うちの子供は女の子2人なので、今までヒーローものには縁がなかったのですが、つい最近、男の子のいるお隣からヒーローものの絵本をたくさんいただきました。
いやーこれが大人の目で見ると実にまぬけで面白い。子供は真剣にかっこいいと思ってるんでしょうけど。
そこで「こんな科学戦隊がいたら・・・」という発想でシナリオを書いてみました。楽しんでいただければうれしく思います。
その1

部下A「博士、大変です。宇宙怪獣が攻めてきました!」
博士 「む、そうか。ついにこの日が来たというわけか・・・よし、科学戦隊、
    世界4大珍獣マン!出動せよ!!」

     テーマソング「生き物地球紀行のテーマ」

博士 「どうしたっっ!!!オカピマン、ジャイアントパンダマン、
    コビトカバマン、えーと、あと一つ、なんだったっけ???」

部下A「・・・博士。実物が見つかんなかったすよ。なんたって幻の動物ですから」
部下B「・・・それにWWFから非公式に抗議が・・・」
部下C「動物園から連れて来たんじゃすぐばれますしね」

博士 「うん・・・そうか。これは失敗だったな」


その2

部下A「博士、大変です。宇宙怪獣が攻めてきました!」
博士 「む、そうか。ついにこの日が来たというわけか・・・よし、科学戦隊、
    世界の7不思議マン!出動せよ!!」

      テーマソング「展覧会の絵」BYムソルグスキー

博士 「ど、どうしたっっ!!!!」

部下A「・・・博士。みんなその場を離れるわけにはいかないと・・・」
部下B「なんかみんな重そうっすね。石関係ばっかりだし」
部下C「7人じゃ多いでしょう。ごく普通に5色そろえりゃいいんじゃないすかあ?」

博士 「う〜ん。では京都名物、船はし屋の『五色豆』マンではどうだ」

部下A「よく知らないですけど『抹茶色』とか入ってません?」
部下B「う〜ん、ちょっと地味過ぎますかねえ・・・」
部下C「・・・それ以前の問題のような気がする・・・」

博士 「ふうむ、なかなか難しいもんだな。しかしありきたりの科学戦隊では
    私のプライドが許さんもんでな。天才というのもなかなか大変なのだよ」

部下一同 (^_^;)(^_^;)(^_^;)


その3

部下A「博士、大変です。宇宙怪獣が攻めてきました!」
博士 「む、そうか。ついにこの日が来たというわけか・・・よし、科学戦隊、
    メロンマン!出動せよ!!」

      テーマソング「デカメロン伝説」BY 少年隊

「マスク!」
「夕張!」
「プリンス!」
「アンデス!」
「・・・」

博士  「ど、どうした!!ホームランメロン!!」
夕張  「博士、ホームランのやつ、やめたいって言ってるんです」
アンデス「こないだ子供に『ママ、これきゅうり?』って言われたって・・・」
マスク 「気にするなって言ったんですが」

プリンス「いや、でもこの気持ちはおまえら糖度の高いやつらにはわからない
     だろう。俺だって青いうちに食われたら『きゅうり』よばわりされる
     かも知れん・・・メロンとしてこれ以上の屈辱は・・・くうっっ!!」

夕張  「・・・」
マスク 「・・・」
アンデス「・・・泣くな、プリンス」

部下A 「・・・・・・博士、こいつらかなり熟してますね」
部下B 「うん、いい香りがぷんぷんしてます」
部下C 「・・・じゅくじゅくで弱そうっすね・・・」

博士   「う〜む。これもいかんか・・・」


その4

部下A「博士、大変です。宇宙怪獣が攻めてきました!」
博士 「む、そうか、ついにこの日が来たというわけか・・・よし、科学戦隊、
    道産子マン!出動せよ!!」

     テーマソング「ソーラン節」

「とうきびマン!」
「いもマン!」
「・・・カニマン」
「・・・イクラマン」
「・・・・・・ウニマン」

博士  「ど、どうした、カニ、イクラ、ウニ!元気がないぞ」
とうきび「あいつら、医者から中性脂肪だか尿酸だか、えらく高いって
     注意されたんだと」
いも  「そりゃしかたないべさ、やつらのせいでないべ〜?」
博士  「・・・それで落ちこんどるのか?」
カニ  「このままじゃ成人病になるのは確実だとさ」
とうきび「メロンか牛乳あたりと、ばくった方がいんでないかい?」
博士  「あのなあ、おまえたち、一応地球を守る科学戦隊なんだから、
     せめて標準語で話せないか?『ばくる』なんて道外じゃ絶対通じんぞ」
いも  「んなこと言ったって、仕方ないべや?おれら道産子なんだし・・・」
ウニ  「あ〜あ、いいよなあ、ヘルシーなイメージのやつは」
とうきび「な〜にいってるか、ちやほやされてる人気者のくせに」
イクラ 「人気者だって健康第一だあ。高血圧じゃ戦えないべ?」

部下A 「・・・これも・・・」
部下B 「・・・失敗」
部下C 「すね・・・」

博士  「・・・うむ、なぜだ?なにがいかんのだっっ????」


その5

部下A「博士、大変です。宇宙怪獣が攻めてきました!」
博士 「む、そうか。ついにこの日が来たというわけか・・・よし、科学戦隊、
    ビールマン!出動せよ!!」

      テーマソング「気分爽快」BY 森高

「キリン!」
「サッポロ!」
「アサヒ!」
「サントリー!」
「Bad!」

博士   「よし、今度はいけるぞ。戦え!科学戦隊!!!!」
キリン  「ラジャー!!よーし、行くぞ!みんな!!」
サントリー「ちぇっ、いばりやがって・・・」
サッポロ 「まだ業界トップのつもりなんだろ」
アサヒ  「いいじゃねえかよ、別にそんなの関係ねえだろ?」
サッポロ 「俺はおまえのようにドライには割り切れんね」
キリン  「言いたいことがあるならはっきり言えよ、黒ラベル!」
サッポロ 「ああ、言ってやるさ!この出戻りラガー野郎!!」
Bad   「What?? I cannot understand Japanese !」

部下A  「・・・チームワーク、悪いっすね・・・」
部下B  「それって、科学戦隊として致命的じゃないすか?」
部下C  「・・・・・・言葉の通じないやつまで混ざってる・・・」

博士   「う〜ん、こんどこそいけると思ったが・・・」


その6

部下A「博士、大変です。宇宙怪獣が攻めてきました!」
博士 「む、そうか。ついにこの日が来たというわけか・・・よし、科学戦隊、
    妊婦マン!出動せよ!!」

      テーマソング「こんにちは赤ちゃん」

「4ヵ月!」
「5ヵ月!」
「6ヵ月!」
「8ヵ月!」
「9ヵ月!」

博士  「うん?なぜ半分しかいないのだ?10人のはずだろう?」
6ヵ月 「『妊娠1ヵ月』ってのは気付かない時期なんですよ」
4ヵ月 「2ヵ月と3ヵ月はつわりだそうです」
8ヵ月 「10ヵ月はさっき産気づいて病院に行きました」
9ヵ月 「7ヵ月は切迫早産で安静にしてます」

部下A 「・・・博士、素朴な疑問なんですけど、こいつら戦えるんですか?」
部下B 「妊娠中なんでしょ?みんな」
部下C 「・・・・・・」

博士  「・・・部下C、なぜ転職情報誌など見ている?」


その7

部下A「博士、大変です。宇宙怪獣が攻めてきました!」
博士 「む、そうか。ついにこの日が来たというわけか・・・よし、科学戦隊、
    クイズマン!出動せよ!!」

      テーマソング「パネルアタック25」のテーマ

「第1問!」
「第2問!」
「第3問!」
「第4問!」
「第5問!」

博士 「よーし、行けっっ!!」

第1問「さてそれでは最初の問題です。A君は30円持っていました。B君に・・・」

部下A「は、博士・・・宇宙怪獣にそんなクイズ出してどうすんですか?」
部下B「それ以前に・・・日本語通じるんですか?」

博士 「むう、通じないか?やはり英語でないと・・・」

部下B「先輩、俺、やっぱり実家の商売、継ごうかと・・・」
部下A「ま、待てっっ!!おまえがやめたら俺はどうなるっっっ」


その8

部下A「博士、大変です。宇宙怪獣が攻めてきました!」
博士 「む、そうか。ついにこの日が来たというわけか・・・よし、科学戦隊、
    内臓マン!出動せよ!!」

      テーマソング「驚異の小宇宙『人体』のテーマ」

「肝臓!」
「腎臓!」
「心臓!」
「膵臓!」
「脾臓!」

博士 「よーし、おまえたちは皆生命を支える大事な臓器だ。誰一人欠けても
    成り立たない、その辺を自覚して力を合わせてくれ!!」
肝臓 「博士、腎臓は1つでも大丈夫ですよ」
心臓 「それに、脾臓はなくてもさほど問題ありません」
脾臓 「あっっ!!心臓、コノヤロ!チクリやがった!」
腎臓 「肝臓だってかなり切除できるの、知ってんだぞ!!」
肝臓 「なんだと!!俺様が一番忙しいんだぞ!!」
脾臓 「腹腔内で場所をとりやがって!じゃまなんだよ、てめえ」
心臓 「うっ、けんかはやめろ・・・アドレナリンが出ると苦しい・・・」
腎臓 「あ、副腎がきゅううっっと」
膵臓 「うああ、リパーゼが、リパーゼが」
肝臓 「た、胆管と血管が収縮するうう・・・」

部下A「・・・ストレスに弱いんですね」
博士 「うむ、これも生命維持に必要なしくみなのだな。実に興味深い」
部下A「・・・・・・そういうことじゃなくて・・・ま、いいや。ははは」


その9

部下A「博士、大変です。宇宙怪獣が攻めてきました!」
博士 「む、そうか。ついにこの日が来たというわけか・・・よし、科学戦隊、
    ジャイアンツ『抑えの切り札』マン!出動せよ!!」

      テーマソング「闘魂こめて」

「・・・・・・」

博士  「む、おらんのか?」
ATSUYO「欲しいですねえ・・・本当に」
博士  「マリオはどうじゃ?」
ATSUYO「外人はなんとなくイヤです」

博士  「ところで、わしの部下を知らんか?」
ATSUYO「さあ?」

To be continue???


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