散策道を歩いたビジターが、センター情報板に記入したものです。
(センター職員の情報も含む)

温根内木道自然情報 200




A−木道のスタート地点から短絡路まで広葉樹林とつながる湿原の入口、ヨシとホザキシモツケ、ヤチダモが目立ち、左側の奥からハンノキ林が広がる。ヤチマナコ(谷地眼)とヤチボウズ(谷地坊主)が見られる。
目撃:シマヘビ(4/26)〜春を感じたでしょうか?

B−ハンノキ林木道上では3か所を抜ける。手前の林は丘陵地からの栄養補給等で大きく生長しており、他よりも暗い雰囲気がある。Dを挟む林(B、B)はつながって広く南側へ伸びている。場所によりホザキシモツケやクロミノウグイスカグラが遠慮しがち入り込んでいる。花は春にエンコウソウやヒメカイウが水上に、コツマトリソウが株の上に見られる。Bでは夏から秋のゴキヅルが注目、ミズドクサのジャングルにエゾカオジロトンボの組み合わせもここで見られる。夏はやはりホタル、飛翔のスタートはBのハンノキ林。

目撃:シマヘビ(5/2・3・5・10、6/9−Cも含む)〜GW期間中の暖かさもあって、この時期としては異例といえるほど目撃情報が多かった。中には一か所で6匹というものも。冬籠りから一斉に出てきたのでしょうか?ミンクが泳いでいた(4/22)

〜今年は水位が高く(積雪が多かった)、湿原の中も泳がなければならないほどだった(のかな)。ミンクは泳ぎが得意で、魚やザリガニも捕食しています。私も河川で泳いでいるのやヤチマナコで潜ってザリガニを捕らえているのを見ています。ヒメカイウ・エンコウソウ(5/22・6/10)〜クロミノウグイスカグラ(5/22)コツマトリソウ(6/9)〜

C:スゲ湿原が主、部分的にヨシ湿原も横切る。ハンノキの密度は低く、生長も遅い。春のミツガシワ、夏にはドクゼリからトウヌマゼリとサワギキョウへと変わる群落は、林を抜けた後の爽快感を倍加する。分岐点付近にはカキツバタ群落があり、ハナタネツケバナも多く咲く。そろそろウメバチソウが目立ち始める。

目撃:エゾアカガエルの産卵−ネコの鳴き声のような大合唱(4/19)〜ミツガシワ(5/30、6/8-見ごろ、6/14)〜
ハナタネツケバナ(6/19)〜

D:ミズゴケ湿原の広がり。ヒメシャクナゲ、ツルコケモモ、イソツツジ、ガンコウランなど丈の低い高山植物が多い。木道を歩くなら必見、必聞(シマアオジ等野鳥)、必感(花の季節が終わった後も)。

エゾオオサクラソウ・オオバナノエンレイソウ(5/9)〜山側の春告花の一つ。木々が若葉で蔭を作る前
に地面を埋めます。近くにはエゾエンゴサクも咲いていた思いますが・・・・

E:ヨシ湿原(一部スゲ湿原)が左右に広がる。最も湿原らしいともいえる。秋の終わりころから、穂の揺れる様や葉の摺れる様は、日本の低地の原風景。

E:エンコウソウ(5/10)〜キンポウゲ科。4月の中頃咲き始めたエンコウソウは、今ではハンノキ林の中や湧水地を中心に群れています。湿原の春告花、新緑の下、腕を伸ばして春を伝えてくれます。花はエゾノリュウキンカ(よくヤチブキといわれる)と似ていますが、腕(茎)の伸ばし方や葉に大きな違いがあります。

F:鶴居軌道跡〜一方に湿原を望みながらの丘陵沿いの道。オオバコ等が入り込んだ砂利道とクレイ舗装からなる。丘陵はミズナラを主とする広葉樹林。

F:シマリス(5/13)〜ようやく顔を出しました。おそらくセンター近辺で冬籠りした個体でなく、移動を重ねてここにたどり着いたものと思われます。昨年は姿が見れませんでしたので、居ついてくれればと願っています。できるなら伴侶も来てくれればと(繁殖期は過ぎましたが・・・)。

G:探勝道の最後(或は最初)の林。ダケカンバ、イタヤカエデ、カタコギカエデ、ケヤマハンノキ、ヤナギ類などの雑木林で、山側と湿原側で林床が違うなど、短いながら変化に富む。

他:ヒメカイウ〜ミズゴケ湿原の手前のハンノキ林では、既に花を付けたものも出始めた。同じサトイモ科でもミズバショウではありません。

:ヒメシャクナゲ〜ミズゴケ湿原で咲き始め。ピンクの花は目立つので発見は容易。
:ワタスゲ〜花と果実(綿毛のぼんぼり)の両方が、スゲ湿原ではサギスゲが間もなく。比較してみよう。
:オオウバユリの葉〜道々駐車場からの階段を降り切った所の正面からセンター間の道際に何か所か出るようになった。夏が楽しみ。


■ビジターセンター周辺の鳥■

(4/15〜5/14)

ウグイス(a:4/16)、キバシリ2羽・ひがら4羽・コゲラ(b:5/2)、
タンチョウ(c:5/1から11の間、7件の記入〜1羽ないし2羽)〜10日の観察会のおり2羽を目撃しているので、この近くで営巣している番いと思われる。1羽を見ても近くにもう1羽いることもあるので、じっくり観察してみよう。
自然の中を歩く際、双眼鏡は必需品?貸し出しています(無料)

エゾムシクイ(d:5/6)〜
キジバト(e:4/30)、ツツドリ(f:5/10)、(g):ベニマシコ(4/20)、オオジシギ(4/21)、アオジ(4/25)、ヒガラ(5/1)、センダイムシクイ(5/6)

他:(センター周辺・林)シジュウカラ、ハシブトガラ、ゴジュウカラ、メジロ、シメ、カワラヒワ、アトリ、アカゲラ、コゲラなど(湿原)オオジュリン、ノビタキ

これからの夏鳥は・・・(林)ではオオルリ、キビタキ、エゾセンニュウ(湿原)
シマアオジ、コヨシキリ、シマセンニュウ、マキノセンニュウ・・・等々