研修会に参加して学んだことから
                         (学級通信より)

 子どもの実態調査の大切さについては、理解しているつもりだった
のですが、実際にはなかなかできません。
 今回の講義の中で以下のような調査結果についても教えていただき
ました。

 『1日のうちの親子の会話の時間はどれくらいでしょうか。』
                          (『 』は講師発言)

 講義の中で、先生方にどんどん指名する先生がいまして、まいっ
ちゃいましたが、みなさんのご家庭ではどれくらいでしょうか。
 少しひまができましたら、調査のしかたも学んできたので、やって
みたいと思っていますが、いかがですか。

 私は、「3分」とノートに書き留めました。
 同じ意見の先生も何人かいて、ちょっと安心していましたら、

 『では、根拠を示してください。』

 私の場合は、思いつきなんですね。
 まあ、私の家の場合は、子どもがまだ小さいですから、そのくらい
は、私も話しているかな…というところだったのですが。

 『東京の600名位の人数の小学校の実態調査では、平均1分30秒
 でした。』


 案外少ないものです。

 『すごい子では、1日に15秒という子がいました。朝食の時には、
 母親が寝ているし、夕食の時には出かけている。寝る前にほんの少し、
 やりとりがあるかないかで…。これじゃあ、親子のふれあいなんて、
 話にもなりませんね。』


  全くその通りです。

 『では、どんな時に親子の会話があるのかを書いてください。』

  みなさんのご家庭ではどれくらいでしょうか。

  私の回答は、当然私の家庭の様子から考えるわけですが、次の4つ
 でした。

  1食事の時  2お手伝い  3おふろ  4ねる時

  みなさんの答えはどうですか。
  さて、調査結果です。

 『食事の時が一番です。ですから、食事の時にテレビがついているな
 んてのは、問題です。「テレビが時計の代わりで、便利だから」なん
 て方もいますが、何を言われようと消すべきです。この時間が、一番
 会話の時間を稼げるのですから。』


  わが家も少し反省。みなさんはいかがですか。さて、次です。

 『二番目がお手伝いの時間です。仕事の技術を身につけるという意味
 もあるのですが、お手伝いの時間は、コミュニケーションをとるため
 の重要な時間なのです。ですから、いっしょにできるお手伝いという
 のは、重要なのです。』


 異論なしです。次。

 『お風呂。そう、これは父親のゴールデンタイムです。ここ以外には
 父親とのふれあいの時間は、まずありません。ですから、お風呂にい
 れるのは、全部、父親にまかせちゃえばいいんです。(笑い)』

 『次。寝るとき?違います。それは、あわただしくて、ほとんど時間
 がありません。四番目に多かったのは、休みの日のお出かけですね。』

 残念、私は四番目をはずしてしまいました。でも、私には根拠と言え
るだけのものは、経験(あるいは山勘)しかありませんでした。
 しかし、この講師の方は実際に調査しているので、具体的で説得力が
あるのです。

 あと、一つだけ。

 『調査の方法で、親と子に対応する同じような質問をするというのも
 大切です。親と子の回答のちがいから、問題点を見つけ出すことにな
 ります。私どもの調査では、「よくほめられていると感じている女子」
 は、45パーセントでした。「よくほめているという親」は何%だと
 お思いですか。』


私の回答は楽観的で70%。

『これは、55%でした。では、男子の場合はどうでしょうね。』

つづく
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