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アメリカの南部に生息するタランチュラで、体長は6cm前後と、ミドルサイズの種でございます。
体色的には、まぁ地味ですね。写真の通り、くすんだ灰色をしており、頭胸部だけ明るいブラウンで、ワンポイント的に綺麗と言えば綺麗ですな。
本属全般に言えることですが、本種はとりわけ長寿な事で知られています。性成熟するまで、雌雄共に10年程もかかるそうございまして、セミやニホンザリガニを遙に凌駕している呑気っぷりでございますな。メスであれば、成熟後も15年以上生きると言われておりますが、オスは成熟後数ヶ月で逝くそうです。ギャップがありすぎます・・・。
メスの寿命は、単純に約25年ですか。おそらく、タランチュラ全般インブリードにかなり弱いため、それを避けるため、オスは交尾の後は、早めに死ぬシステムなのかもしれませんね。これだから、タランチュラの繁殖は厄介なのですよ・・・。タイミングのあった雌雄を揃える事が難しいわけ。つまり、そのタイミングを一度逃すと、そのオスは終わりなんだもの・・・。
飼育に関してですが、乾燥にも強く、20度程度の低温でも平気なようです。つまり、バカみたいに丈夫なわけでございますよ。エサ食いに多少むらが見られることがありますが、余程のことが無い限り、死にませんよ。性質は、スキティッシュと言えまして、すこし臆病な印象でございますが、根は大人しく、毛を飛ばしてきたりする個体も、あまり見ません。
そんなわけで、誰にでも飼いやすい種と言えますが、あまり輸入されてきませんな。なにぶん地味だから売れないんで御座いましょうな。長いこと付き合える、非常に良いクモだと思うのですけどね。 |
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