Cyriopagopus(ex.Haplopelma) albostriatus
タイ ゼブラ

WC,AD,female,Ratchaburi
CB.juv,male,maby Chaiyaphum
 以前はHaplopelma属でしたが、2015年に全員Cyriopagopus属であると説明されたので、変わっちゃいましたな・・・。長年慣れ親しんだハプロペルマの名前は終了です。属名の性が変わると種小名もそれに合わせる形で語尾が変わりますが、コイツもその例。

 タイ、ミャンマー、カンボジアに生息するタランチュラでございまして、タイゼブラと言うコモンネームの通り、歩脚の腿節から脛節にかけて、2本のストライプがビシッ!と入る種でございます。膝接からストライプの見られる種は多いのですが、腿接からって所がポイントでございますね。サイズは体長は6cm、レッグスパン13cm程度の中型の種でございます。

 以前良く来ていたのは、下のゼブラ以外黒いタイプでしたが、2013年ごろからは上のド派手なタイプが来るようになりました。エライド派手ですな。どうも産地ごとに違うみたいですよ。派手なタイプはラーチャブリー県辺り、黒いのはナコーン ラーチャシーマー辺り、それから、メスでも体長3-4cm程度にしかならないSmall formと呼ばれるものがチャイヤプーム辺りで採れるそうで、分けられていますね。

 今でこそ、タイゼブラとして知られておりますが、以前はタイランド エディブル タランチュラと呼ばれておりました。Edibleとは、そのままズバリ”食用”という意味でございまして、タイの食用タランチュラって意味でございます。実に哀れでございますなぁ。食用に使っていた地域では、本種の減少が危惧され、保護の対象になる勢いだったそうでございます。タランチュラって結構美味いらしいので仕方ないですね。

 そんな背景もございまして、生態の入荷には波があるようでございます。とりあえず、コンスタントに販売されている種であるとは言えませんね。結構まとまって来ることもあれば、何年も止まるってこともあります。なので気になる人は、見かけたときに購入しましょうね。

 高温多湿な環境を好みますので、27-30度の範囲での飼育が良いようでございます。巣穴を掘りますので、床材は厚く敷きます。

 大変気の荒い種でございますので、飼育する際、取り扱いは注意してください。間違っても素手で取り扱うことの無いようお願いしますよ。噛まれますれば、かなりの激痛が予想されます。嫌でしょう?だったら触るんじゃないよ。良いね。

     
 
 WC,AD,female,Nakhon Ratchasima