Grubは汎用性の高いブートローダであり便利に使えます。Windowsをフロッピーから起動したりといった柔軟な使い方には欠かせません。他にもブートローダは色々あるがLinux系でよく使われる事もあり、Grubは1結構扱いやすい部類に入ると思います。
以下に、GrubをFDにインストールする方法を書きます。試したPCはDebian lennyだけど、Grubの入っている大抵のPCには応用できると思います。また ちゃんと理解すれば HD複写やHDへのgrubの手動インストールの参考にもなります。
もちろんだけど無保証です。
使わないFDが余っていればそれでもいい。だけど不良になってるとまずいと思うので、それだけチェックしてほしい。
形式はなんでもいいと思うが、vfatでやってみよう。もちろんGNOMEのメニューとかでフォーマットしてしまってもかまわないが、vfatでない時は、後のmountオプションとかも適宜読み替えてみてほしい。
$ sudo superformat /dev/fd0 hd
私もよくわかってないのだけど、必要なファイルとして stage1 と stage2 がある。あとは起動設定ファイルとして menu.lst 。これらをコピーした後、作業マシンのGrubを使ってFDにGrub本体を書き込む。あとはGrubの方で何とかしてくれる。
マウントポイントは /media/disk にした。
$ sudo mount -t vfat /dev/fd0 /media/disk
$ sudo mkdir -p /media/disk/boot/grub $ cd /boot/grub $ sudo cp -v stage* menu* /media/disk/boot/grub
$ sudo umount /media/disk
$ sudo grub Probing devices to guess BIOS drives. This may take a long time. (少し待たされて起動する) grub> root (fd0) grub> setup (fd0) grub> quit
余談だが、root (hd1,1)、setup(hd1)などとやるとHDにインストールもできる。しかしそのへんは私も回数こなしていないので、自分でいろいろ試行錯誤してみてほしい。ただし、ひとつ間違えると最悪HDごと吹っ飛ばしてしまう可能性もある楽しい作業なので、そのあたりは 自己責任 を徹底してガンバレ :D
フロッピーを引き抜き、実際に起動してみよう。
1.: Grubの欠点として、自分で認識できないファイルシステムは起動対象にできないという問題があります。このへんはLILOに譲るところです。しかし汎用起動FDをホイホイ持ち回り気軽に扱える便利さはGrubの方に利があり、現状の有名どころのOSならば、かなりのマイノリティなファイルシステムを使わない限りGrubで間に合うでしょう。