安価な移動手段

 ふとネットを見ると、過去の記事だがこんなものがあった。リンク先がもう消滅しているが……。

北海道へ帰るため、大阪で自転車を盗んだ男子大学生が、静岡県で逮捕されたそうです。大学生は連日の猛暑の中、盗んだ自転車をこぎ続け、5日がかりで300キロ以上を走ったことになります。窃盗容疑で静岡県警牧之原署に逮捕されたのは、北海道北見市の北見工業大3年生で20歳のI。野外ロックフェスティバルを見るため飛行機で大阪市に来ていたIは、13日午前10時半ごろ、同市北区の路上で、女子高生の自転車(7000円相当)を盗み、17日午後11時ごろ、静岡県牧之原市のコインランドリーで洗濯していたところを職務質問され、犯行が発覚。Iは「大阪であったコンサートの帰りの交通費を節約したかった」と供述。逮捕当時の所持金は、約1万2000円で、北海道の自宅へ戻るにはお金が足りず「とりあえず自転車で東京に行こうと思った」と話しているそうです。

 行動の是非については過去の話だし、皆がアホかと書いているようなので略。私が問題にしたいのは『移動費』だ。

 八月なので長距離バスなどはほとんど使えまいが、そもそも大阪のライブにくるならば往復の航路をまず押さえるべきだろう@@; 海路なら舞鶴〜小樽は往復しても15000円くらいだろうし、航路によっては往復割引もできるかもしれない。そこで宿代と航路が確保できなきゃ諦めるしかないが。

 しかし、そもそも「自転車なら安い」という発想がどこから出るものか?

 自転車は大量の燃料を喰う。自転車にではない、エンジンである乗り手の人間の方にだ。チャリダーと呼ばれる自転車旅行者がどれだけ食べているのか彼らは知らないのか?正直なところあれは凄い。バクバク喰ってどんどん走る。「ハングアップって凄いよ。本当に動けなくなるんだ」と語る彼らの言葉通り、食べ物をエネルギーにして動いているのは事実なんである。まぁそりゃ歩くよりはコスト安なわけですが@@;

 長距離移動は意外に色々ある。一般にはバスが最も安いと言われるが、実は他にもいろいろある。昔の旅のベテランにもなると、顔見知りの貨物船に乗せてもらうなんて人すらもいたし、場所と距離によっては125ccくらいのバイクもおすすめ。車の流れに乗れて有料道路は原付料金、燃費もいいからだ。時間を浪費する事さえ悔やまないならば、本当にいろいろな方法がある。

 まぁ、ママチャリ盗んで大阪から北海道に帰ろうとするなよってことで @@; 善悪以前に交通機関の選択がアホすぎた。