北方機動特別演習・浜大樹揚陸訓練反対

 7月1日、陸上自衛隊中部方面隊第十師団(司令部・名古屋市)の北方機動特別演習に伴う揚陸訓練が、北海道・大樹町浜大樹で行われました。
 午前8時30分、早朝から沖合いに停泊していたLST(揚陸艦)「みうら」が接岸。つづいて「さつま」が接岸しました。この訓練は、昨年もおこなわれましたが、今年は装甲指揮車を先頭に上陸する際、「軍艦マーチ」を響かせました。平和な日本だと思っているなか、そこだけまるで50数年前にもどった風景でした。
軍艦マーチで揚陸する装甲指揮車
軍艦マーチで揚陸する装甲指揮車

 また、この日、大樹町では9時から遺族会主催の「戦没者慰霊祭」、11時から町主催の「戦没者追悼式」がおこなわれました。93年に続いて、今年も遺族の心情を逆なでするような演習が、同じ日に行なわれました。
 演習場南側では「浜大樹演習場反対十勝連絡会」(帯労連・大樹安保破棄実行委など八団体)が抗議と監視、隊員説得のための集会をおこないました。主催者の遠藤信房帯労連十勝ブロック議長は、ガイドライン見直し、海兵隊移転演習を目前にした情勢を訴えました。
揚陸された155ミリ榴弾砲 北方機動演習に抗議する浜大樹演習場反対十勝連絡会
揚陸された155ミリ榴弾砲 北方機動演習に抗議する
浜大樹演習場反対十勝連絡会

 最後に、集会決議をしました。



北方機動特別演習概要

@北海道・矢臼別にやってくるのは、陸上自衛隊第10師団(司令部 名古屋市)
期間6月21日〜7月29日(6月21日〜7月3日、7月23日〜7月29日 移動訓練)

A目的(防衛庁発表)
中部方面隊の1個師団を基幹とした部隊を北部方面区の演習場に転地させ、陸・海・空各種手段を併用した長距離機動能力及び師団以下の訓練維持・向上を図るとともに、海上自衛隊及び航空自衛隊との共同要領に関する練度の維持・向上を図る。

B規模
 ●隊 員 約3,600人   ●戦 車 約20輌
 ●車 両 約1,000輌   ●LST   4隻
 ●火 砲 約   30門       ◎上陸する隊員250人

C海上自衛隊・陸上自衛隊との合同演習をやりながら北海道・浜大樹にやってくる
規模  ●海上自衛隊(対潜哨戒機 約20機、護衛艦・輸送艦 約10隻)
 ●航空自衛隊(戦闘機・輸送機など 約100機)

D揚陸訓練を浜大樹にて実施(通算17回目) ※第5師団は受入れ支援

E矢臼別での演習<戦闘・射撃>7月4日〜22日 ◎マスコミ公開・・7月4日〜6日

F第10師団の矢臼別への移動情報
 ●苫小牧港(民間フェリー「きそ」にて)6月23日・27日
  27日〜後方支援連隊、通信隊など大型トラックなど97両
 ●釧路西港(民間フェリー「サブリナ」にて)6月28日・30日・7月1日・3日
  28日〜車両50両、100人


浜大樹に戦車など上陸(北方機動特別演習反対行動)96.07.07

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