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[台湾先住民族と交流して]
初めての外国旅行、期待と不安で一杯でした。出かける前はパスポートの申請、台湾に
行ってからの交流のためにアイヌ民族の唄や踊りを一生懸命練習して、私と佐々木さんが
ホロルセの係です。佐々木さんが先輩なので心強い気持ちで旅立ちました。
台湾は暖房がないので寒いと困るからスキーウエアーを持ってくるように、と二宮さん
(通訳)の注意で冬の着るものを沢山旅行バックに詰め込んで行きました。台湾に着いて
みるとそれ程寒くはなくて、ちょうど北海道の9月の下旬頃のような気候でした。緊張の
中いよいよ台湾の国、台北空港に到着、知らない国にきて迷子になったら大変、団体から
はぐれない様にみんなで気を付けて、空港に着いて荷物を受け取る時になり、ハプニング
、熊谷さんの荷物を誰かが間違えて持っていったと聞き心配しました。が次の日には荷物
も帰ってきて一安心。行政院原住民委員会を見学して、新竹聖経学院の原住民学生と互い
の民族の唄や踊りを交換して交流しました。台湾原住民の人々は高い山の上に住んでいる
のて、細い山道を毎日バスで移動、タロコ族、パイワン族、ブヌン族、アミ族、タイヤル
族と色々な民族と交流してきました。台湾原住民の衣装はとてもカラフルで美しく、踊り
も素晴らしかった。特にブヌン族の老人の唄は、なんと美しいハーモニーに感動しました
。私達もアイヌ民族の唄や踊りを一生懸命披露しました。台湾原住民とアイヌ民族が一緒
に、(北国の春)を唄ったり、日本の盆踊りを踊ったり、国は違っても言葉が通じなくて
も心は通い合えるものだと感じました。台湾原住民はクリスチャンが多く、タバコは駄目
お酒も駄目、これには参りました。色々な文化に触れ体験出来たことは貴重な私の財産で
す。一週間の間お世話下さった二宮さんに感謝しております。これからも一層アイヌ民族
文化保存会の一員として頑張って行きます、有難うございました。