メッセージ書き換え遊び

昔話なのだけど、沖電気のIF-800というPCのBASICインタープリタを書き換えて遊んだことがある。とはいえそれはコードをいじるものではなく、単にコマンド呼び出し部を探して再定義してしまったり、ディスプレイコードを書き換えて変な記号を出したりといったもので子供の遊び以外の何者でもないが、構造を感覚で理解するにはいい方法だったと思う。

翻り最近のPCはどうかというと、当時よりもっともっと遊べる要素満載である。特にソースコードまでオープンで誰でもいじれるLinuxのような環境があるのは喜ばしい。まぁ別にLinuxでなくてもBSDでもなんでもいいのだが。好きにいじっても誰にも怒られない!なんと素晴らしいことだろう!

で、昔とった杵柄というか、ちょっと遊んでみた。IM/IRCツールのPidginなんだけど、画像をよくみると「 仲間 」が「 仲魔 」になっているのがわかると思う。今後ともよろしく……(謎)

メッセージの書き換え手順

以下のようにする。

ソースコードを取り寄せる

Debianならば、適当なディレクトリで $ apt-get source pidgin と打って待つ。もちろんtar玉をもってきて展開してもいい。

修正をかける

pidgin-2.4.3/po/ja.po だ。これをいじる。内容は見れば想像つくだろう。

変換する

$ msgfmt ja.po

これで、それっぽい message.mo ができていると思う。

置き換える

$ dpkg -L pidgin-data などで ja.mo の入っている場所を探し、root権限で置き換える。

このgettextメッセージの書き換えは誰でも簡単にできる敷居の低い遊びである。以前同様の手段で「 ツンデレwget 」などのお遊びメッセージファイルを作ってみた事があるが、その実用性のなさと存在の無意味さと裏腹に結構おもしろい。要求される技術レベルの低さを思えば、どんどん書き換えさせて遊ばせるといいと思う。

(おわり)