さくらレデースクリニック

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さくらレデースクリニックは最新鋭の体外受精、顕微受精、凍結の設備を備えた、産婦人科医院です
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早期更年期障害(あるいは若年性更年期障害)は
自律神経失調症が正しい病名です
 一般の人が使っているこの言葉の意味は、女性が更年期でもないのに、体調が悪く、お腹がはって、痛いかったり、汗をかいたり、頭痛がしたり、体が疲れたり、関節が痛かったり、食欲がなかったり、逆にものすごく食べたり、暑さ、寒さに弱いかったり、冷え性だったり、顔がほてったり、眠れない、朝早く目が覚める、まるで、更年期障害のような症状がある状態に使っています。しかも、病院にいっても何も異常はなく、「早期更年期障害」と言われるのはまだよくて「気のせい」とか「病気じゃない」と言われます。これが20代でも、30代でも、60代でも、あります。特に女性に多いことはあきらかです。
 現代医学的にはうつ状態とか、自律神経(失調症)と病名をつけられ、精神安定剤、抗うつ剤、ホルモン剤などが使われます。このとき、女性ホルモン(エストロゲン)を調べてみても、少しバランスが狂っている程度のことしか言われません。しかし、東洋医学に精通していると別の目線でみることができます。漢方医にかかると、まず、困っていること、症状のことを聞かれます。(問診)、脈をみて、舌をみて、お腹を診ます。(脈診、舌診、腹診)これだけで体がどのような状態にあるか判断します。むろん、現代の医師ですので血液検査、MRIとか現代医学を使いますが、たいてい、ほかの医者がやっていますので前の検査で異常なしの検査は省略します。
 漢方医の頭の中では気血水(きけつすい)という概念で(あるいは臓腑弁証で)、漢方薬を選択します。こうゆうふうに書くと本当に効くのだろうかと思われますが、現実には薬があうとびっくりするほど効きます。ただ、医師の力量、経験が問われ、現代医学に付け足しのように漢方薬も使っている程度ではむずかしいと思います。また現代医学のくすりでよくなればそれでよいのです(実は現代薬は副作用の安全域がひろく、効きめもそこそこによい)。
 自律神経失調といわれる病気の人の中には、漢方ではよくわかっている病気の状態があり、その場合によく効くということです。実はかなりの人がいるのではないかと考えています。
 この文章はすこしでもそのようなひとを減らしたくて、現代医学の治療からこぼれた人に向けて書いています。

漢方でよくなおる状態
1) めまい、立ちくらみは漢方がよく効く。過換気症候群など
2) 胸の下、みぞおちがいたい、つかえる(痞える)、お腹が突っ張っている。
3) すごくイライラする、寝つきが悪い。
4) 汗をたくさんかく(胸より上、あるいは手足ではなく背中、お腹、あるいは腋の下)、逆に汗をかけない場合。
5) 橋本病、バセドウ病で治療して甲状腺ホルモンが正常値なのに、症状が改善しない。
6) 手足がほてって、夜眠れない。
7) 子宮内膜症と診断名がついている。ひどい生理痛、排便時痛い。
8) お腹がはる、お腹が痛い、痛いところが移動する。便がすっきり出ない。
9) 動悸がする。のどがつまる。眠れない。心臓が痛い。
10) 冷えるとお腹がいたくなる、頭痛がする。
   
一方、漢方で難しい病気は
1) 極端に体重が減少する。
2) 精神疾患(精神分裂病)
3) 梅毒、気管支肺炎など病原微生物によるもの
   
具体的には、女性はとてもよく効きます。
例1) 喉が渇く、眼がドライアイ、足がむくむ、トイレが遠い、尿が出ない 生理不順
診断名 皮水
漢方処方 防己黄耆湯を飲み、冷たい氷水、多飲をやめてもらう
例2) 肩が凝る、腰が痛いいらいらする、過食する、朝起きられない お腹に痛い所有  生理痛がひどい、生理が長引く    
診断名 瘀血
漢方処方 桃核承気湯を飲んでもらう
例3) 19才 字が読めない(集中できない)、食欲がない、味がわからない、意識を失う、
診断名 虚弱体質、裏寒
漢方処方 小建中湯を飲んでもらう
例4) 26才 めまい、過換気症候群、風邪を引きやすく、長引く、肌が荒れやすい。
診断名 脾虚 痰濁上攪
漢方処方 半夏白朮天麻湯を飲む
例5) 23才 冷えるとお腹が痛い、頭痛がする、冷え性、
診断名 寒疝
漢方処方 当帰四逆加呉茱萸生姜湯を飲む
例6) 31才 産後から不安感がつよい、精神安定剤、加味逍遥散を飲んでもピンとこない
診断名 肝心血虚
漢方処方 芎帰調血飲をのむ
例7) 37才 婦人科の手術後から、吐き気、下半身のむくみ、お腹が痛い
診断名 三陽の合病
白虎加人参湯、猪苓湯を飲んでもらう
例8) 34才 めまい、頭帽感、生理不順  冷え性
診断名 水毒
漢方処方 当帰芍薬散をのむ
例9) 68才 頻尿、腰が痛い 体が冷える
診断名 腎虚
漢方処方 八味地黄丸をのませる
例10) 68才 お腹が張る、お腹が痛い、便秘だが、一転ひどい下痢になる。残便感(+)
診断名 気滞
漢方処方 半夏厚朴湯、香蘇散
   
 そのほか、女性がよく悩んでいる慢性膀胱炎、夜間頻尿、膝の関節症には実によく効きます。不眠、寝つきが悪い、2,3時間で目がさめる(断眠)、朝起きられないもよく治せます。
 何度も言いますが、現代医学でうまくゆけば、何の薬(ホルモン剤、精神安定剤)でもよいのです。うまくいかない時に、別の方法の医学が江戸時代まで使われ、それなりに十分機能していたという事実から、漢方医学を試して治ればよいのです。薬の試行錯誤があるかもしれませんが、おそらく満足してもらえると思います。

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