Selenocosmia javanensis
ジャワ イエローニー

WC,AD,female
 ジャワ島やらスマトラ島、その辺に棲んでる種でございます。この種は、基亜種の他に4亜種ほどございます。S.j.fulva辺りが、その学名で来た事もございますが、他のはアレですね、ドサッとたくさんWCの成体が来る場合が多いので、ほとんどワカラン。だいたいにして、この属は随分たくさんの種が記載されており、外見からの種の同定は、よほど詳しい方か、特徴的なものを除いて、無理に近いかもしれませんなぁ・・・みんな一様に黒か茶ですしね・・・

ニューギニアブラウン S.lanipes
 この属には結構たくさんの種が入荷されておりましたが、おそらく業者レベルでの同定の場合、かなり誤っている場合が多いかと思います。殆どの場合、Selenocosmia javanensisという事で入荷されてくることが多くて、だいたい上の個体が、ほんとうにS.javanensisかもわかりませんしね。

 ちなみに右のS.lanipesってやつは、某リック博士鑑定によるものなので、まぁ一般人が調べるよりは正しいかと思います。ブラウン系だと思っていたのですが、こんな黒くてもS.lanipesなんですなぁ。まぁ、この辺のことは詳しく知らんです。

 飼育に関してでございますが、高温多湿な環境で飼育します。基本的に、地中生活者なので、床材は深めにしておきましょう。そうしますれば、巣穴を掘って落ち着くかと思います。逆に、巣穴を掘らない個体も見られますが、そういうものは、あまり体調が良くない場合が多いのか、すぐ死ぬ個体が多い印象でございます。選ぶ段階で、ストックされているカップやプラケースの中で、糸を良く出して巣を作ろうとしているか否かを、健康個体のポイントの一つとして見ると良いかと思いますよ。

 性質は一様に荒く、素早いので、取扱いは注意したほうが良いです。体長5−6cm程度で、そんな大型になるという事もございませんが、毒性が高いという話もありますので、いろんな意味で初心者の方には向かないグループかもしれませんねぇ。

 WCが時折ドカッと入荷され、結構安値で捌かれて行くような感じでございます。CBも稀に入荷されますが、非常に稀でございます。しかし、種の同定がなされている場合が多いので、正体不明な個体を飼うのが嫌であれば、CBを選ぶのが良いかも知れません。しかしそれとて正確かどうかは微妙でございますけどねぇ。

 あぁ、最後になってしまいましたが、イエローニーとは言うものの、いっこも黄色くないですから、その辺の事は承知されたし〜。