Megaphobema velvetosoma
エクアドリアン ブラウンベルベット
WC.AD.female
威嚇
 エクアドルのナポ等に生息するタランチュラで、Megaphobema属には、2017年現在mesomelas、 peterklaasi、 robustum、 teceae、 velvetosomaの5種記載されておりますが、こいつは1995年記載でございますよ。teceae以外はペットルートに乗ることがりますね。

 体長は8cm、レッグスパン20cmと結構でかくなるようです。

 コモンネームの通り、ブラウンのベルベット状の繊毛で全身が覆われており、なかなか高貴な雰囲気でございます。頭胸部が長めのゴライアスバードイーターという感じもございますね。

 気の荒い種で、怒ると脚を突っ張りMegaphobema独特の行動をとる(左の画像)。でも、腹部の毛はあまり飛ばさない印象だが、非常に動きが素早く、その場で軽くジャンプして向きを変えたりと、トリッキーな技を持っていてユニークですね。他のパンフォ等の茶色い種と見分けがつかなくなった場合は、この独特の動きで同定出来ますよ。

 どうやらあまり高い温度が長く続くと調子が悪くなるようで、こいつも25度前後と考えた方が良いでしょう。とは言うものの、極端に暑さに弱いというわけでもないので(現地も30度ぐらいにはなる様子)、メソさん辺りと比べると少し吞気に構えても良いですよ。本種は昨今極稀にCBで来ることもありますが、ほとんどWCです。WCは体調を崩しがちなので、もし選べるならCBや、WCでも少し小さめの個体を選んだ方が良いかもしれません。床材を深めにすると、巣穴を作って落着きます。乾燥と蒸れに弱いので注意してください。

 そんなにいつも買えるクモではありませんが、地味な印象からか、たまに入荷してもショップでは結構長期間売れ残っていたりしていて、いまいち存在感の無い種のイメージもございますね。少し哀れでございますなぁ。まー、ぶっちゃけ高い人気は無いでしょうw