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ルブロンタランチュラやらゴリアテバードイーターとも呼ばれるベネズエラ・ブラジル北部・スリナム・ガイアナ・仏領ギアナに生息する種で、ギネスブック公認の世界最大のクモでございますよ。その体長は12cm、レッグスパンで30cmにも達するとか言う話もございます。最大で13cm強だそうで、恐ろしいですなー。
10cmオーバーの個体を見ますとねぇ、これもうバカですね。呆れるほどデカイわけでございます。1対1で、武器使用不能のバトルがあったとすれば、僕はコヤツに負ける自信がありますよ。普段は、タッパーとピンセットの使用が認められておりますので、ギリギリ勝ててますけどね。
しかもコヤツ、巨大だけならまだしも、気性が大変荒く、事あるごとに「シャワシャワ」と威嚇音を発しながら、無闇に腹部の刺激毛を脚で掻いて飛ばしてまいります。デカイ体でございますので、飛ばしてくる毛の量たるや、半端なものではございません。ワーーーッと空中を舞うのが見えますからねぇ。もし誤って、その毛を勢い良く吸い込もうものなら、アレだ、気管支炎のようになるかもしれませんよぉ。お肌が弱い方には、この種、完全に天敵となる事でございましょう。シャレなりませんぞ。もはや笑うしかないってなもんでございます。
飼育に関しましては、昔は高温多湿と言われていましたが、実は案外高温じゃない方が良い事が解っておりまして、25度前後、湿度90%ぐらいが良いみたいです。昔の定説は昔の事ですからねぇ。時はどんどん流れますよ。この話だって、5年〜10年と経てば、また変わるかもしれませんからね。生息地の上の方は確かに暑いみたいですが、こいつらのいる地面は、それほど高温ってわけでもなく、夜間は20度を下回ることもあるみたいですよ。実は私の所でも、それ程高温ではない所に置いてあったのですが、元気にしています。とは言え急激な温度変化には強くないようなので、そのあたりは注意してください。
エサについてですが、巨大個体にコオロギを与えることは、なんかもぅ、無意味な感じがしますな・・・。大型のローチ類を主として与えましょう。マウスやヒヨコなどは、栄養価が高すぎるので、あまり与えない方が良いという事です。高温多湿で餌が大きくなると、必然的に床材も汚れやすくなるので、清潔に保つように心がけましょう。
幼体から育てると、3年程でアダルトになります。寿命はメスで最大25年(通常は20年弱ぐらいと思って良いかと)、オスで5年弱(成体期間は2年程で、交接させるともう少し早く死にますね)。大きく育った個体を長生きさせるコツは、やたら食わせすぎないこと、床材をなるべく清潔に保つこと、湿度を高める、あまり高温にし過ぎない、通気をよくする、適度な広さ(レッグスパンの2.5倍は欲しいかな)、落ち着けるようシェルターを設ける事。この辺りですかね。フラットタイプの特大プラケに床材をタップリ敷いて、シェルターと水容器を設け、なるべく清潔にしておけば特に問題なく飼えます。腹部が大きくなるので、やたら高さのあるケージや複雑なレイアウトは避けたほうが良いかもしれませんね。飼育がやや難しいとは言いますが、Aviみたいにコロコロ死にやすいって事もないですから、毛に耐えられる方は是非どうぞ。 |
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