達谷窟(たっこくのいわや)
岩手県西磐井郡平泉町達谷

毘沙門堂
 達谷窟毘沙門堂は延暦20年(801年)坂上田村麻呂が蝦夷の首領悪路王(アテルイ)を成敗した際、京の鞍馬寺の毘沙門堂を勧請として、108体の毘沙門天を安置し鎮国の寺とされたのが始まりとされている。毘沙門堂は2度焼失したが、昭和36年(1961年)に再建され、今に至っている。

 毘沙門堂の脇の絶壁には高さ16mにもなる大日如来が彫られている。永承6年(1051年)源頼義が、安倍貞任を成敗したときの戦死者の供養のために彫ったものといわれている。大部分が風化し、現在残っているのは顔の部分のみであるが、北限の磨崖仏(まがいぶつ)として有名である。

大日如来

1997.08.07

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