パケ チャヤケpake cayake(髪が乱れていること)・・・(沙流)cayayke
パケ トントネpake tontone(頭がはげている)
シットココsiktokoko(目を見開いてじっと見つめる)
エトゥンコロetu-n-kor(少し、鼻くそほど少し)
エトゥンラチチetu-n-racici(鼻たらし)
エトロetoro(いびき)
アシパaspa(耳が聞こえない、つんぼ)・・・aspap(耳の聞こえない人)
モコロ トットmokor totto ・・・子守歌の一節
サンペ テルケテルケsampe terketerke(どきどきする、心臓がはねはねする)
ホニ ポロhoniporo(お腹が大きくなる、妊娠する)
ア・ヌ?(あなた・聞こえる?)
ア・ヌ ヤ?(あなた・聞こえる・か?)
エー(はい)
ア・ 「あなたは」
ヌ 「聞く」
ヤ 「か」
■家の訪ね方
アイヌは人の家に黙って入っていくような理不尽なことはしませんでした。
○冬、家の前でかんじきをぬいでたたいてならし、中の人に人が来たことを知らせた。
○家の壁をたたいて、中にいる人に人が来たことを知らせた。(今のドアノック)
○家の前でせきばらいをして、中にいる人に人が来たことを知らせた。
■私とあなた
私 クアニ(沙流方言ではカニ)
あなた、おまえ エアニ
■自己紹介の仕方
カニ アナクネ (自分の名前)。「わたしは(自分の名前)です。」
カニ アナクネ (自分の名前) ク・ネ。「わたしは(自分の名前)です。」
アナクネ くっつきの「〜は」、係助詞の「〜は」にあたります。
ク・ネ 「ク・」は「私は」という人称接辞です。ネは「です」。
背中 セトゥルsetur
肩 クケウkukew
腕 タプスッtapsut
脇の下 ヤトゥポクyatupok, ヤラポクyarpok
ひじ シットッケウsittokkew, シトックsittok
手 テクtek
掌 テッコトロtekkotor
手の指 アシケペッaskepet
足の指 ウレペッurepet
人差し指 イタンキケムアシケペッitanki-kem-askepet
小指 ポンアシケペッpon-askepet
中指 スケムアシケペッsu-kem-askepet
薬指 ポンスケムアシケペッpon-su-kem-askepet
親指 ポロアシケペッporo-askepet
爪 アムam
お尻 オソロosor, オソロカムosorkam
脚 チキリcikir, ケマkema
ひざ コッカパkokka-pa, コッカパケkokka-pake, コッカサパkokka-sapa
ひざの裏 ニヨロポクniyorpok,ニヤラポク niyarpok
足 ウレure, チキリcikir
足の裏 ウレアサムureasam, チキリアサムcikir'asam
足の甲 ウレメッカuremekka, チキリメッカcikirmekka
ちんちん チci(チェヘciyehe)
魚のカレイ サマンペsamampe
大便 オソマosoma, シsi
小便 クイkuy,クイワッカkuywakka
体の名称でだれそれの何々というふうに使われることが多い。その場合、単語の頭に、ク「私」エ「おまえ」などの言葉がつき、単語の後ろに「ハ・ヒ・フ・ヘ・ホ」のいずれかがつく。
ク・シキ・ヒku=sik-ihi(私の目)
エ・ナヌ・フe=nanu-hu(おまえの顔)
使用教材
社団法人北海道ウタリ協会編『アコロ イタクAKOR ITAK』(社団法人北海道ウタリ協会)1994
萱野茂『アイヌ語会話〜初級編〜』(カムイト。ラノ協会)1987