ある意味正解ですがある意味嘘です。というのも ふたりは大抵の伝承では「恋人」でなく「夫婦」 ですから、遠距離「恋愛」かどうかは議論の分かれるところでしよう。
ただ一部の恋愛ネタ七夕商戦のことを思えば 「ロマンチックな史実をねじ曲げて商売に利用している」 のでしょう。商売に利用するのはいいのだけど伝承を勝手に変えてしまうのはいかがなものか。個人的には怒りがこみあげます。
また細かい内容についてはいろいろ説があるらしい。有名なところを二つ。
あとはだいたい巷で言われる通りみたいです。補足があれば書きます。
簡単にいうと「超のつく身分違いのお嬢様と凡人の男が結婚し家庭をもつが、その家に引き裂かれる話」だといえる。ドラマチックという意味ではこっちの方が強いと個人的には思うけど、とりあえずこっちは前記の神様引き合わせ型からの変容らしい。
神様引き合わせ型との最大の違いは、悪役が神様だということ。娘が貧乏なただの人間と結婚した事が許せず、子供と旦那の目の前でかっさらって天界に連れていってしまうのだから。働き者ふたりが、あまりの結婚生活の楽しさに本来の仕事を忘れてしまうのが離別の原因、という引き合わせ型の話とは根本的に違う。
男は引き裂かれた後も奥さんに会いたいと苦労するのだけど、奥さんの家の者にとことんまで邪魔をされ、ついには広大な川の向こうとこっちでたまに会えるだけの身になってしまう。まぁ織姫さん、実は神様の娘だったんで仕方ないっちゃあないのかもしれないけど、かわいそうな事するなぁ。
(そういや「昔むかし天帝という神様が…」というくだりのある文を時折みますが、天帝ってつまり天の
この話自体は細部には結構バリエーションがあります。浦島太郎のバリエーションも色々あるようですが、そこらく伝播するうちに他の伝説と融合するなどして変容したと思われます。
完全オリジナルではないですが、間違いではないでしょう。
「
でも、だからといって『織女』はともかく『牽牛』のイメージは固すぎる。そもそも一般的な現代の日本人には馴染みにくいでしょう。七夕の由来を子供に話す時にはやはり、語感の柔らかい和名の『彦星』がいいと思われます。