立岩と底無し沼      立ち岩伝説   旭川市忠和    2012/11/21更新
   
 旭川市の西のはずれ(旭川市忠和3条1丁目)、東海大学の麓に巨大な二本の赤い岩が立っている。岩石の種類はよくわからないが多分チャート(変成岩)が隆起と浸食によって出来た物と考えられる。石狩川はこの少し上流で忠別川、美瑛川を合流し、更にこのあたりでオサラッペ川と神居川を左右から合流させる、流れは急に緩やかとなって淵や沼をつくる。
 この二本の巨岩は崖からすこし離れて直立し、その麓に「底無し沼」がある。沼はすでに埋め立てられて面影はないが、ここがアイヌ伝説「底無し沼と妖刀」の舞台となった。
   
 底無し沼も現代の土木技術には勝てません、すっかり埋め立てられてしまいました。しかしそこは土木関係の人たちも考えたのでしょう、水神様の出入り口はしっかり残してあります。最近までは一部の水面を残して古井戸式に木の枠で囲っていましたがいつの間にか近代的なコンクリート管に変わっています、さて、水神様の住みごごちはいかがなものでしょうか。
 沼はなくなりましたが、この沼の底から見つかった龍の彫り物をご神体として「立岩水神龍王神社」が造られて、秋の祭事のほかいつでもお参りできるように冬の間も参道は除雪してあります。沼の奥の岸壁は学生たちのロッククライミング練習場、左手の丘陵地帯は立岩八十八箇所の霊場になっています。 
   
 森林浴をかねた散策には最適ですが、札所を現す仏像の多くはこのように倒れたり傾いたりしています。住宅は近くまで迫っていますが大師祭を開く氏子の数か減少して管理出来ない状態が続いている。先住民族の居住跡は対岸のオサラッペにおおく、この断崖絶壁と淵の当たりは狩猟場だったのでしょう、沼にまつわるアイヌ伝説が数多く残されています。 

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