Nhandu tripepii
ブラジリアン ジャイアント ブロンド
CB.AD.female
 ブラジルに生息する種でございまして、体長は8cmぐらいにはなると思います。以前、Vitalius vulpinusとされておりましたが、2001年B.colloratovillosumと共に、Nhandu属に移動されました。そして2009年Nhandu tripepiiのシノニムとして、vulpinusの名前は使われなくなった模様です。

 この種はジャイアントブロンドというコモンネームを持っておりますが、そんなに大きくならなという事で評判を博しておりましたな。実際8cmぐらいになるので、この属の中では結構大きいですよ。寿命は10年前後ですので、タランチュラの中では普通より短めという感じがします。殖やすなら速やかにおこないましょう。ただし500〜1000以上とかなりの産卵数なので、覚悟した方が良いかもしれません。(割と安いのはこれが原因かとw)

 でもねぇ、Nhandu属の中ではこの種、赤みがかるブロンドの柔らかそうな繊毛を持ち、見た目にも大変上品な雰囲気をもつ美しい種でございまして、個人的には、かなり好きなクモでございます。でもいかんせんマイナーだ。しかも言いようによっては、単なる地味なクモって事でございましょう?もっと見直されても良い種であると思います。この毛並みはなかなかおりませんぞ。

 飼育は、水入れを常に設置しておき、床材は乾燥気味のほうがしっくり来るようでございます。床材をベチャベチャにしてしまうと、餌食いが悪くなったり、壁面に張り付きっぱなしになったりと、あまり塩梅良く無い感じになります。まぁ、多湿でも良いですが、おそらく通気性を良くすれば問題ないかと思います。そんな感じで飼うといいかもですね。

 体長2.5cmになった段階で、雌雄判別できるヒダが、抜け殻に確認されました。ヒダの確認出来るのが、他のに比べて、少し遅い気がしますな。