Haplocosmia himalayana
ヒマラヤンバンデッド

CB.AD.female
 ネパールのガンダキ西部にあるカスキ郡等に生息する、モノクロ系の美種。海抜1100m以上にもいるとかいうことです。なので、ガンダキブラック&ブラウンアースタイガーと呼ばれることもありますね。他にもいくつかコモンネームがありますけど、気になる人だけ勝手に調べれば良いんじゃないかな。

当初はSelenocosmia属とされていましたが、nepalensisと共に、Haplocosmiaへ移されました。同属のnepalensisはこれに似ていますが、白を抜いた感じで地味です。物好きな方はどうぞw しかし未記載種でかなり綺麗なのが居る様です。うーん、出回るかなー。出回れば良いなぁ。

 ヒマラヤというからには、さぞや寒い所に住んでいるのかと思いきや、調べて頂ければわかるかと思いますが、極度に寒いというわけでもない所ですので、普通の温度で問題なく飼えます。とはいえ、25度ぐらいに抑えておくのが一番良いのかなと。寒さにも強いだろうと思いますが、試したことないので、わたしゃどうなっても知りません。しかし特別冷やさなくても殖えたので、普通のアースタイガーとして飼育できます。案外乾燥に強いのも特徴の1つかと思いますが、当然ですけどあまり無理させないレベルで、適度に加湿してあげましょう。

 メスで体長6p程の中型種。当初小型かと思っていましたが、案外大きく育ちました。ある程度育つと威嚇の時など結構発音しますよ。しかも結構大きな音です。こいつの場合は威嚇と言うより逃げ回るスタイルという感じですね。成長速度はそれほど早いという分けではありませんが、3年弱ぐらいで繁殖可能サイズまで育ちましたな。フルアダルトまではもう少しかかるので、焦らずじっくり育ててください。

 結構昔、はじめて本種の写真を見た時に、モノクロ系に目がない私としては「こりゃぁホシー」と思ったもんですわ。白黒の生き物は、とりあえずパンダって呼んどけば何でも人気になるでしょう。ウサギにネズミ、イルカ、金魚、コリドラス、エビ等々。なのでこいつもパンダタランチュラって事にしたら人気が出るかもですな。生息地もチベットに近いっちゃ近いし感じもしますからね。 とにかく良いクモですので、是非育ててみてください。餌を捕ると、腹部がエイリアンの頭の様に後ろに伸びていきます。Nephilaかよとw 上の写真が脱皮間もない状態で、下が餌を食べて少し腹が膨れた状態(もっと膨らみます)。小さい頃は特に顕著で、なかなか奇妙な風体で面白いですよ。是非ご自身の目でお確かめください。