第3学年アイヌ文化学習案<総合的な学習>

【関連単元名】「かわってきた様似」---「アイヌの人たちのくらし」(7時間)

体験学習のねらい 
○サケ漁やサケ料理などの体験的活動を通じて、昔のアイヌの人たちのくらしを知ることができる。

体験学習の時期
・「地元のアイヌ語地名」
・「アイヌのくらしについてのお話」(8月〜10月)
・「サケ漁とサケ料理」サケが捕れる時期・「昆布漁と昆布料理」昆布漁の頃(8〜10月)

時数

学習の内容

素材の準備

留意点

体験学習の流れ

学習形態

素材名
人材名

入手方法
連絡方法

参考資料

1時間目
2時間目

地元のアイヌ語地名
・昔のアイヌ語地名から現在の地名を連想させる。(様似町内)
・身近な地名にはアイヌ語からきているものが多いことを学ぶ。
・アイヌ語地名が地形や植物に関するものなどから成っていることを学ぶ。
・可能であればフィールドワーク(様似川流域、オサラッキ周辺など、またバスで見学)

各学級

校区周辺
校区周辺の地図

「アイヌ語地名入門」の授業書

町立様似図書館(6−4181)
ウタリ協会様似民族文化保存部会(6ー5656)

様似の地図パネル
『アイヌのくらしと言葉1』(北海道教育委員会)が最も信頼できる資料である。
地名数では『様似町史』が最も多いが、『様似町史』のアイヌ語には問題があるので早急に地名研究を行い整理する必要がある。
地名に関しては北大の紀要に授業書「アイヌ語地名入門」がある。

地名の学習を通じ、アイヌ民族が、先住していたことをおさえる。

その他、人間、コタン、河川、動物、魚、狩猟、伝説等々。

バスで町内地名見学も可能。

3時間目
4時間目

様似のアイヌのくらし
・様似のアイヌの昔と今のくらしについてお話を聞く。
・チセ内様子や民具などを使って学習する。

各学級
(浦河郷土博物館)

様似民族文化保存部会 熊谷カネ氏

浦河町学芸員
川内基氏

見学のためのパンフレット・ワークシート作成

ウタリ協会様似民族文化保存部会(6ー5656)

浦河郷土博物館(01462-8−1342)

副読本『わたしたちの様似』

移動はスクールバスあるいは汽車。
アイヌ民族の昔と現在の生活違いや願いについて学習する。学習のねらいを明確に。
1日かけて平取二風谷まで行くという総合的な学習見学も考えられる。

5時間目

■選択1
サケの生態をはじめ、アイヌのサケ漁に対する考え方やサケ漁の方法・歴史などを学習する。

各学級

漁師・ウタリ協会支部長菊地修二氏

ウタリ協会の菊地修二氏
(6ー3641)や漁協に相談。

ビデオ「わくわくサイエンス5年生」(NHK教育)・・サケの生態
副読本『わたしたちの様似』
江戸時代のアイヌ絵(図書館・ウタリ協会本部・アイヌ文化研究ンターに問い合わせ)

サケの命をいただいて学習するため、命の問題について考えていく。

6時間目
7時間目

(■選択1から)
サケ漁とサケ料理
生きたサケをマレ
で突くなどのサケ漁についてのお話を聞く。(事前にサケ漁の学習をしておく)
サケの解体を体験する(解体は演示)。
切り身を持ち帰り、食べる。

学年全体
または
各学級

家庭科室

菊地修二氏他

道具
マレ
まないた
マキリ(小刀)

マレで生きたサケを実際につければいいが、様似では難しい。
講師を通じて漁協・役場・孵化場と交渉。

ビデオ「アイヌの川魚」(岩波映画)(図書館・ウタリ協会本部・アイヌ文化研究ンターに問い合わせ)

イサパキクニについての事前指導。「命の問題」「むだにしない」を含めて。
切り身を持ち帰ることを事前に父母に周知しておき、協力を得ておく。

5時間目

■選択2
昆布漁の学習
昔もしたように浜に干す体験

各学級

漁師・ウタリ協会支部長菊地修二氏

菊地修二氏
(6ー3641)
体験学習については漁協と交渉する。

副読本『わたしたちの様似』
江戸時代のアイヌ絵資料(同上)

社会科の漁業の学習に合わせて行う。

6時間目
7時間目

(■選択2から)
昆布シト
・昆布を油で揚げる
・昆布をつぶし、あん作り
・こねた物からシトの形をつくり、煮る。
・ながらアイヌの昔話を聞きながら、できたものを食べる。

各学級
または
学年全体

家庭科室

昆布料理の場合、熊谷カネ氏
アイヌ昔話の絵本を読み聞かせ(図書館の協力も可)

様似民族文化保存部会(6−5656)

アイヌ料理レシピ。

父母への協力依頼。