Avicularia avicularia"morphotype1"
サウスアメリカン ピンクトー

WC,AD,female
 コスタリカやブラジル等に中・南米に広く分布するポピュラーなタランチュラでございます。フロリダ辺りで帰化しちゃって、なんか大変だとか言うウワサも聞きましたよ。体長は6−7cmと、そこそこ大きく育ちます。

 大変毛深く、フカモコした感じでございますよ。黒地に、足先がピンク色に染まっておりますのでPink toeってわけ。実にかわいらしい。マニア間では、アビアビと呼ばれ、親しまれておりますよ。アビアビなんて、なんかアイアイの親戚の様ですな。黒くてフサフサしている事意外、共通項等は微塵もありませんがね。だいたいアッチは哺乳類だし、歌詞の半分が自分の名前という、恐ろしく覚えやすい歌(馬鹿みたいに、アイアイアイアイ言うアレ)を授けられた、絶滅危惧種だもの。

 Avicularia属は、ほにゃららピンクトーと言う名前の付くものが多いのですが、単にピンクトーと言えば、本種のことを指す場合が多いです。2017年の論文で、7タイプに分けられました。乱立していた様々な種類が、本種のmorphotypeとして説明されてましたねぇ。

 ちなみに幼体なんですけどね、これまた歩脚全体がピンク色でございまして、かわいらしいわけ。ピンクの脚で、パタパタ走り回るんですよ。いいでしょう。

 さてさて、この種はですね、ツリースパイダーを代表する種でございまして、飼育・ツリースパイダーの項に書いてある通り樹上性なので、高さのあるケージを用い、高温多湿な環境を好みますので、まぁそんな感じで飼ってくれれば問題ありませんよ。

 非常にポピュラーな種でございますので、価格もお安い場合が殆どでございます。性質も大人しい個体が多いのですが、この属は、突付くと素早く走り回るので、その辺り、バードイーターしか飼ったことが無い方は、ちょいと驚かれるかもしれませんねぇ。

 成長は早くて、だいたい2年で性成熟すると思っていただければ宜しいと思います。エサを切らすことで起こる、成長不全に弱い印象でございまして、特にオスで矮小化、メスの場合死亡してしまう事もありますため、Baby入手後はなるべく一気に育て上げてくださいませ。

 価格・性格等、比較的万人向けの種でございますので、是非飼育されてみてはいかがでしょうか。WC・CB共に、比較的容易に入手可能であると思います。