昨夜はボサノヴァシンガー「小野リサ」さんのコンサートだった。
去年見そこなったので、私にとっては始めての「小野リサ」さんだった。
家族持ちの私は夜コンサートやライヴのある日は気ぜわしい。
夕食を作って、ダンナに子供を押し付け、そのまま振り返らないように家を出る(逃げる)
だからコンサートの途中お腹は減るし、のどは乾くし、・・・
ま、そんなことはどうでもいいのだが、
今回は今回のアルバム「ドリーム」のツァーなので、当然ジャズ
スタンダードナンバーで終始し、
(もちろんボサアレンジだが)私はやっぱりがっかりだった。
「小野リサ」さんの魅力はやっぱり小さい頃からブラジルに住んでいて
恵まれた環境の中で育ち、培ったリズムやポルトガル語で歌う
ボサノヴァスタンダードだと思うので・・・ま、いいんですがそんなことも。
私も早くここキタラコンサートホールで、コンサートをやりたいな〜
(その気)と、思いながら一人歩く帰り道は雨の夜の中島公園。
中島公園は札幌の中心部にあり、ススキノを抜けるとそこは
中島公園だった・・・みたいな所にある、市民の憩いの場だ。
緑に囲まれ、池にはボートがあり、春夏秋冬一年中、本当に綺麗な公園だ。
子供の頃から中島公園に来るのは、とても楽しみだった。
中島公園には「こどもの国」という遊園地があり、
現代から見ると鼻で笑っちゃうような規模の
スリルとサスペンスの乗り物がたくさんあった。
ロケットターン、回転ブランコ、ジェットコースター、マジックミラー館、
今でも乗る順番を待ってワクワクしている幼き自分を思い出す。
北海道神宮祭の出店が出る6月は、ちょっとムードも違って面白い。
宮ヶ丘の神宮にも出店が出るが、そこは神聖な場所らしく
お茶会や古式ゆかしき弓道の場があったり、
せいぜい綿アメや金魚すくいの出店が数店鋪。
中島公園はその道のプロが
お化け屋敷やサーカス、怪しげな見せ物小屋、とうきび売りに、クラッカー売り、
すぐに死んじゃうカラースプレーひよこなんかを売るお店も何百店も出る。
お化け屋敷や見せ物小屋の呼び声が心底怖くてドキドキワクワク、
これこそお祭りという感じだった。
そして、好対照にこの公園は品がいい。
皇室御用達のホテルが隣接しているが、そのホテルも老舗で、
銀座和光の支店もあり、会員制のクラヴもある。
中島公園が見せる姿は、四季おりおり、その時々によって色々な自分を垣間見せてくれるのだ。
生まれてこのかた札幌に住んでいる私にとっては、数々の、そりゃ-数々の想い出深い公園だ。
本当に、走馬灯のように(チンプな表現ですが)色々な思いが駆け巡る。
池に氷が貼るとよくスケートをやりにきたなぁ、、
その時、巨人軍の選手がたまたまランニングに来ていてサインしてくれたっけ、、
そうそう、初恋の君とスケート場でバッタリ会ったこともあった、緊張したんだよね。
「おい!にーちゃん!彼女に買ってやれ」と、アロハのおじさんに声をかけられ
渋々と幼馴染みが買ってくれたお祭りの砂糖入りパイプ、あれ結構美味しかったなぁ。
ブラスバンド仲間で遊びに来てジャンケンで組みになって、
一番モテる男の子と嫉妬の嵐の中のったボート。
ちょっとラッキー!でも結局ひとことも話さなかったっけ。
「こどもの国」で乗り物係りのバイトもやったっけ。
楽しい反面、一日中立ちっぱなしでなうえ、
子供の相手に一緒に乗り物に乗ってくれと親に頼まれ
責任感感じながら何度も乗ってきつかった。
ホテルの地下の会員制クラヴで、PTAの集まりがあったこともあったけど、
いつもは大人しそうなお母さんがマイクを離さず
カラオケに盛り上がる不思議な光景を見てしまったなぁ。
そうそう、ファーストのレコーディングの時、ちょうど隣接するスタジオの窓から
「ヒゲの殿下と紀子様」がこのホテルにお泊りで車で通り、手を降ってくれて嬉しかった。
お祭りのちょっとせつないお囃子の音、、こんがりと美味しい焼きとうきびの香り、、
かもの親子のほのぼのとした姿、綺麗に整備された花壇、知らない鳥の声、、
まだ私が小さい頃今は亡き妹と長い時間噴水のそばではしゃいだ記憶、、
年下の男の子に突然打ち明けられたのも、この公園だったぁ、、
そんな〜♪思い出は〜♪歌の1個や2個も書けそうになった時、、、、、
ん?チカチカピカピカするこのネオンは一体なーに?
なんと、中島公園は只今工事中!
パネルみたいのがダーッと並んで、
工事中ランプの赤いイルミネーションがチカチカピカピカ。
あららららら、、、
私の美しく、いえ美化された思い出達は、音を立てて去っていきました。
あーーー!待って〜!若かりし頃の私よ〜!ロマンティックな過去を返して〜!
「サンバ!サンバ!サンバ!サンバ!バイバイバイバイバーイ!♪」
おのずと口ずさむ「ソ・ダンソ・サンバ」
空しい独り身(見)のコンサート帰り、、、
少し年を取った女はブツブツとサンバを呟きながら、地下鉄乗り場へ降りて行った。
それにしても何を作っていたの?
駐車場だったらいいのにな。(どこが、ロマンティックなんだ!)