Abdomegaphobema peterklaasi
コスタリカン ブラックベルベット
16'CB.
 コスタリカに生息する、至高の黒系タランチュラで、しっとりと滑らかな感じの黒が全身を覆う渋い美しさを持つ種でございます。体長は、6cm前後でございますよ。良い感じの種でございますが、前に紹介したA.mesomeles同様、飼育環境がシビア且つ厄介な種なわけ。長らく飼育下では絶滅していたのですが、2016年に突如復活!

 高温に晒すと、調子が悪くなり、餌食いが落ちてしまいます。そのため、25度以下におさえて飼育するのが良いかと思いますよ。だから、本種はエアコンを効かせた涼しいところでVip飼いするぐらいの配慮はしなければいけないわけ。穴を多く開けることにより通気を良くしたタッパーで飼うなんて言語道断。30cm水槽に網蓋をかぶせたケージを設置し、エアコンを効かせたリビングルームにさりげなくも堂々と、テーブルのど真ん中にセットするか、適当なプラケースとかを用い、それをワインセラーへ入れ20度ぐらいにして管理するのが良いです。最近はワインセラーも割とお求めやすいので、1つぐらいあっても良いかと思います。ワインブームに感謝すると良いかもですな。あと床材は常に清潔に保つように注意しましょうね。

 そんな大人しい方ではありませんが、扱えないほどって訳じゃないので大丈夫ですよ。比較的マイナー且つ珍しい種かもしれないですねぇ。色彩的にA.mesomelesより地味なんで、あまり公の場に姿をあらわさないし、何気に飼いにくい事も相成り脚光を浴びにくい存在でございましょうね。

 一部のアースタイガーを彷彿とさせる質感の短毛を密に生やした、黒色のナウイクモだと思うんだけどねぇ。滅多に来るクモではありませんが、自分の中では、メソとピーター、2種で1セットというような妙なイメージがございますよ。だからね、この際両方揃えて下さいよ。