オモシロンベツ川に至る林道からは、伐採された山肌が目についたのだが、現在では植林(但し、針葉樹の単層林)された木々が繁茂しており山肌は見えなくなった。この水源林の場所に一枚の看板が立っていた。看板には、「水源林をつくる公団造林 塘路湖造林地 森林開 発公団札幌出張所」と書かれている。造林所有者は釧路市と書かれていて契約期間は昭和 60年から80年間とある。伐採前は落葉広葉樹を主とする2次林が育っていた場所であ る。つまり、水源林をわざわざ作らなくてもすでに水源林は存在していたのだ。塘路湖は 釧路湿原への集水域としての役目を果たしている湖である。水源林がなくなれば、当然、 塘路湖への水の流量は減るだろうし、土砂の流入も懸念されよう。地方自治体の姿勢如何 によって釧路湿原の集水域は守られもするし、破壊されもする。その良い例がここにあっ たが、その教訓を生かして、釧路市は単層林の植林から複層林による植林に変えようとしている。理想は針広混合林なのだが..。

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