1999年開設当初から大人気「レイコのエッセイ」です。 モブログ風の『写真日記〜foto diaria』(2003年9月〜2004年2月)、 現在好評のブログ『musica de blog』(2004年7月より) の過去ログ、コメントも全てこちらで読めます。 左のメニューからどうぞ。
私は浮気者

白状しよう。私は浮気者だ。

私は移り気だ。
ひとつのことに執着できない困った性格なのだ。
世の中には、長年ひとつのことだけをやり続けて、その道を極める
いわゆる「達人」がいるわけだが、
私は何の「達人」にもなったことがない。
なんて凡人なのだろう・・・。

レイコの例の暇人が読む長いプロフィールを
読んだことがある人はお気づきだと思うが、
私は音楽の趣味の幅が広い。と、言えばかっこいいのだが、つまり
音楽のジャンル、好みに統一性がなく、
「何ひとつ」あるいは「誰一人」追及して聞いたことがないのだ。
誰かが「これいいよ」と言えば、「え?いいの?聴く聴く」と、
何の疑いもなく受け入れるというチャランポランな性格だ。
ウェヴの世界を知ってから、
世の中には「通」と呼ばれる人がゴマンといることを知った。
世の中には「達人」がゴマンといることを知った。

これは音楽に限ったことではない。
読みたい本のジャンル、毎月買う雑誌、考え方、男性の好みにまで及び、
ありとあらゆる面でそうなのである。
そんな性格だから、ずっとチャランポランな人生をやってきた。
これまで私と出会った人でどれほどの数の人から
「こいつはアホか」と思われたことだろう。う〜ん、くやしい。

そして、さらに私は発見した。
「凡人だけが浮気する」という俗説が
なんとそのまま私にあてはまるではないか!

世界の成功者100人に「成功の秘訣は?」とインタビューしたら、
全員「浮気をしなかった」と答えたそうである。
ひとつのことを極めることが成功の秘訣なのだ。
その道を極められないからこそ凡人なのであり、
凡人だからこそ移り気で浮気者なのだ。
さらには、凡人の浮気者はお金がかかって困るのだ。
俗っぽいだけではなく、不経済なのである。

私は音楽をやっているからCDに限らず、楽器も欲しいし楽譜もほしいし、
器材もほしいしパソコン関係のソフトも欲しいし練習代やおつきあい代もいる。
人付き合いが下手だから他人からそれらを借りたり調達するということもない。
すべて自費、、、

話しがそれるが、私はかねてから「結婚するならレコードやCDを
たくさん持っている人」と決めていた。自分で買わなくて済むからだ。
それがどうだろう・・結婚したダンナさんは音楽嫌いで
結婚する時にお婿道具に持ってきたのは
(注:ホントにお婿にきたのではありません、念のため)
「さだまさしさん」と「松山千春さん」くらいだ。
それもよく聞くとお義母さんが好きなアーティストらしい。う〜ん・・。
そんなわけで、結局自分でCDを買わなければならない運命なのだ。

それならばと、手当たり次第に買うことになるわけだが、
色々なジャンルが聞きたいために、とにかくお金がかかるのだ。
中古店で根気よく探すとゆう芸当もできない。あれは、かなり体力がいる。
だから、結局新品で面出ししているものを手に取る。本当に破産寸前だった。

そこで考えた。取りあえずCDを買うということについては
ボサノヴァ及びラテン・MPBつまりブラジルのみに限定する・・
とゆうやり方を思い付いた。アホだ。今まで気がつかなかったのってなんか哀しい。
考えてみたらボサノヴァをやっている人とは思えないほど、
その頃の私はブラジルのCDやレコードをあまり持っていなかった。
これは案外上手く行った。
今まではレコード屋さんに行くたびに、J−POPからアイドル、ジャニーズ、
ロック・ジャズ・ブルース・カントリー・クラシック・民俗音楽と
すべての棚を見ないと落ち着かない上に、すべてのジャンルから
何かひとつ買わないと気が済まなかった。そして、1回聞いてすぐ飽きる。
買い集めて思ったがブラジル物というジャンルはいくら聞いても飽きないし、
楽しい。いや、本当にそう思います。深いなぁブラジル。
最近はまっすぐにブラジルまたはワールドコーナーに直行し、あとは
見ないようにして、会計をすませる。なんと経済的になった私よ。あっぱれ。

つぎに問題なのはお洋服だ。女なら流行ものがとっても
気になるのが普通だが、私も例にもれず、未だにとっても気になる。

中学生時代のIVYから始まり、高校時代は50’s、ちょっとベルボトムな
ロッカー(ロックやってる人には流行ってたの!)、リセエンヌ(これって死語?)
読んでいる雑誌は『Mc.SISTER』で手塚さとみちゃんがお手本だった。
予備校時代は『ノンノ派』だったために、かなり大人しい清楚な服ばかりだった。
お金がなかったともいえる。
短大時代は一転して、『アンアン派』になり山本耀司のY’sのお洋服が一番の
あこがれ、他にコムサデモード、コムデギャルソンのお洋服は買えないから
小物やT-シャツだけ買ってスカートはどこかのNOブランドを合わせて
(苦労してるなぁ・・)いわゆる「カラス族」になったこともある。
音楽の流行とともにテクノカット(By YMO)にしたこともあった。
刈り上げまではさすがにできなかったけど、研修旅行で東京へ行った時は
アン・ルイスさんのクラヴ(当時はディスコと呼んだ)へ田舎者とは思われない
程度にテクノして勇んで出かけていき自己満足した経験がある。
(きっと傍目にはものすごい田舎者と思われていたんだろうなぁ・・)
短大の後半では、またまた一転して『JJ派』になりハマトラ・ニュートラ・
サーファーとなんでもやった。もちろんそれに合わせて髪をカットしていった。
聖子ちゃんカットはもちろんやった。(男の子に一番受けたよね。やっぱり)
しかも、その間『モア』や『ウィズ』もしっかりチェック。
「お嬢様」から「結婚しない女」までひととおり洗脳されたわけだ。
若いってすばらしい。本当に涙ぐましいほど努力してるなぁ・・とゆう感じだ。

最近思うことだが、音楽業界でも
経済事情の悪さから大人が冒険しなくなった。
やっぱりいつの時代も消費欲バツグンなのは若者なのである。
音楽も雑誌もいわゆる「若者に受ける流行」に迎合して
同じような流行物を乗せたりやったりしているから、
雑誌の個性や歌手の個性がすっかり薄らいでしまった。
誰がやっても「同じやん」なのである。
昔はちゃんとノンノ派、アンアン派、JJ派とゆう派閥があって、
みんなそれぞれのコンセプトに忠実だったような気がする。

そうゆう明確なコンセプト時代の中で、コロコロと読む雑誌を変え、
それにあわせて髪型やお洋服を次々と
変えていた私はやっぱり「おもいっきり浮気者」ではなかろうか!
今のように読んでいる雑誌が何であろうと、着ているお洋服はみんな同じ
ようなもの・・とゆう時代ではなかった時に、浮気をするとゆうことは
それなりにお金と体力と精神力をかけている。
いつの時代でも、男女を問わず、「浮気をする」ということは
知力・体力・経済力の3つが揃ってないとできないものなのですねぇ。

レコードやライヴをやるためにバイト地獄だったと、
プロフィールに書いている私だが、こうして振りかえって見ると、
やっぱりお洋服に莫大なお金をかけていることが判明したではないか。
ああ、なんだか空しい「女の一生」、、

で、私がどう変ったのかというと、
実はこの年になっても全然変っていない。
ブラジル物音楽のように飽きないお洋服のジャンル
というのには現時点では出会っていないのである。
チャランポランな性格ってなかなか直せないものだ。
相変わらず、さまざまなコンセプトのファッション雑誌を買っては
統一性のないものばかり着ている私。

「凡人も浮気やめれば達人だ」レイコ心の俳句。

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