野の花・高山の花  2014/06/26
     
  6月25日(水)たまたま美瑛方面へ出かけたので少し足を伸ばして十勝岳山麓の「望岳台」まで行ってきました。左奥が美瑛岳、中央が美瑛富士、今年は5月の異常高温で残雪が少ないです。
ここは望岳台駐車場から100mくらい泥流あとに入ったところ、溶岩のなかです。観光客の増加で高山植物はほとんど見当たりません、皆さん溶岩を積み上げて大小様々なケルンができていて、付近は砂漠のような砂地(火山砂)になっていました。これでは礫地の好きな植物も生育は無理でしょう。 
 
     
  イソツツジ(ツツジ科)
 台地は赤褐色の砂漠のようですがよく見ると近くの岩陰にイソツツジが咲いていました。がれきの中で純白の花は登山者の心を癒やしてくれます、この付近でも観光客の入らない遊歩道を4,5百メートル行くとガレ場があって真夏に純白のボタン雪のような群落があります。遊歩道の急な階段をしばらく下りて10分くらい歩いてみたがイソツツジ以外の草花は見当たらず、足腰の痛みに耐えて歩いているのに怪我でもすると助けも呼べないので途中で断念した。 
 
     
   エゾノマルバシモツケ(バラ科)
 北海道では比較的低いところで見られる高山植物、珍しくはないが大勢の観光客の足下で、けなげに咲いていた。 イソツツジのような派手さはないが控えめで清楚な白だ。草丈が80cmから100cmくらいになるマルバシモツケは本州中部以北に分付するが、このあたりのものは草丈10cm、から30cmで花も小さく、マルバシモツケの変種とされ、北海道にのみ見られる。
 
     
   イワブクロ(ゴマノハグサ科)
 和名イワブクロは「岩袋」、岩場にさく草本で、こんな岩だらけの礫のなかで水分は大丈夫なのかと心配になる、昔はこのあたりでも「イワギキョウ」や「ツガザクラ」も普通に見られたが今はもう一息上らないと見ることが出来ない、礫と観光客という過酷な条件の中で多くの花株が残されていて、さすがイワブクロの十勝岳といわれた名残が嬉しかった。
 
     
  ゴゼンタチバナ(ミズキ科)
「ゴゼンタチバナ」は石川県御前岳(2557m)で初めて採集され名付けられたと図鑑で説明されていたが、本州、四国、九州など全国に分布する、いわゆる草原ではなく林内のややしめったところで、小規模の群れをつくる。それはお互い地下茎でつながっているから。6枚の葉は輪生に見えるが実は2枚ずつの対生で、葉が6枚にならなければ花を付けない。花は中央に5,6個ついていて、花弁のように見える白い4個のものは花を保護する包葉、これも葉の仲間らしい、その証拠に秋にはルビーのような数個の赤い実がついている。
 
 
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