日付:2006.7.2(土)
天気:晴れ

林道のまわりの大自然
林道です

←いいお天気ですが、林道は左右に木が茂るため木陰になり過ごしやすい環境になっていました。また、横に川が流れているため余計に涼しく感じることができます。砂利道には車のタイヤの跡が残っています。魚釣りや林業関係の方が多く使っているんだろうなと思います。道の端からは、すぐ植物が茂りそこには沢山の虫がすんでいました。



→ふと空を見上げると、なんとコウモリが白い糸でつるされているのを発見しました。まるで大きなくもの巣にひっかかって逃げられなかったという状態だったのですが・・・良くみると、白い糸はくもの巣ではなく釣り糸だったのです。どうして釣り糸でコウモリ宙吊りになっているのだろう?とひっかかっていた木の枝から糸をはずしコウモリをみてみると、片腕に釣り針が刺さっていました。釣り人がコウモリを釣ってしまって、糸が木にひっかかったため放置されてしまったのではないかと考えられます。このコウモリは「コテングコウモリ」という種類だそうです。釣り人は、自然に優しい存在であってほしいと願います。こんなことがもう起こりませんように・・・
釣り糸でつられて死んでいたコテングコウモリ

ナキウサギに食べられた草
←林道の横にこんなものを見つけました。写真だとよく見えないのですが、草の先が千切れているんです。これ、「ナキウサギ」っていう小さなウサギが草を食べた跡なんだそうです。ナキウサギの姿を確認することなかなか難しいみたいで、今回私たちはみることができませんでした。けれど、この食べ残しからウサギがいる!って言うことがわかってしまうんです。生き物って面白いです。この草は、ナキウサギにとって美味しい草だったのでしょうか?いろんな想像ができて楽しいですね(*^▽^*)
→これは・・・クマの糞です!大きな糞なんです。クマの糞は、良くみるとなにを食べているかわかるんだそうです。他の動物でもそうですが、クマの糞はとてもわかりやすかったです。木の実の種が入っていたり、草の繊維がみえたり、消化されずに出てきたものから色んな発見ができそうです。そして、糞があるっていうことは、ここはクマのなわばりであるっていうことで、近くにクマがいるかもしれないっていうことなんです。林道や林道のまわりには大自然があるっていうことがわかりますよね。

クマのウンチ

林道出口
←さて、林道をでてきました。いろんな植物や動物の痕跡をみることができました。林道の周辺には生物が沢山いることがわかってもらえたでしょうか?こんな大自然をずっと残して生きたいですよね。山や川があって、草や木があって、虫がいて動物がいる。私たちは、その山からくる水や魚のお世話になっています。いつもきれいな空気と水をくれているってことをわすれてはいけませんよね。林道に入るときは、自然に優しく!っていう気持ちでお邪魔したいですね。
感想や豆知識
最近、林道が自動車のレースに使用されているのをご存知ですか?林道は、砂利道見たいになっていて、車が走ると砂が舞って煙のようになります。車が高速で走ることによって、道路が削られがたがたになってしまいそうです。まきあげられた砂は、林道の周りの植物の上にふりつもり植物は枯れてしまいます。それとともに虫もいなくなってしまいます。また、林道の周りに住む鳥や鹿やナキウサギなどの小動物が棲家や食べ物を失いそこにすめなくなってしまいます。そのためクマもいなくなってしまうかもしれません。川に降った土は私たちの飲み水を汚してしまうことになるかもしれません。魚も、住みにくい環境になるかもしれません。自動車のレースは、とても面白いものかもしれません。だけど、微妙なバランスで保たれている自然環境を壊してしまう可能性があるのではないかと思います。自動車のレースは、自動車専用のコースで行えないでしょうか?そのコースの中に林道のようなスペースを設けて楽しむということはできないのでしょうか?森は、私たちの飲み水や食べ物(特にお魚)や趣味(釣りとか)や癒し空間として重要な役割を担っていると思います。その中をはしる林道はみんなで大切にしていく必要があると思います♪あなたは、どう感じますか?
参考文献・リンク
今後、更新予定☆
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林道のまわりに大自然があるんです!ご存知ですか?
林道を走るときは「森にお邪魔します」という気持ちで入りたいですね(≧▽≦)
十勝ナチュラル・ラボ