朝起きたら頭痛も吐き気もしませんでした。私もようやく「オトナの飲み方」を覚えたようで。って、夕べは皆の「嫁姑話」がもう面白くて面白くて飲んでるどころじゃなかったんです。「すぐに血液型の話をする姑」とか「ダンナを何度も食中毒にしたので『店に出なくていい』と言われている食堂のお嫁さん」だとか、もう一般家庭の面白いことと言ったら!最近では人の話を完全に「ネタ」として聞いているので「聞き上手」と思われているかもしれません。
さて、今日は4月〜7月まで休みナシで働いてきたダンナ様の久々のお休みでした。当然「物置、頼む」と私にさらっと言われ、カンカン照りの下、汗だくでダンボールの山と格闘するダンナ。私はとりあえず大事なドラムセットをバラして箱に入れました。いろいろとありまして、獣医師バンドは現在無期限活動停止中なのですが、いくらかさばる楽器でもさすがに処分する気にはなりません。しかし今度の引っ越し先は町中で、ドラムを叩ける環境ではなさそうです。う〜ん、どうしよう。
今夜は保育所のお母さんたちと「つぼ八」で飲み会です。皆子供をダンナに預け、送り迎えもしてもらいます。いや〜、今やこういうダンナがほとんどになりましたね。いいことです。ま、中には「主人がダメって言うから行けない」なんつーレトロな人もいますけれど。
この飲み会は前々からの計画だったのですが、偶然にもウチの転勤が決まったので「安藤さんの送別会にしよう」と当然言われたのですが、「辞令が出るのが8/2だから、それまではちょっと分からないし・・・」と頑なに拒否してきました。いや別に、改めてまた飲みたいわけではなく、どうにもこういう「主役」はテレくさいっつーか、こっぱずかしいつーか、どうにもお尻がモゾモゾしてイヤなのです。まあね、乾杯の時にちょっと持ち上げられるだけで、あとは単にくだらない話して飲んでるだけですから意識しすぎと言われればその通りなのですが。
引っ越しも挨拶なしにこっそりしたいなあ。それじゃ夜逃げか。なんだかんだ言って、実は「泣いてしまいそう」なのが怖いんです、はい。
昨日と今日の2日間、近所の神社のお祭りです。4年前、初めてこの祭りに行ったとき、お隣りの奥さんに「テキヤも出るしなかなか盛大だよ」と聞いていたので、縁日好きの私は「リンゴ飴は絶対欲しい」とか「じゃがバタはやっぱり東京より美味しいだろうなあ」などと楽しみに出かけていったのです。が、
マジで涙が出そうになりました。そうですね、浅草の三社祭の「いちおくぶんのいち」くらいに盛大ではありましたが。
あれから4年、同じ祭を見て「おっ、なかなか賑わってるじゃん」と思う私。目が慣れたのか、体が慣れたのか。すっかりイナカの人になりました。
さて、この祭りは雨にたたられているそうで、毎年どうしても降るんだそうです。昨日もきっちり雨。しかも「時折強く降る」ヤツ。しかし子供は雨が降ろうがヤリが降ろうがテポドンが降ろうが、
「行きたーい」
「行きたーい」
「行きたーい」
と人数に物を言わせて強力に直訴してきます。私は「ヤダ、行かない!」と態度で示していたので、子供らの攻撃の矛先は当然ダンナに集中します。
「おとーさん、おとーさーん、行こうよーってば!」
「だって雨だよ、恭子ちょっと窓開けて見てごらん」
「うん」ガラガラ〜
(それみろ、と言うように)「どのくらい降ってた?」
「うん、ぽつぽつだけど、雨の粒がちょっとね、違う、かもしれない」
結局ダンナは上2人を連れ、苦笑しながら雨の中出かけていきました。おとうさんも大変だあねえ!
この夜の買い物。トゲピーバッジ(300円)ドラエモンバッジ(300円)スーパーボール3個(300円)ひと笑いできる変なビニールの膨らませるヤツ(300円)揚げいも3串(900円)キティの看護婦セット(800円)神風怪盗ジャンヌの「ひみつのメッセージ」(800円)計3700円。めんどくさいことをダンナに押し付けた代償は余りにも大きいのでありました。
午前中、ウチと交代でこっちに転勤になる人の奥さんが間取りなどを見に来ました。私と同い年なのでとても気さくに話ができ、あれこれと情報を交換し「カーテンはお互いにそのままで取り替えっこしよう」などと相談している最中、長女の転校先の話になりました。な、な、なんとそこは、
小学校なのだそうです。お弁当を持っていくのだそうです。ははははは。小学生は朝早く出かけるんですよ。誰がお弁当、作るのかなあ、ははははは。
まあね、どうせ下の子供もまたお弁当の保育所か幼稚園だろうし(給食の保育園は保育料が高くて入れられない)、どっちにしろお弁当は作るんだけどね。しかし、日本にまだ給食のない小学校があったとは。もしかして、北海道にはまだまだあるんでしょうか。
昨夜長女に引っ越しのことを伝えました。
「ウチ、引っ越すから」
「ええっ、ホント?」
「うん。恭子は転校だから」
「わーいわーい」
「アンタ、嬉しいの?友達変わるんだよ?」
「うん!だって新しい友達作るの面白いもん!」
「リエちゃんやチエちゃんともう遊べないんだよ?」
「そんなのわかってるよ。なんで同じこと何回も言うの?」
子供が大きくなってくると「家風」というものが段々と出来上がってきますが、ウチの家風はなんだか「湿度ゼロのからっ風」のようです。ま、当然といえば当然なんですが。
ダンナと私は性格的に非常に似ていまして、基本的に「ダメなものはダメ」「仕方ないことは仕方ない」「バカはバカ」という割り切った思考回路を持っており、その上で積極的に楽しみを求めていくという、ある種享楽的な人間なのですが、そういう気質を長女は最も多く受け継いでいるように見えます。きっと楽しい人生を送ってくれることでしょう。
昨日ダンナが組合の偉い人から転勤の正式な内示(?)を受けたそうです。やはり引っ越しです。まずはいらないものをピックアップするところから始めよう、とは思っていてもこう暑くては完全にトワイライトゾーンと化しているウチの物置になど入る気にはなりません。とりあえずあちこちに「引っ越すんだ!」と自慢気に電話(え?自慢にならないの?)したり、ダイエーに涼みに行ったりして午前中を過ごしました。
さて、今朝の話。今日から小学校は夏休み。朝ラジオ体操に行って帰ってきた長女はいきなり宿題をハイペースでやりはじめました。担任の先生の手作りプリントです。しばらくするとしきりに「これなーに?」「これは?」とダンナに尋ねる声が聞こえてきました。そのうちダンナが「なんか変な問題ばっかり」とうれしそうに私に報告しにきました。「どれどれ?」とそのプリントを覗きに行くと、そこは自他共に認める「変なモノジャンキー」の私にとってのパァラダイスが広がっていたのです。
「絵をみて物の名前を書く」という趣旨の問題で、「きゃきゅきょ」などの「ねじれた音」を含む物の絵ばかり書いてあったのですが、「ひょうたん」「ひょっとこ」(今の子供にわかるわけない)「にゅうめん」(”うどん”かと思ったそうだ)「にょいぼう」(・・・)極めつけは「手首に手を当てている絵」で、答えは「みゃく」。
と朝っぱらから腹筋吊りそうになるくらい大笑いさせていただきました。
その後も国語の問題で「わらいがとまらないからわきをこそばすのはやめて」という例文を発見。「こそばす」というのは「くすぐる」という意味ですが、先生は北海道の人なのできっと標準語だと思っているのでしょう。こういう面白い問題を提供してくれる先生ともお別れだとは。ああ、ちょっと悲しい。
さて、転勤の内示を受けて3日ほど経ちます。世間一般では人事異動は「春」というのが普通なのでしょうが、馬の獣医の異動は「夏」です。なぜかというと、春は馬の繁殖シーズンで、しかも馬の妊娠期間は330日とほぼ1年であるため、種付けと出産が一気に3〜7月に集中してしまうからです。つまり「忙しくてそれどころじゃない」というわけですね。
NOSAI日高の今回の人事異動では8人くらい獣医師が動く計画だそうですが、なんだかあれこれと揉めているようで、わが家の転勤も8月アタマに正式に辞令が下りるまではどうなるのかわかりません。過去にも転勤の内示を受けたので周りにその旨を伝え、子供は保育所で「さよならパーティー」までしてもらった後で「やっぱり転勤ナシ」というケースもありました。さぞかしバツの悪い思いをされたことでしょう。うはは。私もその教訓を生かして、周囲や子供にはまだ言わないでおこう、と思いつつも、すでに数人にしゃべってしまいました。もちろん「まだわかんないんだけど」付きですが。今日は組合の偉い人が来て話合いをしているそうです。さて、どうなるのかなあ。引っ越し、したいなあ。大量のゴミ、捨てたいなあ。