様似民族文化保存会、副部長 佐々木 みどり


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いつか、外国に行ってみたいね? 保存会に入っている子供たちが大人にならないうち

に、と云っていたことが実現となった。そして台湾とのこと、私にとっても、様似民族文

化保存会にしても初めての外国への旅立ち。20人大勢の旅、色々と心配や不安はあった

が、行けば何とかなる、と思っているうちに、台湾へ出発だ、私達を案内してくれる通訳

の二宮牧師さんに初めて逢ったときは一安心した。旅立ちの前話しに聞いて覚悟はしてい

たものの、タバコもお酒も駄目だと聞いたときはショック? この日は二宮牧師夫妻の心

遣いで色々な原住民の方々に歓迎をされて、やはり来てよかったと思った。

2日目は、行政院原住民委員会を見学、説明を聞いているうち、アイヌ民族にどこか似

ている物、又、びっくりする物など見るものに感動しながら次の交流の場所へと移動した

ところが、新竹聖経学院、そこの原住民の学生たちの唄や踊りを見て、聞いて感動しっぱ

なし、食事をしながらの交流の中、言葉が分からないながらでも片言の日本語で時間も忘

れて了うほど交流を深め、別かれるときも別れ難い思いで、別れる時に「日本に行ってみ

たい」と云う人も中にいて、涙 涙の別れをして次のところに行く。タロコ族の出会いも

、ブヌン族の出会いでも、ツゥオ族、パイワン族の出会いで、原住民族の現地では日本の

先住民族のアイヌ民族というだけの事で凄い歓迎を受けたことは、二宮牧師(通訳)さん

の力だと思いました。タロコ族では、織物の現場を見せてもらったり、老人の方々には(

良く来てくれたね、いらっしゃい、こんな遠いところまで、とか、こんにちは)と片言の

日本語で云ってもらいながらの交流でした。こうして7日間の旅の中にはホームステイを

したこと、びっしり詰まったスケジュウルに疲れた。最後の日本人学校に、ほっとした一

時、沢山の思い出を作る事が出来たことを心から嬉しく思います。

国が違っていても心と心は分かり合え、通じ合えるものだと思いました。二宮牧師さん

始め多くの方の出会いが、私に沢山色々なことを教えてくれました。今回の台湾研修が私

の一生の宝物となりました。これからも保存会の一員として、又頑張っていきたいと思い

ます。二宮牧師さんはじめ皆様のおかげだと思います。アイヌ文化推進機構の事務局の皆

様、又、ウタリ協会本部の事務局の皆様、心からお礼申し上げます。これからも宜しくお

願いします。

追伸、いつかお合いする きかいがありましたら、色々なエピソードを聞かせて上げた

いと思いますので、逢える日を楽しみにしていて下さいね。 みどり