中国茶の分類


〇不発酵茶・・・・・・緑茶・・・蒸し茶・・・・大部分の日本の煎茶、抹茶  

 (発酵度10%以下)      釜炒り茶・・・嬉野茶、龍井茶、珠茶、碧螺春 その他多数


〇半発酵茶・・・・・・白茶・・・白毫銀針、白牡丹、寿眉

 (発酵度10〜75%) 

           青茶・・・包種茶・・・・文山茶、凍頂茶
          (ちんちゃ)(10〜20%)

                 鉄観音茶、武夷岩茶、水仙茶
                (30〜35%)

                 烏龍茶
                (60〜65%)

〇完全発酵茶・・・・・紅茶・・・祁門紅茶、ダージリン、アッサム
 (発酵度75%以上)

〇後発酵茶・・・・・・黒茶・・・ポーレー茶、雲南七子餅茶

              黄茶・・・君山銀針
           (弱後発酵)

( メ モ )

※現在の中国の分類では、青茶(チンチャ)の総称としてウーロン茶という言い方もしていますので、日本での一般的な認識とズレはありませんが、 狭義の烏龍茶(本物)は、ウーロン種の茶葉を、高い発酵によって独特の香りに加工したものという事になります。現在は烏龍種以外の樹種が使われていても、必ずしもニセモノということにはならないようですが、製造方法等も含めての、本来の烏龍茶は実際にはごくわずかの量しか造られていないのが実態であり、たいていはモドキの商品とのことです。


武夷岩茶が中国の歴史に登場するのは唐の時代以前といわれています。そのお茶の質の高さは古くから知られるところだったようです。とはいえ、最初は今の様にお茶を葉茶の形ではなく、粉茶そして団茶として飲用に供していました。そしてその当時から、武夷山のお茶は高品質で知られていたようです。

さらに、宋の時代の後期から明の時代にかけて、中国の茶が固形緑茶から半発酵の葉茶(青茶)の時代に移ってゆく中で、武夷岩茶に一層注目が集まるようになり、南宋から清の時代に至るまでの長期にわたり、皇帝への献上茶を造るための「御茶園」が武夷山におかれていました。この御茶園の場所と伝統を現在に受け継いでいるのが「武夷山市茶葉研究所」なのです。

清の時代に四大名叢と呼ばれる「大紅袍」「鉄羅漢」「白鶏冠」「水金亀」が発見され、以降も単叢(茶樹の一本一本)ごとの風土香を生かす栽培法と製茶技術が研究され、趣味人好みに趣向を凝らして命名された数えきれない程の茶樹・茶名が知られるようになり、私たちが現在知るような中国独特の多様な茶文化ともいうべきものが形成されました。

この点で、武夷岩茶はその後に出現した鉄観音茶と並んで、いわゆる烏龍茶の代表選手であると共に、まさに現代中国茶、茶文化のルーツであるといって間違いありません。

それにしても、皇帝への献上茶を造っていた茶園「武夷山市茶葉研究所」の「大紅袍」をはじめとする名茶を、いま私たちが気軽に飲めるというのは、すごーい事だと思いませんか? このような状況は、ほぼ90年代に入ってからのことであり、なかでも「大紅袍」を日本で入手できる様になったというのは、極々最近の事です。本物は、香港へ行っても、中国本土系の限られた場所でしか今だに入手できない状態です。
それどころか、ちょっとした中国人ならたいていは知っている「大紅袍」という名称すらも、日本人で知っている人となると、今だにそんなに多くはない筈です。その名前をここで知っただけでも、貴方は大変な得?をしたことになりますよ。
さらに今、その価格を、これまで考えられなかった水準にまで引き下げること事に、私はチャレンジしています。香港での販売価格を実現する事が、当面の目標です。


安渓鉄観音は、武夷岩茶の隆盛の中で、福建省南部の地方の生産者が加工技術の研究によって独特の香味を生み出すことに成功し、商品としての価値を確立していったお茶です。


●中国茶の分類の仕方は、大陸中国、台湾さらには日本でそれぞれ独自におこなっており、統一されたものはありません。冒頭の分類は、台湾の事情も加味して分類した下記の著作を参考にしつつも、私が独自に作ったものです。間違いがありましたら、すべて私の責任ですのでご容赦願います。
   参考図書・・・「中国茶のすすめ」   光岡雅彦 著   秋山書房 昭和61年刊


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