威風堂々、または希望と栄光の国

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説明

 威風堂々(Pomp and Circumstance)と呼ばれる行進曲がある。イギリスのエルガー卿(Sir Edward William Elgar)が1901年に発表した曲であり、国王の提案により後にもっとも有名な部分のメロディに歌詞がつけられ、その歌は希望と栄光の国(Land of Hope and Glory)と呼ばれ、事実上のイギリス第二の国家として愛されている。

 第一番の主題であるメロディーはそのタイトル通り、ものものしく荘厳で力強い。この『威風堂々』を全世界に知らしめたのもこの部分であり、クラシック音楽などを特に聞かない人々の耳にも強く残る。私も、これはホルスト『惑星』の天王星、ドヴォルザーク『新世界より』の最終楽章、ムソルグスキー『展覧会の絵』など、大編成系で好きな曲をあげろと言われたら間違いなく持ち出すかであろう曲のひとつである。

対訳(land of hope and glory:希望と栄光の国)

こちらに素晴らしい訳文がありました。当ページは個人的用途の抄録であり元記事の全文を含んでおりません。全文を知りたい時は行き先をご参照ください。

 現在は第二節から歌われる事が多いようです。

I

愛しき希望の国よ、希望を戴ける国よ。 Dear Land of Hope, thy hope is crowned.
天佑は今も汝が上にあり! God make thee mightier yet!
敬慕と声誉の下綿々 On Sov'reign brows, beloved, renowned,
竜顔に王冠は絶えざるなり。 Once more thy crown is set.
自由もて得たる公平の諸法は Thine equal laws, by Freedom gained,
弥久しく汝を治め来たり、 Have ruled thee well and long;
自由と真理によりて護られたる By Freedom gained, by Truth maintained,
わが帝国は永久に鞏固たらん。 Thine Empire shall be strong.

II

希望と栄光の国よ、 Land of Hope and Glory,
自由民の母国よ。 Mother of the Free,
我ら焉んぞ能く How shall we extol thee,
祖国を頌へ尽くさん。 Who are born of thee?
愈々果てなく Wider still and wider
国つ境や広ごれと Shall thy bounds be set;
汝を雄々しく創り給ひし大神よ、 |: God, who made thee mighty,
猶ほも祖国の勁抜を扶け給へや。 Make thee mightier yet. :|

IIV

栄誉は千古不易にして Thy fame is ancient as the days,
大洋の如く宏遠なり。 As Ocean large and wide
賞賛を覓がで敢へて往く A pride that dares, and heeds not praise,
粛厳たる誇り、 A stern and silent pride
そは父祖の大勲に Not that false joy that dreams content
苟偸するものに非ず。 With what our sires have won;
雄傑の父祖ら流せる血潮は The blood a hero sire hath spent
今もて其後裔を鼓舞するなり。 Still nerves a hero son.