野の花・ベニヤ原生花園    2014.7.8
     
  ベニヤ原生花園 ・ 浜頓別町
このたびは中頓別、浜頓別町をたずねた。中頓別では「中頓別鍾乳洞」を見学し浜頓別は十数年前に造成した100年記念公園を見るのが目的だった。公園は自分が退職後に働いた会社の請負だったので当時の現場の苦労が懐かしい。
ただ当時からこんな都市型の公園を作っても技術とか予算の問題で、多分維持管理は無理だろうと思っていたが案の定ツツジなどの低木はすべて取り払われて広々としたパークゴルフ場に変身していた。 記念の塔や東屋、池などはそのままで懐かしかった。さて足を伸ばして近くのベニヤ原生花園を歩いてきたのでいくつかの写真を紹介します。一番の目的だったヒオウギアヤメは盛りを過ぎて、群落も見当たらず残念だった。
 
     
  ハマナス(バラ科) 
ハマナスは海浜を代表する植物で北海道の海岸では珍しくない、山渓カラーガイド(山と渓谷社)によればハマナスは浜梨、ハマナシの東北なまりだからハマナシが正解だろうと書いてあったが一般的にはハマナスと呼ばれている。さて自生ハマナスの南限は太平洋岸では茨城あたりまで、以前は国の天然記念物の指定を受けていたらしいが現在も自生の群落が残っているのか疑わしい、日本海沿岸は鳥取砂丘まであったらしいが現在はどのあたりが南限かわからない。北海道でも特にオホーツク海沿岸のハマナス群落はすばらしい。
 潮かおる 北の浜辺の砂山の かの浜薔薇よ 今年も咲けるや
                       石川啄木

啄木の碑が建つ函館大森浜には自生の「ハマナス」はすでにありません、開発とは海浜植物にとって過酷は環境破壊です。オホーツクのハマナスがいつまでも咲き続けてほしいと願うばかりです。
 
     
  エゾニュウ (セリ科)
別に原生花園で眺めるほどの貴重なものではないが3mもあろうかという巨大な姿でそびえ立っていた、歳を取ると体力に自信がなく歩くのが大変でせっかくの原生花園も草原の向こうの砂丘まで行かなかった、だからハマエンドウ、ハマボウフウなどを見ることなくひきかえした。ヒオウギアヤメ、エゾカンゾウはいい写真が撮れなかったので割愛した。
 
     
  エゾスカシユリ(ユリ科) 
この花も北海道の原生花園を代表する美しい花だ、このたびも浜頓別から枝幸に向かう国道の両側に群落をつくってどこまでも、どこまでも続きドライバーの目を楽しませてくれた。湿地以外は砂場、草原、岩場など多くの場所で咲き誇っている。本州海岸のスカシユリは東北北部あたりまでで、それ以北はエゾスカシユリに変わるらしい、北海道ではこのユリを母種として改良されたスカシユリが海外にも輸出されていると聞いたことがある、現在の輸出実績はわからない。
 
     
  ヒロハクサフジ(マメ科) 
普通のクサフジは内陸の林縁や畑の周辺で見られるがヒロハクサフジは「ハマクサフジ」ともよばれ海岸の草地に多い。この日もエゾスカシユリの咲く草原で一緒に咲いていた。スカシユリのように天空に向かって咲き誇るわけでなく緑の草陰にルビーの輝きを見せていた。平凡社の図鑑に収録された写真は三浦半島のものだったので多分全国の海岸で見られることだろう。
 
   戻る