くしろ地域の未来を考える



釧路未来会議22が提案する”釧路圏の未来ビジョン”


  1. 市とか町という枠組みから離れて<東北海道の大自然に暮らす地域住民>としてのスタンスを取りながら、釧路圏の政治、経済、文化の問題を一緒に考えていく。具体的には、音別町、白糠町、釧路市、釧路町、阿寒町、鶴居村、標茶町、厚岸町、弟子屈町、浜中町が広域行政という視点を持ちながら連携するのみならず、行政を超えた「市民社会」レベルでの交流をはかりながら、知恵を出して行動していくことが大切である。もちろん、「市民社会」を支える豊かな経済も大切だが、政治や経済の発想を超えた新しい発想を生み出すために、あえてボランティア活動を中心とした「市民社会」の構築という視点から、釧路圏の政治、経済、文化を見直すべきである。

 

 2.アジア太平洋圏(特に釧路圏は北東アジア圏と関係が深い)のメンバーとして、釧路圏の未来を考えることが大切である。具体的   には、釧路圏のボランティア活動を中心とした「市民社会」がアジア太平洋圏(例 カナダのバンクーバーやアメリカのシアトルとポ   ートランド、ロシア連邦のカムチャッカ州など)の「市民社会」と一つのテーマを共有しながら、協力的に交流するプログラムを実施   することが必要である。その過程から、新しい豊かさへ向けての新しい知恵が生まれることになるだろう。

 

 3.釧路圏内やアジア太平洋圏内の諸ボランティア活動を横につなぐ情報インフラの整備に行政は積極的に取り組むべきである。も   しそうしなければ情報のハブとして生き残る道は釧路圏には残されていないだろう。生き残りをかけて、少なくとも北東アジアの情   報は釧路圏のマルチメディア情報センターにアクセスすれば、すべてわかるという状況を創り出すべきである。そこから、政治、経   済、文化の相互交流が始まり、人間を生き生きとさせてくれる新しい何かが生まれることは必至である。教育においては、このよう   な方向性で情報リテラシー教育を進めるべきである。

 


3つの提案を実現するための行動計画”<サンダーバードプロジェクト>”


  1. 釧路湿原を社会共通資本と捉え、その保全と利用についての企画・運営・管理を住民が行う。そのために、釧路湿原の環境マップをインターネット上に設けて、釧路湿原の現状を多面的にモニターしていくこと。エコノミーとエコロジーの関係を具体的な案件に則して皆んなで議論していくこと。

 

 2. ニューオリンズから直接配合飼料を輸入して輸送コストを従来の3分の1に抑えること。また、シアトルからカムチャッカの州都ペ    トロパブロスクに乗り入れているアラスカ航空国際便を釧路に誘致することによって、国内への乗り継ぎ料金を従来より安くする    こと(国際協定によりそうなる)。

 

 3. 釧路湿原を中心とする釧路圏をヒーリングカントリー(心を癒せるふるさと)と位置付けて、人間と自然の共生環境を観光の中核    に据えること。前に記した2点の行動計画を実施して本州の観光地よりも割安な滞在費用を設定したり、産業クラスターの形成    により点の観光を面の観光にすること。

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