1999年11〜12月分の掲示板です
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じかん● Fri Dec 31 3:53:34 Japan 1999
おなまえ●おたか
メッセージ●
せっかく大和和紀で盛り上がってるところ大変申し訳ありませんが、水を差します!
どなたか30日22時〜テレビ朝日系で放送した河合継之助の番組を録画された方、いませんでしょうか?
あれだけ自分で盛り上がっておきながら、うっかりしっかり忘れてました!な、情けない!!
もし録画された方がおられるのなら、はぢを忍んでお願い申しあげます!
あの、その、レンタルさせて頂けないでしょうか?うーっ、非常にお恥ずかしい話ですみません。
この場を借りてこの手のお願いをするのは、これで二度目です。ほんとに情けない奴です。
ビデオは必ずお返し致します。もちろん送料はお支払い致します。
kibe@sa2.so-net.ne.jp
突然、妙なお願い事で申し訳ありません!
この分だと2日の野村万斎まで忘れちゃったりして・・・。
そうなったら今度こそ恥ずかしくてここでもお願い出来ないな〜ぁぁ。
じかん● Fri Dec 31 1:06:43 Japan 1999
おなまえ●更紗
メッセージ●
すごいですねえ、大和和紀さんの盛り上がり。私も楽しい♪
「ヨコハマ物語」を最近文庫版で購入しましたら、続編の構想が
あったとか。万里子さんとお卯野ちゃんのお子さんの話だそうで、読みたかったなあ。
あ・や様おたか様
大河の情報、ありがとうございます。
思えば私が歴史小説のようなものをはじめて読んだのは山岡荘八著「徳川家康」でした。
その後滝田栄さんの大河ドラマが始まったのでした。
なつかしいなあ。楽しみです。
じかん● Thu Dec 30 17:46:55 Japan 1999
おなまえ●晋作饅頭(しんさくまんじゅう)
メッセージ● はじめまして
いきなりですが、ぼくの住んでる山口県で、高杉晋作の下の句(辞世の句)を募集してます
晋作が27年8ヶ月で没すとき詠んだ句(上の句)
「おもしろき こともなき世を おもしろく」
の後の「すみなすものは 心なりけり」は最期を看取った望東尼が詠みました
この代わりの自分流、下の句を募集しているようです
もし、応募してみようと思われる方は
e-mall・・・myou527@mocha.ocn.ne.jp
まで出してみてはいかがですか
住所、氏名、性別、年齢の記入が必要のようです
じかん● Thu Dec 30 9:08:53 Japan 1999
おなまえ●あつこ
メッセージ● 大和和紀でここまで盛り上がるとは、、、、
ちょっと恐れをなしておりますが、
私は小さい頃より、大和和紀が一番好きだったので
(画もストーリーも両方大好きでした!)
なんだかこの年末に異常にコーフンしてしまいますねい。
アラミス・シリーズ、皆さん趣味が違ってて実におもしろい。
私は、勿論、アラミスびいき。本名が良かったです〜
でも、あれはヘンな作品でしたよね、思い出してみると。
あ・や様、ラブ・パック!!!あの疾風はかっこよかった〜!!
当時宝塚がTVドラマでやってましたが、一度みてがっかりしました。
あの格好良さは、漫画でなくちゃあ!
こんな歴史小説とは遠く離れたところで盛り上がれるとは
思いもしませんでした! わははは、自分が始めといて、、、。
じかん● Thu Dec 30 4:41:14 Japan 1999
おなまえ●おたか
メッセージ●
うぉぉぉ!!まさかアラミス・シリーズまでここで拝見できる日がこようとは!
おたか、めげずに書込しててホント良かった!も・ち・ろ・ん、全四巻持ってます。
私は皆様お察しの通り、世羅くんがお気に入りでした。(一体誰が察するというんじゃい!?)
○あ・や様、更紗様
来年の大河で家康演ずるのは津川雅彦、秀忠が西田俊之、です。
NHKテレビ宣伝で西田俊之が「父上はわしを見限ったぁ!」と叫いてました。
「望みしは何ぞ」は、永井作品の中でもかなりお気に入りの作品でした。
○ふくふく様
>私、ロイもミッターも大好きなんです。
私も同様です。個人的にはロイに泣かされました。
もちろんヤンにも。あと、私の周囲にはいないんですけどライもいい。
あれだけの数の登場人物を見事に書き分けてて、どれも個性的で、
何度読んでも飽きない作品ですね。
じかん● Wed Dec 29 17:21:51 Japan 1999
おなまえ●あ・や
メッセージ● あつこ様
アラミス・シリーズご存知なんですか?私、全4巻持っています。臣君が好きだったな。
私としては、大和和紀さんの作品ではやっぱり「はいからさんが通る」が一番好きでした。
いろいろなキャラクターがあの作品には出ていますよね。編集長が「ラブ・パック」の
疾風と奈々の子孫として設定してある所なんか変に細かくて好きでした。
●更紗様
「天の果て 地の限り」は、確か文庫版で出ていたと思います。うろ覚えなのですが、
「大和和紀傑作選」とか何とかで、短編とかをまとめてあるうちのひとつにあったような
気がします。
あと「王朝序曲」「望みしは何ぞ」読み終えましたか。おめでとうございます。
そうですね、「この世をば」と「望みしは何ぞ」は、視点が違いますから、倫子のとらえ方が、
180度違います。私は、1人の人間を別の側面から視るとこうなるんだなぁと思いました。
来年の大河ドラマの主役ですか。私は家庭の事情で大河ドラマは視られないので、気にしてませんでしたが、
推測するにやっぱり家康役の人(名前忘れた)がいないと始まらないから、その人ではないでしょうか?
(って、全然違っていたらごめんなさい、真実を知っている方、情報求む!)
それでは皆様、良いお年を。
じかん● Wed Dec 29 12:25:47 Japan 1999
おなまえ●あつこ
メッセージ● おたかさま、あ・やさま、ふくふくさま、更紗さま
「天の果て 地の限り」のファン(大和和紀ファン?)が
こんなに多くいらっしゃるとは、、、!!嬉しいです〜
額田、美しかったですねえ。
私は「はいからさんが通る」でシベリア出兵を知りました。
レディーミツコ、ヨコハマ物語などでも歴史の一端に
触れることができたり。
でも、アラミス・シリーズが一番好きだったりして、、、
じかん● Mon Dec 27 23:12:39 Japan 1999
おなまえ●更紗
メッセージ●
大和和紀さんをファンの方はたくさんいらっしゃるんですね。
最近、昔の漫画が次々と文庫版で出ていますが、これはあったかなあ。
あ・や様
『王朝序曲』『望みしは何ぞ』、読み終えました。
『王朝序曲』はそのまま面白い!という感じでしたが、『望みしは何ぞ』はその前の
『この世をば』に影響されていると複雑な心境ですね。
先に道長・倫子びいきになってしまうとちょっとつらいかも・・・。
でもさすが永井さん。一気に読ませてくださいました。
ところで私は来年の大河ドラマに期待してます!
勘九郎さんは歌舞伎だと素敵ですが、あの大河は物足りませんでした。
そういえば、来年は主役って誰になるんですか?
じかん● Mon Dec 27 21:47:36 Japan 1999
おなまえ●ふくふく
メッセージ●
「天の果て 地の限り」私も好きでした。
読んだのは8年くらい前のことだったと思います。例に漏れず万葉にはまりましたね。
古代を扱った漫画では、他に長岡良子さんも好きで、同じ頃読んでました。
残念なことにどれも今私の手元にないんですよねぇ。引っ越しの時に破棄してしまったようで。
もう一度読み返したいなぁ。
じかん● Mon Dec 27 20:50:42 Japan 1999
おなまえ●hjtぶybくlにいにyl
メッセージ●
bljkjhんkjhjhvjh、khjkhjjjjmjぎs;ろちm;ろtsgvろおlrlrlrlrぁぅぬんぅぅんlくbhfjhgjhヴぁはjhたkjはbkjは;lj;ぃあl;あいj」いじゃlじlじゃい
じかん● Mon Dec 27 18:05:43 Japan 1999
おなまえ●あ・や
メッセージ●
「天の果て 地の限り」を知っている方、多い(?)んですね。嬉しいです。
20年近く前、私は購入しました。大和和紀さんはそのころとても好きな漫画家でしたので。
私は、兄の中大兄皇子に何をしても勝てないという設定の大海人皇子が可哀想で好きでした。
鎌足は志半ばで逝去しちゃったような人ですよね。
もう少し長生きしていれば、歴史は変わったかもと考えさせられる人物です。
それと、以前ここで紹介した永井路子さんの「葵を咲かせた女たち」ですが、
先日新聞を読んでいてきがつきました(遅いかしら?)。
そう、来年の大河ドラマの関連図書のひとつだったんですね。
本屋で最初は新刊のコーナーにあったのに、今は来年の大河ドラマの関連図書のコーナーに
置いてあったりしています。そういうこととは気づかなかった・・・・。
じかん● Mon Dec 27 0:20:01 Japan 1999
おなまえ●おたか
メッセージ●
「天の果て 地の限り」が出てくるとは思ってもみませんでした!
あ〜ぁ、ここにも同士がまた一人!!
大和和紀さんの割と初期の作品ですよね。
私もこの作品から万葉浸りになった想い出があります。
二上山にも登りました!
ナメナメになめていただけに、あんな山らしい山だとは思いもよらなかった。
じかん● Sun Dec 26 16:53:09 Japan 1999
おなまえ●あつこ
メッセージ● ふくふくさま
こんにちは、作家によってその人物の出自や性格が違うという
おもしろさ、私も同感です。邪道だなんてとんでもない、
歴史小説ファンにはけっこうそういう人多いのではないでしょうか。
中臣鎌足ものをお探しとか。
思い切り少女漫画なのですが、大和和紀さんの作品で
「天の果て 地の限り」というのをご存知でしょうか。
一応主人公は額田ですが、
中大兄皇子、大海人皇子と鎌足の3人の青春、、、
というのが主題です。
この作品から私は万葉集や飛鳥の地にのめりこんでしまいました。
多感な少女時代とはいえ、初めて読んだ夜は
眠れないほど感動してしまいました。
ちなみに私は中大兄皇子びいきです。
じかん● Sun Dec 26 14:09:34 Japan 1999
おなまえ●ふくふく
メッセージ●
おたかさま。ふくふく宛メッセージありがとうございます。
ロイとミッターですか。
「飛ぶが如く」早速今夜から読み始めます。ああ、楽しみぃぃぃぃぃ。
母が司馬遼太郎好きなので、家にこの本はあるはず。見た覚えがあるのです。
私、ロイもミッターも大好きなんです。
「銀英伝」で一番大好きなのがミッターマイヤー。一番かっこいいのがロイエンタール。
これは初めて読んだときから変わりません。
ところで。
私が歴史小説を読んでいておもしろいなぁと思うのは、同じ人物を書いていても、作者によって
その人物の出自や性格が違ってかかれているところです。
今は割と人気のある沖田総司も、司馬遼太郎の小説がでる前には血を吐くばかりの陰気な
イメージだったと言うようなことを聞いたこともあります。(ずっと前に聞いたことなので、
たしかなことはわかりませんが)
今私は中臣鎌足を扱った物をいくつか読んでますが、その出自が作品によって違っていて、
そう言うのもありなのか、となかなか興味深いです。
頭が良くて控え目な性格という点では割と共通していますが、誰と仲良しだったかは
書く人によってこれまた変わってます。
大化改新で倒す相手、蘇我入鹿としたしい物あり、中大兄皇子命な物あり。
最近では、何か意外なアイデアの物はないかなー、なんて思いながら読んでいたりして。
こんな読み方はやはり・・・邪道なんでしょうね。
じかん● Sun Dec 26 5:29:19 Japan 1999
おなまえ●おたか
メッセージ● ・秦太さま
番組情報、ありがとうございます。
うーむ、いささかもみさかも怪しげな番組タイトルですね。
とりあえず眺めるだけ眺めてみます。駄目そうなら・・・、
「翔ぶが如く」大河ビデオレンタルして見ます。
じかん● Sat Dec 25 23:39:00 Japan 1999
おなまえ●冷麺
メッセージ● 初めて投稿します。冷麺と申します。
ちょっと教えていただきたいのですが、司馬さんが当初「竜馬」の中で使っていた
「ちょうりんぼう」だか「ちゅうりんぼう」だかいう単語について解同からクレームが
入り、司馬さんは解同に謝罪した、って話をある筋から聞いたのですが、それって本当
なのでしょうか? 本当だとしたら、詳しい経緯をご存知の方、そのあたりのことについて
ご教示お願いできませんでしょうか?
他の掲示板でも同じ質問をさせていただいているのですが、なるべく詳しい情報を集めたい
ので、ここでも質問させていただきました。どうかよろしくお願い致します。m(__)m
じかん● Sat Dec 25 20:57:39 Japan 1999
おなまえ●秦太
メッセージ● おたか様
河井継之助の番組の情報です。
『島田紳助の2000年に喝っ!スペシャル
幕末を駆け抜けた驚異のオレ流サラリーマン最後のサムライ河井継之助
』
テレビ朝日系 12月30日 22時00分〜23時54分
いささか品のない番組名ですが、前回(小栗上野助)から想像するに
『知ってるつもり?』のドラマ部分を強化したような内容だと思います。
テレ朝のHPでもあまり宣伝していないので、残念ながら詳細は不明です。
裏番組は
NHK総合 『映像の世紀 最終回 JAPAN』22時10分〜23時25分
テレビ東京系 『ラストエンペラー』 21時2分〜0時5分
もちろん放送時間は地域によって異なるでしょうから、ご注意を。
日本中でたくさんの歴史ファンがチャンネル選択に迷うことになりそうです。
私は『ラストエンペラー』をビデオ録画し、テレ朝の継之助を主に視聴し、
CM中は『映像の世紀』をのぞくという欲張りプランを計画中です。
じかん● Fri Dec 24 0:11:36 Japan 1999
おなまえ●おたか
メッセージ● 下記の書込はおたかでした。
いやはや・・・。
じかん● Fri Dec 24 0:10:07 Japan 1999
おなまえ●
メッセージ● ・ふくふく様
初めまして。
>やはり「銀英伝」は名作ですよね。(愛蔵版買ってしまったほどです)
あ〜ぁ、うれしいでございます!ここにも同士がまた一人・・・。
>私は勝手に「タイタニア」のモデルは藤原家だろうと思っているのですが・・・。
>冷血な(←イメージ)不比等と4人の息子ってところで。どうでしょう?
なるほど、私、タイタニアのストーリーを既に半分以上失念してる状態なんですけど、
確かにあの四兄弟は藤原家の権力闘争と似てる面があったように思います。
あと「翔ぶが如く」を読んでてロイエンタールとミッターマイヤーが大久保と西郷に
ダブってしまったんですよ。ロイとミッターのどっちが大久保でどっちが西郷かと聞かれると
結構矛盾してくるかもしれないけど・・・。
・秦太さま
>皆さんもうとっくにご存知かもしれませんが、30日にテレビ朝日系で、河井継之助の
>番組がありますね。1年ほど前に和泉元彌が小栗上野介を演じた番組の続編のようです。
し、知りません!詳細教えて下さい!
1年前はまだ小栗がなにやった人物かも知らなかったので、その番組も知りません!
情報お待ちしております。
じかん● Thu Dec 23 14:24:15 Japan 1999
おなまえ●秦太
メッセージ●
連日、NHK『映像の世紀』再放送をじっくり観ています。
すでに2回観ているのに、今回もみすごす気になれません。
タイトルのあの名詞の洪水を見るたび、世の中には自分の知らないことが
どれほど多くあるのかを思い知らされます。
年末年始は歴史関係の特番が多くて嬉しい季節です。
皆さんもうとっくにご存知かもしれませんが、30日にテレビ朝日系で、河井継之助の
番組がありますね。1年ほど前に和泉元彌が小栗上野介を演じた番組の続編のようです。
今回の継之介役は、阿部寛だそうです。
なんか次回は榎本武揚あたりを取り上げてくれそうな気がします。(気がはやいかな)
30日の同じ時間帯には『映像の世紀』と『ラストエンペラー』もあるんです。こまったなぁ。
じかん● Wed Dec 22 14:37:00 Japan 1999
おなまえ●遼太の父
メッセージ● キリスト教
好きだ嫌いだ言っても、この世の中はキリスト教徒が支配する世の中であることは間違いありません。「敵を知り味方を知らば百戦危うからず」と孫子も言っています。キリスト教の教義
− 特にカルヴァンのプロテスタンティズム −
を知ることはわれわれ現代人にとっては必須の課題と言えましょう。マイクロソフトのビジネスモデルや金融デリバティブの秘密もプロテスタンティズムのメンタリティと実際には大きな関わりがあります。
いちど宗教という言葉を思想と置き換えて考えてみるとよいと思いますね。そうすれば妙なアレルギ−はなくなるでしょう。世界中のほとんどの人間が宗教を持って生きています。イスラム教、キリスト教、ヒンズー教、マルクス主義という名の宗教。宗教は嫌いだと言うのは簡単なんだけれど、無神論者であるはずの日本人が、なぜオウム真理教やらライフスペースやら法の華三方行やらのニセモノ詐欺宗教にコロッと騙されるのか、それを考えてみるのも面白いと思います。
宗教を持ってない人間という表現を、思想を持ってない人間という表現に置き換えてみればよくわかります。思想を持たない生き方というものの弱さですよね。
じかん● Wed Dec 22 12:27:18 Japan 1999
おなまえ●しが
メッセージ● ふくふくさま
高松塚古墳の被葬者は判明していません。たしか草壁皇子だとする説があったように記憶しているのですが・・・。高松塚に限らず古墳のほとんどは被葬者が特定されていません(去年話題になったキトラ古墳とか)。天皇陵にしても天智や天武・持統陵はともかく宮内庁が勝手に決めてるのが多いですから(特に飛鳥以前のは)。
因みに本ですが、牟田口章人氏が編者で小学館から出ています。
hacoさま
お仲間がいてうれしいです(笑)。私も歴史的興味があるから我慢していますが、理論になると「堪忍して〜」という気分になります。基本的に世界史も好きだから、桐生操さんの本とかももってるんですけどね。でもやっぱりキリスト教は苦手だ(クリスチャンの人ごめんなさい)。
じかん● Wed Dec 22 11:37:22 Japan 1999
おなまえ●haco
メッセージ● >遼太の父さま
重ねがさね、ありがとうございます。ご紹介の本、探してみます。
>しがさま
実は私も、キリスト教はだめです。納得できないことが多いので。
あくまでも歴史的観点からは興味を持ちますが、宗教心というものはいくら調べても私の中には沸いてきません。
今のところはその教えに対するアレルギーに、歴史的興味という抗生物質が勝っているという感じです。
じかん● Tue Dec 21 21:52:52 Japan 1999
おなまえ●ふくふく
メッセージ● しがさま、ありがとうございます。
紹介していただいた本、探してみますね。
考古学の方も興味はあるので大丈夫・・・かな。
短大生の頃、梅原猛さんの「隠された十字架」や「黄泉の王」を読んで、
それは推理小説でも読んでいるかのようにおもしろかったのですが。
(私は勉強不足なのですが、高松塚古墳は、結局誰のお墓だか判明したのでしたっけ?)
じかん● Tue Dec 21 18:36:26 Japan 1999
おなまえ●しが
メッセージ● ふくふくさま
はじめまして。鎌足関連の本ですが、「蘇った古代の木乃伊」というのはご存知でしょうか?
大阪阿武山古墳の被葬者を解明しようとした話で、現在も特定はされていませんが鎌足の墓とする説もあります。考古学に興味がないと多少読みづらいかもしれませんが、できれば御一読のほどを。
>キリスト教のこと
キリスト教のことをしっかりと勉強していないのでなんですが、私はどうしてもキリスト教が好きになれません。三歳の頃(保育園)と大学が仏教系(しかも真宗)だったせいもありますが、一神というのがあわないんでしょうね。仏教のように、いろんな神を取りこんでいったという歴史の方が好きなんですよ。でも、ヨーロッパ史(特に魔女裁判関係)にも興味があるので、これを機会にアレルギーを治そうかなとも思っています。(恐らくキリスト教史にしか興味を示さないと思うけど)
じかん● Tue Dec 21 13:32:13 Japan 1999
おなまえ●あつこ
メッセージ● 「国盗り」が終わりました。
私は、信長が哀れでなりません。
その環境、性格、戦、戦で明け暮れた一生。
自分の身体をも道具として使い果たそうとした、という
本能寺でのくだりでは、切なすぎて一度本を閉じました。
そして、光秀が追いつめられて行く過程に、
(ああいう人間が追いつめられると怖いですね)
やるせなさを感じました。
光秀という人、私のいちばん苦手なタイプです。
「したり顔」というのがピッタリの、プライドの高い人。
ああ、好きになれません。
どうしても、秀吉のようにはできなかったのでしょうが、
それが光秀なんだとはわかりますが、読んでいて不快でした。
「国盗り」での光秀登場以来の読書スピードとは比べようもない程、
今の「新史太閤記」は速い、速い!
猿のこすっからさに非常に好感を覚え、
しかし、本当はとてもシビアな部分があって、
だけど愛嬌がある、、、、魅力的な描写が多いので
すっかり秀吉にひきこまれています。
本当は私は家康が一番好きだったのに、、、、、
次は「関ヶ原」ですね〜
まるで来年の大河ドラマの下準備をしているようで
自分でも笑ってしまいますが、戦国時代のおもしろさにふれて
この忙しい年末・年始を乗り切れそうです。
じかん● Tue Dec 21 9:06:28 Japan 1999
おなまえ●遼太の父
メッセージ● haco様 − キリスト教関連書 −
私が読んだものの中で印象深かった著作を三つほど挙げます。
1、『クォヴァディス』 (岩波文庫) シェンケヴィッチ
大著ですが、非常に面白い物語で飽きずに一気に読み込めます。暴君ネロの時代のキリスト教徒の殉教がテーマです。なぜキリスト教が普遍的な世界宗教となって西洋世界全体の精神的バックボ−ンとなり得たのか、私がこれまで読んだ中では、この本が最も説得的な回答を与えてくれているように思います。あの最後のペテロとイエスのシ−ンが最高ですね。
2、『キリスト教史 1、2、3』 (山川出版社)
歴史教科書です。原始キリスト教から中世カトリック、そして近代プロテスタンティズムへと至る歴史的経緯を通史として理論的にトラックできます。歴史的な各公会議における神学論争や歴代の教皇たちのエピソ−ドなど、キリスト教に関する知的ストックを万全にする上でおすすめです。ミレニアム新千年紀を迎えようとするこの時期は、まさにキリスト教の歴史を考える絶好の機会と言えましょう。キリスト教の理解なしにヨ−ロッパも近代も理解することはできません。
3、『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(岩波文庫)マックス・ウェ−バ−
この掲示板でも何度か名前を挙げましたが、(司馬遼太郎も尊敬する)ウェ−バ−の代表作がこの著書です。私は大学のときに古典としてこの本を読みましたが、当時よりも90年代の現在の方が、この本の主張と洞察が強くリアルにわれわれの周囲に迫って来ているように実感します。いわゆるグロ−バル資本主義というものの本質を察知する上で、これ以上の著作はないと私は確信します。まさに不滅の古典と言えましょう。
資本主義というのは単なる制度的機構的なシステムではない。それは人間の生き方であり、まさに宗教そのものです。90年代に世界で起きたことは、プロテスタンティズムすなわちキリスト教の大いなる復活劇であり、情報技術と金融技術で武装したプロテスタントたちによる世界の再征服でありました。そしてわが日本は征服され支配され、日本人は植民地奴隷にされてしまったわけです。大袈裟でも何でもありません。後世の歴史家は必ずそう記すでしょう。
じかん● Tue Dec 21 0:27:49 Japan 1999
おなまえ●shibaneko
メッセージ● >佐藤栄作のこと
物心ついたときの総理大臣がこの人でした。(う・・トシがばれるな(^^;;
)
岸信介とは兄弟で、山口のいいとこの家の出です。
小説なら「小説吉田学校」がおすすめです。
佐藤栄作に限らず、戦後の自民党の歴史を面白く描いています。
これを読むだけで、結構、今の政治家の相関図もわかったりします。
whttp://www01.u-page.so-net.ne.jp/zb3/mamas/index.html
じかん● Tue Dec 21 0:09:46 Japan 1999
おなまえ●ふくふく
メッセージ● 立て続けに失礼します。
管理人様。日記読ませていただきました。
「中国物にはまろうか」との事でしたので、宣伝を。
歴史小説とは違いますが、私は夏頃から武侠小説にはまっています。
日本で翻訳されているのは香港の金庸と台湾の古龍の2作家です。
金庸の本は徳間書店からハードカバーで出版されています。
古龍の本は、小学館文庫、学研歴史群像新書、エニックスからもでています。
私の好みは、古龍さんの方なのですが。
作品にパワーがあります。楽しいです。娯楽としての読書に最適だと思います。
掲示板をご覧のみなさんも、いつもとちょっと違うノリの読書をしたいなぁと言うときに
いかがでしょう?
なんて、実は身の回りに読んでくれる人がいなくて寂しいんです。
何故でしょう? 本当におもしろいんですよ。
じかん● Mon Dec 20 23:55:06 Japan 1999
おなまえ●ふくふく
メッセージ● 初めまして。ふくふくと言います。
中臣鎌足について調べているうちに、ここにたどり着きました。
私は、今、黒岩重吾さんの「落日の王子・蘇我入鹿」と吉田麻由生さんの「鎌足」を
平行して読んでいます。
それを読み終えたら、図書館から借りてきた、黒須紀一郎さんの「覇王不比等」全三巻と
小石房子さんの「巫女王斉明」が部屋の隅で待ちかまえてます。
これを読み終えるまで外出できないです〜。クリスマスなのに、年末なのにぃ。
私はまだ歴史小説は初心者で、古代を扱った物以外では、司馬遼太郎さんの新撰組物しか
読んだことがないんです。(興味はあるんですよ)
とりあえず今は中臣鎌足が登場する小説(あるいは漫画でも、何でも)を読みたいという
気持ちが強いので、どなたかそんな作品ご存じの方、教えていただけないでしょうか?
よろしくお願いします。
掲示板、見せていただきましたが、田中芳樹さんの名前が何度かでてますね。
私も大好きです。やはり「銀英伝」は名作ですよね。(愛蔵版買ってしまったほどです)
私は勝手に「タイタニア」のモデルは藤原家だろうと思っているのですが・・・。
冷血な(←イメージ)不比等と4人の息子ってところで。どうでしょう?
じかん● Sun Dec 19 0:45:12 Japan 1999
おなまえ●haco
メッセージ● 遼太の父さま
キリスト社会についての3つのファクター、わかりやすく参考になりました。ありがとうございました。
私も、宗教改革時代の社会は、織田信長と本願寺の関係に似ているかな、と考えていました。また、支配者層にとっての宗教は、政治的要素と切っても切れない関係だろう、とも。
エリザベスは結構理解できるのですが、異母姉のメアリーはなぜ、カトリックにあれほどまでに固執したのかが、いまひとつ理解できません。
まだ本がもう一冊残っていますので気長に考えてみます。
ミレニアム、と騒いでいますが、キリストが登場して2000年。人類の歴史の中ではほんの一部の期間なのに、キリスト社会がこれほど大きくなるなんてすごいというか、不思議というか・・。サン・ピエトロ寺院にしても、ノートルダムにしても、キリストのために作られているわけですし、音楽や美術もまたしかり。これがたった2000年間にできたものなんですから!
だから、歴史は面白いですよね。
じかん● Thu Dec 16 13:07:57 Japan 1999
おなまえ●りょうくん
メッセージ●
ほんと〜におひさしぶりでございます。りょうくんです。_(._.)_
さてさて、最近司馬さんの小説「花神」「世に棲む日日」を入院中に
読みました。(昨年に引き続き今年も入院してしまいました。トホホ!)
面白いですね。士農工商といった階級制度が高杉晋作や大村益次郎らに
よって崩れてゆく様がなんともいえず痛快でした。さて最近、私は
日本史について考えまするに・・・戦後の経済復興も明治維新や鎌倉幕府
の成立などと同様に大きな偉業なのではないかなぁ。。などど考える様に
なりまして、日本のお父さん達の頑張りも21世紀を迎えるに当ってもっと
評価されて良いのではないかと思ったわけです。(^^ゞその代表として
佐藤栄作なる総理大臣の名前がぽわ〜んと浮かび上がってきたのですが。。
何分、何をした人なのかまったく分からず歴史ファンとしてこれは問題だと
思いこれから図書館へ行ってきます。。戦後史って以外と知らないことが
多いんですよね。とゆーわけで独り言でした。それじゃまた!!
by りょうくん
じかん● Thu Dec 16 1:19:11 Japan 1999
おなまえ●財前吾郎
メッセージ● 以前より立ち読みですませていた「峠」の上下巻を購入。
時間がありすぎて、逆になかなか読まない本がたまってるというのに。
でもこれは即読みたい。河井もなんか好きだなー。
じかん● Wed Dec 15 19:50:44 Japan 1999
おなまえ●若林
メッセージ●
松平容保と会津なんとか展、結局行けませんでした。(何故に平日?)
しかし、中村彰彦氏が幕末会津のことを沢山書いているようなので、
これからぼちぼち読んでいこうと思います。
会津藩の無名のひとびとを主人公にした短編には、容保の名がちらほら登場。
そっけないまでに飾りのない文体で、でも気品があってよいです。
「二つの山河」だけずっと前から持っていたのに、そしてとても感動していたのに
どうして今まで他を読もうとしなかったのか、自分が不思議。
司馬ファン永井ファンのみなさま、中村氏もよいですぞ!
じかん● Wed Dec 15 16:50:51 Japan 1999
おなまえ●あ・や
メッセージ● 更紗様 しが様
一冊になっている「悪霊列伝」は、文庫本です。出版社は忘れてしまいました。
それから「「平家物語」を旅しよう」は、講談社から出ている「古典を歩く」(全12巻)の
中の一冊で、以前「古典の旅」−F『平家物語』として刊行したものを改題したものだそうです。
最初の数頁はカラー写真で平家物語に出てくる神社仏閣等が載っています。
江文峠古道を歩く永井路子さんも写真に収まっています。
頑張ってGETしてください。
じかん● Wed Dec 15 12:17:50 Japan 1999
おなまえ●しが
メッセージ● あ・やさま
御返答ありがとうございます。そうですか、はいっていませんか。ちょっと残念です。
「「平家物語」を旅しよう」以外はだいたいもってますね。早速買いに行かねば!。
じかん● Wed Dec 15 0:00:24 Japan 1999
おなまえ●更紗
メッセージ● あ・や様 こんばんは
『悪霊列伝』が1冊になっているのはハードカバーですか?
私は例によって新潮文庫で持っていますが、先月だか新装版があったのを本屋さんで
みました。角川文庫だったと思います。解説が宮部みゆきさんだったので、
そこだけ立ち読み(悪いやつ)しちゃったんですけど、続編は一緒だったかなあ。
宮部さんは『悪霊列伝』のファンだったそうです。解説もよかったです。
加筆って憎いですね〜。気になるものねえ。
友人が福岡県の「早良区」に住んでいて、手紙を書くたびに(早良親王・・・)
思い出してしまう・・・言えないけど・・・・。
『「平家物語」を旅しよう』というのは読んだことありません。
どこから出版されていますか?
じかん● Tue Dec 14 16:57:21 Japan 1999
おなまえ●あ・や
メッセージ● しが様
残念ながら全集には、紀行物は一切入っておりません。
永井路子作品の紀行物ではしが様があげられた作品の他に、私が持っている作品のなかでは
「相模のもののふたち」、「「平家物語」を旅しよう」、「太平記紀行」、「旅する女人」
等がありますが、お持ちでしょうか?
●更紗様
「王朝序曲」手に入れられたのですね、おめでとうございます。おもしろいでしょ?
冬嗣がいい味だしてます。
ちなみに、「王朝序曲」についてはたまたま購入してしまったと。なんか裏書きに、
「多少の加筆訂正云々」とあると、手が出てしまうのですよ。「望みしは何ぞ」も。
本当はハードカバーで購入してしまったものは、文庫本で購入しないようにしているのです。
ところで、「悪霊列伝」「続悪霊列伝」という作品はご存知ですか?
この二冊が一冊になって販売されているのを私は最近知ったのですが、
それからは本屋に行くたびに、手にとって「どうしようか」と悩んでいます。
だって「加筆訂正云々」と裏書きに書いてあるのだもの。
この「悪霊列伝」の「不破内親王姉妹」や「崇道天皇」の項は、「王朝序曲」にちょっと
関係していますよね。桓武天皇を悩ませた怨霊が・・・・。
じかん● Tue Dec 14 12:29:02 Japan 1999
おなまえ●しが
メッセージ● ナオさま
はじめまして。私は「女帝の手記」を持ってます(男だてらに)。その他のも欲しいんですが、買うのがちょっと恥ずかしい・・・。
あ・やさま
全集には、「わが町わが旅」や「歴史のねむる里へ」のような紀行物も入っているんでしょうか?まだ読んでない紀行物があったらその巻だけでいいからほしいなあと思いまして。
じかん● Mon Dec 13 22:46:50 Japan 1999
おなまえ●更紗
メッセージ● masato様 あ・や様
おかげさまで『王朝序曲』手に入れることができました。
昨日、ここに書き込んだ後に出かけた近所の本屋さんにあったのです。
まさかここにあるとは、灯台もと暗しとはこのことです。
なんたること、なんたること・・・。
ちゃーんと上下2冊そろっていました。
嬉しさのあまり、にやにやしすぎて夫に気味悪がられてしまいました。
さっそく読んでいます。面白いです!ようやく役者がそろってきたところで、
どうなるのかドキドキ。
それにしても、あ・や様はなんてすてきなんでしょう。パーフェクトに揃えて
いらっしゃるとは・・・私はハードカバーは『北条政子』だけです。
『寂光院残照』と『波のかたみ』の徳子は『乱紋』の千姫に似ていますね。
歴史の舞台に立ちながら何も動けなかった女性・・・。永井さんはキビシイ。
ナオ様
こんにちは。
最近友人たちと『あさきゆめみし』の話題で盛り上がったばかりです。
誰が好きとかそんなことですけど、それがあの作品の楽しみですね。
『天上の虹』をご覧なら、永井さんの『茜さす』は現代が舞台ですが、
持統帝の人生を辿っていますよ。もう読まれましたか?
『美貌の女帝』も持統帝の家系の話です。
『王朝序曲』面白いですよ〜今読んでる最中です。
永井さんの作品はみーんな良いです♪
じかん● Mon Dec 13 17:40:23 Japan 1999
おなまえ●あ・や
メッセージ● 更紗様
「王朝序曲」は、見つかりませんか?
私、3組持ってますけど(ハードカバーのと、文庫と、全集と)、私みたいのがいるから
欲しい人に行き渡らないのでしょうか。すみません。お譲りしても良いんですけどねぇ。
●masato様
「波のかたみ」は、まだ読まれていないんですか?
この作品はきれいな挿絵(?)があって、なかなか目も楽しませてくれます。
また、永井路子さんが平時子をとても評価していることがわかる作品だと思います。
その逆で、「寂光院残照」は、時子の娘の徳子をこき下ろしているような気がします。
永井さんの作品を読んでしまうと、どうもそれまで「可哀想に」と思っていた徳子が、
単なる鈍感な考えなしのどうしようもない女性に思えてきてしまいますねぇ。
●ナオ様
私も「あさきゆめみし」全巻持ってますよ。作者も好きだったのでね。
永井路子作品はどのくらい持っているのでしょうか?
最近刊行された「葵を咲かせた女たち」は、読まれましたか?
なかなか読みやすいのでお薦めします。あとは「この世をば」を読んだんだったら、
「王朝序曲」と「望みしは何ぞ」を読まないと。平安朝三部作ですから。
もう読み終わっていたならごめんなさい。他にもいろいろありますから。
じかん● Mon Dec 13 9:33:48 Japan 1999
おなまえ●遼太の父
メッセージ● 『ユダヤ人の歴史』
徳間書店、ポ−ルジョンソンですね。ポ−ルジョンソンと言えば、確か『大国の興亡』の著者。もう10年くらい前でしたが、結構流行って読みましたね。あれもなかなかのボリュームでした。あっちの人間の著作で名作として評されるものというのは、だいたいが分厚い大著の形式をとりますよね。
マルクスの『資本論』もケインズの『一般理論』もそうですが、まずは分厚さで読者を圧倒してきます。私の偏見かもしれませんが、体の大きさと同じだな、とよく思います。ビジネス上のプレゼンテーション(資料)なんかも、日本人のと比べると倍くらい分厚いの作ってきて、2時間くらい平気で喋っていますね。
旧教徒と新教徒の対立と抗争。われわれの頃はマルクス的な歴史認識の影響力が強かったですから、それについては階級闘争の上部構造への反映、つまり封建的な勢力とそれに対立する市民(ブルジョワ)的な勢力の対抗として「単純に」整理して考えるのが一般的でした。日本史で見れば、織田信長と反信長連合軍(本願寺・一向宗、叡山、足利将軍家、割拠的戦国諸大名)との対抗関係がその図式に該当するでしょうか。
ですから、旧教と新教の抗争を理解する鍵としては、封建的な勢力と市民的な勢力の階級対抗の観念的反映という唯物史観的な観点がまず一つあります。資本主義が歴史上最初に勃興したのは、中世カトリック世界における周辺地域であったイングランドであり、そしてオランダでした(ということに経済史学ではなっている筈です)。
それともう一つ考えられるのは、アングロサクソン対ラテンというエスニシティ的なものがありますよね。カトリックの総本山はローマで、キリスト教の聖地は南ヨーロッパに多くあります。ポ−ランドがカトリック勢力の強力な拠点になったのは、ドイツ(ゲルマン民族=新教)との歴史的対抗というファクタ−を抜きにしては考えられないのではないかと私は思っています。また、本当ならユグノ−戦争で新教(ユグノ−)の側が勝って新教国になってしかるべきフランスが、なぜカトリックの絶対王政国家として歴史に残ることになったのか、私にはこの点が高校時代からずっと疑問でした。
封建勢力対市民勢力という階級論(唯物史観)的な第一の軸、そしてラテン対アングロサクソンという民族(エスニシティ)論的な第二の軸。そして最後に、近代国民国家の形成という第三のファクタ−がそこに絡んでくるでしょう。英国国教会という問題は、この第三の視点の導入でうまく説明ができるものだろうと思います。
欧州史は面白いですよね。
じかん● Sun Dec 12 21:50:42 Japan 1999
おなまえ●masato
メッセージ● 更紗さま。
「王朝序曲」が手に入りませんか?
まだおととしに出たばかりですし(文庫は)、よく見かけますけど。
本屋さんで注文すれば入荷しますよ、きっと。
通販でもクロネコヤマトのブックサービスなんかでも、OKじゃないかな。
これも注文してから届くのも早いし、送料も300円でしたよ。
「波のかたみ」にはまだ手をつけずに眺めてます。今は一緒に買った「寂光院残照」
を読んでます。やっぱり、永井路子作品はいいな。
じかん● Sun Dec 12 21:17:23 Japan 1999
おなまえ●ナオ
メッセージ●
こんにちは。私はナオという大学生の女で、熱狂的永井路子さんファンです。『この世をば』はついこのあいだよみましたが、私も好きな作品です。私の歴史へのデビューは、マンガのあさきゆめみしという本。そのほかにも、持統天皇物語の『天上の虹』、山岸涼子著『日出処の王子』など、マンガというわかりやすい分野で読み初めたら面白くてx2。でもマンガでは飽き足らなくなり、小説をよみはじめ、その中でも永井さんの本が私はだ〜い好きです。もしお勧めの本があったら教えてください。
あってるようで
じかん● Sun Dec 12 16:25:52 Japan 1999
おなまえ●更紗
メッセージ● 見つかりません!
『王朝序曲』が売ってないんです!
もう何軒まわったでしょう・・・やっぱり文庫本で探すのは無理かしら。
頼みの綱の、管理人さまおすすめ「古本文庫屋さん」にも見あたらないし。
『この世をば』ならどこにでも置いてあるのになあ。
どこかに売っていないでしょうか(涙)。
じかん● Sun Dec 12 4:52:30 Japan 1999
おなまえ●ほげもん
メッセージ● お邪魔します。始めまして。
ほげもんといいます(笑)
地域・時期問わず歴史が好きで、そういう目的でネット始めたつもりが何時の間にか単なるお笑いチャット芸人と化してしまって早1年と言う事で、そろそろ本線に戻ろうと方々の歴史関連HPを拝見させてもらってます(笑)
私は歴史小説は司馬遼太郎作品(特に関ケ原、夏草の賦、城塞、坂の上の雲が好きです(笑))しか読んでいませんが、ここを拝見したのを機に永井路子作品も読んでみようかと若干おもいました(すみません。ここ来るまで存在知らなかったです(^-^;))
では、失礼しますm(__)m
ほげもん
URL :http://www.interq.or.jp/www1/miyoppi/ (IE4 or Upper only)
Mail:miyoppi@m1.interq.or.jp
じかん● Sun Dec 12 1:43:15 Japan 1999
おなまえ●美菜子
メッセージ●
永井路子さんの小説大好きです。高校生の時に初めて読んで、大ファンになりました。まだ読んでいない作品がたくさんあるので、少しずつ読んでいきたいと思います。
じかん● Fri Dec 10 22:50:03 Japan 1999
おなまえ●masato
メッセージ● 管理人です。
さいこ様、了解しました。
今ちらっとHPを覗かせてもらいましたが、なかなかユニークですね〜。
こんな紹介もあるんだと思いました。
でも、紹介文がずら〜っと並んでいてちょっと見にくくないですか?
今、ノートのちっちゃい液晶画面で見たせいでしょうか。
下のURLにちょっと誤りがあったので勝手に修正させていただきましたの
でご了承ください。
じかん● Fri Dec 10 19:44:46 Japan 1999
おなまえ●さいこ
メッセージ● すいません
なんどもしっぱいいたしております
管理者様へ
私のHP(http://www.d3.dion.ne.jp/~believe_/saiko/saikopage.html)に
こちらのHPをリンクさせていただきました
簡単な永井路子作品紹介をしていますので
よろしくお願いいたします
じかん● Fri Dec 10 7:10:45 Japan 1999
おなまえ●shibaneko
メッセージ● ご無沙汰しています。
古本屋さんは、便利そうですね。
欲しい本はたくさんあるのに、ゆっくり本屋巡りをする時間がないので、
早速、調べてみます。情報ありがとうございました。
>キリスト教 宗教改革あたりは、信仰の問題以上に政治的問題が強かったように
思えます。(特に指導者層)イギリスなどは、ご存じのように
国王の個人的事情で、信仰問題ではありませんでしたし・・・。
以前、ダイアナ妃の葬儀の模様をテレビで見ましたが
ほとんど、カトリックの様式と変わることがありませんでした。
キリスト教についての入門書としては、三浦綾子さんの「新約聖書入門」
「キリスト教文化の常識」石黒マリーローズ著 講談社現代新書
などが、一般的でおすすめです。
歴史小説では、遠藤周作になるでしょうか・・・。
でも、彼の作品は「キリスト教と日本人」というテーマが多いようです。
西欧でのキリスト教を知るには、やはり海外の作品の方がいいかな・・・?
じかん● Wed Dec 8 0:48:51 Japan 1999
おなまえ●haco
メッセージ●
こんばんは。3ヶ月ぶりくらいに書き込みさせていただきます。
『葵を咲かせた女たち』を掲示板で拝見して、さっそく読みました。
永井作品の入門書、という感じですね。読みやすいし。
友人に内容を話したら、「読んでみたい」というので貸し出し中です。
(永井ファンを増やそうと思って)
最近、映画『エリザベス』を見て、彼女に興味を持ち、3冊ほど関連の本を買い読んでいます。
でも、宗教は難しいですね。キリスト教に対して根本的な知識や認識がないからでしょうけど、
なぜ、あれほどカトリックとプロテスタントが対立しなければならなかったのか、宗教改革の時代は散漫とした知識で、理解ができません。今読んでいるところは『清教徒』まで出てきてますます混乱しています。つくづく、学校で学ぶ世界史はただの詰込だったなぁとおもいます。
ヨーロッパ史は以前から興味を持っていたのですが、やはりキリスト教に対する無知が困りものです。かといって、聖書を読むというのも、ちょっと抵抗があるし(めんどうかなぁ)、昨年バチカンへ行ったときに、「もっと勉強しておけばよかった」と思ったのですが・・なかなか。
最近『ユダヤ人の歴史』にも興味を持っているのですが、ちょっとめくった感じでは難しそうで読みきる自信がないのでいまだ購入していません。(上下刊でちょっと値段も・・)
読んだ方、いらっしゃいますか。
じかん● Tue Dec 7 1:23:26 Japan 1999
おなまえ●更紗
メッセージ● masatoさま
はじめまして。
「波のかたみ」を手に入れられたのですね。おめでとうございます。
私も以前読みました。その頃源平時代の作品をいろいろ探していて、
それで手にしたのですが、清盛も英雄でなく、時子も普通の女性で印象的でした。
これは永井さんの作品の特徴ですね。
それにしても、インターネットで古本が手に入るとは!便利ですね〜。
これは利用しなくては。
あ・やさま
「葵を咲かせた女たち」読み終えました。
やっぱりよかったです。最近読書をしていなかったのですが、もっと読みたくなりました。
次は「王朝序曲」に向かいます。
じかん● Mon Dec 6 22:14:42 Japan 1999
おなまえ●masato
メッセージ● 管理人でございます。
以前からこの掲示板でも欲しい欲しいと言っていた、永井路子さんの『波のかたみ』がやっと
手に入りました。うれしい〜。
で、どうやって手に入れたかと言うと、インターネット上の古本屋さんから買ったんですよ。
ふるほん文庫やさんというHPです。
注文してから約二週間くらいで届きました。ここいいですよ。知ってる人いますか?
料金は到着後に郵便振込み、送料は200円という安さ。しかも今回届いた『波のかたみ』は中古
ではなく、新品でした。増刷予定のない本を新品で手に入れられるなんて思ってませんでした。
うれしさのあまり、つい宣伝してしまいました。
こういう便利なところはみなさん利用してなくならないようにしましょうね。
じかん● Mon Dec 6 1:23:43 Japan 1999
おなまえ●おたか
メッセージ● ・若林さま
おぉぉ!!「会津と松平容保展」とは、これまたなんと風流な!(なんか違うか?)
是非拝見したいものの、大阪とは、相模女なんぞに容易に行ける距離ではなく・・・。
その展覧会、なんとか東下りしてくれないものでしょうか?
えぇぇい!福島県神奈川事務所に奮起願いたいものじゃ。
それにしても土日を除くとは、一塊の労働者には厳しい条件じゃの〜。
・秦太さま
>それはたぶん『紅塵』のことですね。
そうでしたか。全くトンチンカンな覚え方してたんですね。有り難うございます。
早速再読しようと思ったら本が見あたらなくて、一体どこにいっちゃったのかな??
雲龍奔馬2巻が手に入りません。本日やっとあきらめて予約しました。
予約しないでも手に入ると思ったのに・・・、なんか悲しいです。
売り切れ状態なら納得いくんだけど、果たしてどっちだったんだろう・・・。
じかん● Thu Dec 2 23:31:44 Japan 1999
おなまえ●山口の花子
メッセージ●
お久しぶりです。私も「溥儀」を見ました。りょうたのおとうさまと同じくしのださんのこめんとがよかったと思いました。中華人民共和国政府に溥儀を宣伝に使おうというねらいはあるにしろ、20世紀の可能性として評価できると思います。中国関係で是非おすすめしたいのは、「大地の子」テレビで放送されて有名になりましたが、是非原作を読んでもらいたい。読み切るには、かなりのエネルギーを要しますが・・・これをかきあげるのは、命を削るような作業だったろうと、山崎豊子氏に脱帽。書かなければと言う使命感、それを受けて、読まなければと言う気持ちにさせられます。
じかん● Thu Dec 2 8:52:55 Japan 1999
おなまえ●遼太の父
メッセージ● 三田村先生の源氏講義
以前、ご紹介させていただいたフェリスの三田村先生がまた教育テレビの『古典への招待』で源氏を講義されている。昨夜、深夜にTVのリモコンを弄っていて気づいた。注意して新聞のTV欄を見ていないと、突然始まっているのに後で気がついて「しまった」と思う。いつもそうだ。先生のETVでの講義はこれで4回目、そして源氏はこれが3回目。だいたい2年に1回のペースで出演されている。
昨夜は女三宮と紫上をめぐる確執のドラマと紫上が病死するまでが講義されていた。先生の講義は、8年前の第1回目は、本当に大学での講義そのものだったけれど、徐々に一般向けのわかりやすい市民講座的になってきて、最近では源氏物語研究の講義と言うよりも、源氏物語入門の講義になっている。それが少し残念な気もするが、やはり先生の源氏講義は絶品である。終盤ぐいぐい盛り上げてゆく先生のお話の迫力に、視聴者は眠気を忘れてひき込まれてゆく。素晴らしい。まさに紫式部の精神が先生に乗り移って言葉になっている。
じかん● Wed Dec 1 21:27:07 Japan 1999
おなまえ●若林
メッセージ● みなさんこんばんは
「会津と松平容保展」なるものが大阪の第一ビルで開催されている由。
孝明天皇から送られた宸翰、容保直筆の掛け軸などなどが展示される上に
会津の地酒・郷土料理の試食会あり。おおーっ
これは是非行かなければー!
しかし“1日から10日(土日を除く午前9時から午後5時)”って…
ええ〜ん?
やる気があるのか福島県大阪事務所よ。
じかん● Mon Nov 29 10:31:10 Japan 1999
おなまえ●遼太の父
メッセージ●
昨夜の「元禄繚乱」は面白かった。これで師走に突入して、この1年もいよいよ終わる。1月に始まって12月に終わる大河ドラマのモチーフとして忠臣蔵以上のものはない。10年に一度は忠臣蔵に順番が回ってくるだろう。死ぬまであと何回忠臣蔵を見れるのだろうか。われわれが想像している以上に赤穂事件というものの思想史的意義は大きい。盤石に見えた徳川幕府の権威が動揺しはじめるのは、この事件を画期とする。八代吉宗の時代にはすでに幕府には権威はなくなってしまっている。武士道への忠誠と幕藩体制への反逆。団結と忍従、正義の最終的勝利、快挙と散華。日本人の心を痺れさせる永遠のテ−マがここにある。
しかしそれ以上に9時からの日テレの「溥儀」がよかった。この右傾化のご時世に、しかも読売辺恒資本の番組で、よくあそこまで歴史の正論を出せたものだ。篠田正浩と加藤登紀子のコメントがよかったが、特に篠田正浩のは私のを代弁していた。中華人民共和国の建国の理念の原理的妥当性というのは、あの溥儀に対する助命と再教育、人間改造の成功の事実によってまさに担保されている。20世紀の感動的な物語だ。
じかん● Mon Nov 29 0:25:20 Japan 1999
おなまえ●更紗
メッセージ● 若林さま
鎌倉のお墓は、みんなひっそりとしています。
当時建物はほとんど残っていないので、よけいに寂しく感じます。
ぜひ、お越し下さい。
京都や奈良にはない良さがあると思います。
(でも世界遺産登録はちょっと無理かなあ・・・)
じかん● Sun Nov 28 18:25:52 Japan 1999
おなまえ●秦太
メッセージ● おたか様
>南宋の皇帝だった人が何十年も
監禁されたあげく、最期は冗談半分みたいに死刑にされてしまう、という話
それはたぶん『紅塵』のことですね。気の毒な皇帝陛下は、たしか欽宗。
「北魏vs梁」が『奔流』、「金vs南宋」が『紅塵』、「元vs南宋」が『海嘯』ですね、ああまぎらわしい。
それにしても、似たような時代背景なのにマンネリになってないのはさすがです。
私の印象では、歴史物語の面白さをひたすら追求したのが『奔流』、
日本であまり知られていない「抗金名将」たちを紹介したかったのが『紅塵』、
国の滅亡に直面した人々の、それぞれの行き方、死に方を描こうとしたのが『海嘯』
ということではないだろうかと思います。
じかん● Sun Nov 28 1:30:58 Japan 1999
おなまえ●おたか
メッセージ● ・秦太さま
光の如く速い返信です。みたか!
>銀英伝では泣かない薄情者の私も
あれれ?ってことは、私は単に涙もろいってことかな〜?話の後半、泣きっぱなしだった私って一体・・・??
「序説」読みました。いや〜、よくぞここまで調べたな、というのが率直な感想でございます。
個人的に銀英伝が面白さを増してる理由の1つに、フェザーンの存在があると思うんですね。
あの経済と宗教を表裏一体にした設定は、私を良い意味で裏切ってくれました。
フェザーンが間に入ることによって、政治・戦略・人間関係・・・等々、話にググッと深みがでましたね。
>南宋の滅亡を描いた『海嘯』には目頭を熱くしました。
>嗚呼、「天よ、何ぞかくまで無常なるや」!
私の記憶が非常に曖昧で違ってたらすみません。これは確か、南宋の皇帝だった人が何十年も
監禁されたあげく、最期は冗談半分みたいに死刑にされてしまう、という話でしたっけ?
これ、私も数ある田中さんの中国物の中で、一番印象に残ってます。
(しかし題名忘れた。確かにどれも似たような題名で紛らわしいんだって!)
>やはりこの人の小説はとても上手いんですが、あえて難を言えばその面白さゆえに
>人物や視点が現代的すぎるかなと感じるときがあります。
そうですね。これは田中さんの場合、やはり歴史小説家というよりもSF小説家、あるいは
反論あるかもしれませんが、エンターテナー性が持ち味だからかもしれませんね。
でも私は彼の持ち味は肯定的に捉えてます。小説を読む限り、田中さんは別段、後世教科書に載るような
文学作家を目指してるようには感じられないし、その姿勢は決して逃げの姿勢ではなく、
ビジュアル化が進む昨今、活字離れしていく人達を食い止めるだけの文章力(表現力?)が、
彼の仕事には感じられるから、かな〜。
それにしても銀英伝外伝5,6巻はいつでるんでしょう?(またこの台詞だ)
あー、もう、中国にどっぷり浸かってそうで、そのままいったっきり戻ってこないんじゃないかとちょっと心配。
じかん● Sat Nov 27 21:20:56 Japan 1999
おなまえ●秦太
メッセージ●
十日くらい前に、再来年のNHK大河の北条時宗役が中井貴一に決まったとテレビで言ってましたが、
どうやら誤報だったようですね。
このあたりの時代はあまり知らないんですが、30代半ばで亡くなった人だそうで、
やはりもう少し若い俳優さんの方がふさわしいように思います。
>斗紀さま おたか様
田中さんは最近中国ものを本腰入れて執筆してくれるようになって、中国史好きとしては嬉しいかぎりです。
銀英伝では泣かない薄情者の私も、南宋の滅亡を描いた『海嘯』には目頭を熱くしました。
嗚呼、「天よ、何ぞかくまで無常なるや」!
物語の面白さという点では、『奔流』が傑作だと思います。
南北朝時代(中国の)という、自分にとって予備知識のほとんど無かった時代が舞台なんですが、
登場人物が端役にいたるまで魅力的なのは、素材が良いのか、作者の筆力の為せるわざなのか?
短編では、若き呉越王銭弘佐がかっこいい『潮音』がお気に入りです。
『海嘯』『奔流』『潮音』、、、似たような題名でまぎらわしいですね。
やはりこの人の小説はとても上手いんですが、あえて難を言えばその面白さゆえに
人物や視点が現代的すぎるかなと感じるときがあります。
もっとも、最近の中国歴史小説のなかでは、この点でも良心的な方だと思います。
じかん● Sat Nov 27 16:10:27 Japan 1999
おなまえ●あつこ
メッセージ● S水さま、解説どうもありがとうございました。
>自分が道三の実子でないという可能性あるいは噂
>(ひょっとしたら義龍が故意に流したのかも)を利用して、
>道三に義龍が勝利した、というのが僕なりの推測です。
そうですね〜!この「利用」というのが気に入ってしまいました。
これならわかるなあ。こういう風な推測は思いつきませんでした。
なるほど、なるほど。
>畳の上で大往生、というより、こっちの方が彼に似合っているのではいでしょうか。
私も同感であります。
道三の魅力を語れば尽きませんが、私が何より惹かれるのは、
「悪い」ところでしょう。
彼は悪人だと思います、しかし、ただの悪人ではないのです。
憎めない。女ってそういう人にひかれるものなんじゃないでしょうか?
惚れた弱みでちょっといい加減な評価かもしれませんが、、、。
油屋のお万阿さんの気持ちがわかるような気がします。
じかん● Sat Nov 27 14:21:20 Japan 1999
おなまえ●若林
メッセージ● 更紗さま
鎌倉に、ひっそりと、ですか。(T-T)義高さま〜
私は恥ずかしながら、関東には殆ど行ったことがないし、
西側も広島が最西という世間の狭いやつなんです。
(これまでに、意識して行った歴史史跡と言えば適塾ぐらい)
関東遠征のおりには絶対鎌倉に行きたいと思います。
じかん● Fri Nov 26 20:42:35 Japan 1999
おなまえ●S水(下の続きです)
メッセージ●
この説で重要な部分は義龍が前守護の土岐氏の血を引いているということです。義龍側に集まった軍勢と道三に集まった軍勢の数が物語るように、戦国時代といっても家柄というのはかなり重要な要素です。「義龍が知っていたかどうか」という、あつこさんへの答えにはなっていませんが、自分が道三の実子でないという可能性あるいは噂(ひょっとしたら義龍が故意に流したのかも)を利用して、道三に義龍が勝利した、というのが僕なりの推測です。僕も道三は大好きです。彼の場合、下克上で国を乗っ取ったあげく、最後は息子(実子かどうかは別として)に打たれたことがなんだか魅力をアップさせているような気がしないではありません。畳の上で大往生、というより、こっちの方が彼に似合っているのではいでしょうか。
じかん● Fri Nov 26 20:40:27 Japan 1999
おなまえ●S水
メッセージ● あつこさんへ
道三の本はPHP文庫の他にも数冊あり読んだ記憶があります。しかし申し訳ないのですが出版社、作者等は憶えていません。本気で探すなら、本屋にいくより図書館の方がいいと思います。最近本を置くスペースがないので図書館を利用するようになったのですが、特に歴史物に関しては本屋より在庫が多く古いものも置いてあるし、注文すれば取り寄せてくれるしで、図書館にはまりまくっています。しかも無料。高い税金もこんな形で還元されるなら大いに結構です。さて道三と義龍についてです。そもそも道三が義龍に家督を譲ったのは、下克上で乗っ取った美濃国の支配基盤の強化だったんだと思います。つまり美濃国の支配者が齋藤氏であることを示すため、形式上、家督を義龍に譲り、実権は道三が握ったままにしたのだと思います。このやり方は後年家康が秀忠に征夷大将軍を譲ったのと同じやりかたです。義龍もそこそこ優秀で野望のある武将(このへんも諸説ありますが)ですから当然傀儡ではおもしろくないはずです。親子関係は険悪になり道三の排除を考えます。そこで義龍にうってつけの大義名分が見つかります。それが「義龍は道三の子ではない」というやつです。この説で重要な部分は義龍が前守護の土岐
じかん● Fri Nov 26 16:53:05 Japan 1999
おなまえ●財前吾郎
メッセージ●
「旧事諮問録」上下巻と、近世風俗志(守貞謾稿『1』)を買ってきました〜♪
しかも漫画「男の華園」(変な本ではない)も3巻一気買い。
久しぶりに街に出ると弱い…。しかし読めるかな。
じかん● Fri Nov 26 12:29:36 Japan 1999
おなまえ●しが
メッセージ● あつこさま
道三関係の本ですか。自分の蔵書リストを検索してみたら、なんと「国盗」しかありませんでした。これでは人のことはいえませんね。でも、たしかPHP文庫で一冊でてたような気もするんですけど・・・。ちょっと記憶が曖昧になっていてすみません。私も他の道三物を探して読んでみようと思います。因みに私は光秀は結構好きだったりします。地元の対岸(坂本)に居城がありましたから。琵琶湖が大渇水のとき(五年ほど前)に城の石垣が出てきたので見にいったこともあります。
じかん● Thu Nov 25 23:14:47 Japan 1999
おなまえ●更紗
メッセージ● あ・や様
今「葵を咲かせた女たち」を読んでいます。職場でお昼休みに少しずつ。
「歴史をさわがせた女たち」のようなスピード感はなくて、お話を聞いているような
そんな本ですね。おかげさまでのんびりとしたお昼を過ごしています。
全集、楽しみですね。我が家も3LDKなのです(笑)。ほしいな〜。
また感想をお聞かせ下さい。
>あつこさま
私も国盗を読みました。道三と信長がかっこよすぎて光秀はニガテでした・・・。
>若林さま
かわいそうな義高のお墓が鎌倉の大船駅近くにあります。
小高い丘の上にぽつんと立っていて、とても寂しそうです。
じかん● Thu Nov 25 21:40:06 Japan 1999
おなまえ●若林
メッセージ● >あつこさま
道三にめろめろなんですね。
それと、明智光秀がどうしてもだめみたいですね。
国盗は私も読みましたが、そんなに悪い印象は持たなかったです。
好きでも嫌いでもない、というかんじでしょうか。
ただ肖像画はすごいキレイですよね。(関係ないか)
この人の娘が絶世の美女だというのは分かるわ。と思いました。
じかん● Thu Nov 25 19:56:55 Japan 1999
おなまえ●あつこ
メッセージ● しがさま
早速にありがとうございました。
ちょっとすっきりしました。
道三関係の本、他にはどんなのがあるのでしょうか?
非常に彼に興味(好意)を持ってしまいました、、、
光秀に関しては、、、、ははは。
>もっと嫌いになるかもしれませんけど
怖いですねぇ〜
じかん● Thu Nov 25 18:31:16 Japan 1999
おなまえ●しが
メッセージ● あつこさま
>事実も、小説と同じだったのでしょうか?
道三と義龍の親子関係には諸説があります。そもそも子が親を討つというのは、常識では考えられないことですから様々な憶測が生まれたのでしょう。戦国期の親子関係は結構複雑なものが多いですからね。小説はあくまでフィクションとして考えた方がよいと思います。著者によって考え方が違えば作品中の出来事は変化しますからね。経験からいって、実際の歴史はもっと複雑にして怪奇ですよ(笑)。
明智光秀にしても、早乙女貢・桜田晋也・南條範夫・笹沢佐保・桑田忠親・徳永真一郎なども書いていますしそれぞれ内容が違います。一度読み比べてみれば光秀に対する認識が変わるかもしれませんよ(もっと嫌いになるかもしれませんけど)。
あ・やさま
全集、いいですねえ。私も文庫本やハードカバーでほとんどの作品は持っているんですが、それでも欲しくなってしまいます。でもスペースとお金が・・・。
じかん● Thu Nov 25 17:13:52 Japan 1999
おなまえ●あ・や
メッセージ● masato様
お答えいたします。
全集の3巻目「雲と風と」のなかに、「屍を負う女」という作品があるのですが、
私が持っている永井路子作品の中には見当たりません。
もしかしたら、私が持っていない文庫等の中に収録されているのかもしれませが。
もし、収録されている文庫があれば教えてください。
全集は文庫本で持っている作品ばかりなので、主人に「物好きだ」と言われてしまいました。
でも欲しかったんだよ。いいじゃん、私の預金をくずしただけだし。
ちなみに主人は新しい本棚の購入を少しだけ考えてくれています。
ところで、全巻の内容がお知りになりたいのでしたら、masato様のメールに直接お送りいたします。掲示板では、ちょっと長くなるかもしれないし。
各巻のケースのサイズもお知らせした方が、後々の購入の際に便利でしょうか?
でもいいですね、書斎と呼べる部屋があって。
我が家はしがない3LDKのマンションですから、空き部屋はありません。
じかん● Thu Nov 25 12:22:48 Japan 1999
おなまえ●masato
メッセージ● あ・やさま。
永井路子歴史小説全集、うらやましいです!
我が家はふたりの子どものおかげもあって緊縮財政となっています。
最近は古本屋さんを巡ることが多いもんなあ。まあ、楽しみとして
取っておきますか。
ところで、全集には文庫で今は手に入らない作品は収載されている
んでしょうか?
教えて下さるとうれしいです。
うちの本棚はだんだん背が大きくなる息子のせいで、かなり危険な
状態です。下の方にいれてある本のカバーや表紙はすでにかなり犠
牲になってしまいました。一応、書斎と呼ぶ、実質は物置のような
部屋があるんですが、カギでも付けよっかな。
じかん● Thu Nov 25 10:04:24 Japan 1999
おなまえ●あつこ
メッセージ● あいかわらず「国盗り」にはまっていますが
読んでいて、どうも気になるところがあるのです。
斎藤道三が息子に討たれるところです。
息子は自分が道三の本当の子ではないことを知らない、
本人だけが解っていないというのです。
他のみんなが解っていて、本人だけが知らず、
「道三は自分の実の親ではないどころか、本当の親の仇である」
それを知ってしまったが故に道三を討つ息子。
こういう設定というのはあり得るのでしょうか?
それとも司馬先生の脚色でしょうか?
歴史の中で、今から考えればおかしい所が昔は普通で
昔は普通なことが今ではヘンな事が沢山ありますが、
道三が討たれたくだりは、今の私にはなんだか無理があるような気がします。
まず、息子本人だけが知らないという状況があり得るのか、
そして、それを知った事が直接原因として、道三が討たれるというのが
あまりにもできすぎのようで、小説、小説していて、
ちょっと気になっています。できすぎのようなかんじがするのです。
私は勉強不足で、事実を全く知りません。
事実も、小説と同じだったのでしょうか?
明智光秀、彼はどうしても好きになれない、、、
じかん● Thu Nov 25 0:41:06 Japan 1999
おなまえ●おたか
メッセージ● ・秦太様
あ〜ぁ、あんな下の段に秦太さんのコメントが載ってる〜!も、申し訳ありません!
自分からリクエストしておきながら、この体たらく!
>なお、大村益次郎がヤンのモデルの一人という説は、『銀英伝』文庫版8巻の解説で、水野良氏(この人、私の高校の先輩らしいです)も短く
>指摘しています。
ほ〜、そうなんですか。これは知りませんでした。なんせ文庫版は読んでないもので。
早速本屋で立ち読みしてみます(相変わらずせこい!)
私は諸葛孔明との類似点はあまり感じなかったんですけど(人格が違いすぎるからかな?)、
花神を読みながら、この蔵六って誰かに似てると思いつつ、最期のテロによる足損傷死で
ヤンとの類似点決定打と化しました。
「司馬先生ったら、芳樹と一緒」と思いましたが、これは、逆ですね。ははは〜
秦太さんがすっきりまとめて下さって、とても晴れ晴れした気持ちでございます。
ありがとうごさいます。(相変わらず他力本願だ!)
そうそう、本日やっと「銀英伝研究序説」購入しました。
巻末に紹介されてる研究特務班代表の方の紹介はなかなか笑えました。(まだここしか読んでない。とほ〜)
私も銀英伝再読したくなりましたね。あれって8,9,10巻なかなか読めなくて。不条理な展開に涙しものです。
秦太さんはそうゆうことありませんでしたか?(皆様、掲示板にあるまじき身内ネタで申し訳ありません)
・財前さま
これまた申し訳ありません!昨日久々にPC開いたもので、メールも掲示板も頓挫しておりました。
江戸時代の避妊法、是非是非ご教授下さりませ。きっと今見たら爆笑もんなんだろうな〜。
・斗紀さま
初めまして。私も田中芳樹の中国物には大変興味あります。それと初期の作品もなかなか良いですよね。
そういえば、中国物ではないけど「タイタニア」4巻はいつでるんでしょう??
これも一種、未来歴史絵巻風に書かれてたはず。もう内容忘れちゃったよ!
じかん● Wed Nov 24 20:50:13 Japan 1999
おなまえ●若林
メッセージ● こんばんは
京都国立博物館「花洛のモード」に行ってきました。
少しだけ、戦国武将の胴服や陣羽織もあったんです。
葵の御紋模様の絞り染めが素朴で可愛かったし、直江兼継や秀吉のものもあって
中でも面白かったのが、山内家伝来の2代藩主忠義の鎧下が、
襟にびらびらつけて袖口のくるみボタンもオシャレなブラウスなんですよ。
将軍家の前で大酒飲んで、暑い〜!と籠の上に乗って
半裸で寝て帰ったというあの人なら着そうだ…と。
桃山時代の着物はすごく身幅が大きくて、袖幅がすごく短かったです。
20cmくらい。あんな短い袖でどうしようというのか…。
その形のせいとは言え、やはり皆さんかなり小柄のようでした。
今、北条政子を読んでいます。大姫のいいなづけが殺されてしまうところ。(T-T)
永井作品はまだ2作目なのです。結構好きになりそうです。
じかん● Wed Nov 24 16:38:27 Japan 1999
おなまえ●あ・や
メッセージ●
昨日、「永井路子歴史小説全集」が我が家に届きました。早速本棚を整理して空けた
2段の棚に1〜9巻、10〜17巻と分けて入れようとしたら、9巻目の「北条政子」が
入らない。本棚があと5mm広ければ入るのに。ケースから出したら意味ないし。
「この世をば」が、太すぎるのかしら。10〜17巻はきっちりおさまったのに。
仕方がないので「北条政子」は1〜8巻の上に寝かせています。情けない・・・・。
でも、やっぱり嬉しくて、全集が並べられた棚を見るたび、にへらにへらしています。
年内に読むのは忙しくて無理なので、年が明けたら読み始めようかと思います。
一応、専業主婦なので年末は何かと忙しいのです。好きな本も、ろくに読めやしない・・・・。
●更紗様
「葵を咲かせた女たち」は、みつかりましたか?
じかん● Wed Nov 24 16:16:54 Japan 1999
おなまえ●斗紀
メッセージ● はじめまして、斗紀と申すものです。
田中芳樹の歴史もの(特に中国系)はかなり面白いです。
みなさんも是非ご一読を!!!
じかん● Tue Nov 23 18:50:44 Japan 1999
おなまえ●財前吾郎
メッセージ●
ずっと読みたかった岩波文庫の「旧事諮問録」が重版されたようなので、昨日今日と探したのですが、
ちょっと大手の本屋でも全く見つかりませんでした。(泣)
やはり●善に行くしか…。
今の住所は周りに本屋など無いところなので、わざわざ電車で街へ出て買いにいくのです。
岩波は買取なので置いてる本屋も限られてるし。(あぁ不便だ…。)
●おたか様
江戸時代の避妊法…いちおうあるんですが、知りたいですか?
(今では笑うようなものも多い)
じかん● Sat Nov 20 0:34:08 Japan 1999
おなまえ●遼太の父
メッセージ●
『国民の歴史』読了。最後の100頁は何だか馬脚をあらわしたと言うか、メッキが剥げて地金が出たと言うか、せっかく頑張った古代史のところを近現代史で台無しにしてしまっている。所詮、西尾幹二は西尾幹二。歴史理論家でも何でもなくて二流のファナティックな政治イデオロ−グでしかない。
前にこの掲示板で紹介した『ノモンハン』の著者ヒックスが死去の一報。司馬遼太郎と同い年だったんだね。今頃二人で何を話し合っているんだろう。ハルハ河の上空から。
じかん● Wed Nov 17 23:28:35 Japan 1999
おなまえ●ぱすた
メッセージ● 反対する意見を述べながら
まだ「国民の歴史」を読んでいません
不快な気分だけでものを言う自分の不勉強さに恥じ入ります
歴史というものは客観的には何年に何があったにつきると思いますが
その出来事にそれぞれに意味があり、時代とともに解釈が変るのは仕方がないです
自分達が習ってきた歴史は親の勉強してきたものとは違い
新しいものだと思っていたのが
いまの子供達に私たちが習ってきたものを否定されるとしたら
悲しい気持ちがします
そういう気持ちが自分達の信じてきた歴史解釈をいまの子供達に教えようという風潮になっているのでしょうか?
じかん● Wed Nov 17 23:00:05 Japan 1999
おなまえ●ぱすた
メッセージ● 反対する意見を述べながら
実は「国民の歴史」はまだ読むではいません
不快な気分だけで避けてしまい、自分の不勉強を恥じ入ります
ただ最近の教科書で日本史に東アジアの歴史も絡めてあるらしく(これも不勉強ですが)私にしてみれば
かえって雄大でうらやましいと思うのですが・・・
歴史を学校で習うことは客観的には何年に何が起こったかになりますが
その意味や影響は人それぞれ意見があり、時代により解釈が異なってしまうのは仕方がないと思いますが、自分の両親と習ってきたものが違い
また、何年かたって自分達が勉強してきたことが否定されるのは
少し悲しい気持ちがします
そういう意味で自分達が習ってきたものをそのまま次の世代に教えなければという気持ちがいまの風潮にあるのでしょうか?
じかん● Wed Nov 17 22:27:20 Japan 1999
おなまえ●ぱすた
メッセージ● 遼太さま しがさま
私のつたない質問に答えていただき ありがとうございます
じかん● Wed Nov 17 21:41:26 Japan 1999
おなまえ●Jun
メッセージ● しんぺいさんへ お返事の返事
お答えいただき、ありがとうございました。
さっそく探してみます。先日NHKのBSで空海の番組を放送して
いたのを見て、なんだかむしょうに「お大師さま」のことが
知りたくなったので..。
じかん● Wed Nov 17 21:24:59 Japan 1999
おなまえ●更紗
メッセージ● あ・や様
ありがとうございました!
永井さんはお市の方も娘のおごうの方もそれぞれ主人公としてとりあげて
おられますね。戦国時代の女性の代表的存在ですし、そこから徳川へ流れるんですね。
ぜひ読んでみたいと思います。
まだまだ永井さんには書きつづけていただきたいです。
あ・や様のお気に入りの「絵巻」「つわものの賦」「この世をば」は私もとても好きです。
道長なんて、かわいいですよね。
・・・で、実は「王朝序曲」は軽く流し読みをしただけ、「望みしは何ぞ」は全く読んでいないのです。この時代の人間関係を頭にいれてからゆっくり読もう!・・と思いつつ今になって
しまいました。今度こそ読んでみます。
そういえば、永井さんは平安時代を王朝三部作でまとめ、鎌倉時代は「炎環」と「北条政子」
「つわものの賦」でまとめ、戦国から徳川初期を女性の視点でまとめられたのでしょうか。
時代ごとに並べてみたくなりました。
全集を手に入れられるんですかー!?いいなー!
我が家にはそのスペースはなさそうです・・・・でもいつか必ず!
じかん● Wed Nov 17 18:56:39 Japan 1999
おなまえ●あ・や
メッセージ● 更紗様
「葵を咲かせた女たち」の感想でしょうか?
とりあえず、この作品は日本放送出版協会より1999年10月30日発行となっています。
でたばかりですね。内容的には、表題のとおり徳川家に関係している女性たちの、
特に「咲かせた」というところより、家康から家光までの正室や側室、娘たち、そして
乳母の話が、永井路子さんの口語体で書かれております。ただし、最初に出てくるのは
お市の方です。なんてったって家光のおばあちゃんですからね。
この時代を、永井路子流にまとめたというところでしょうか?
私個人としては、そのように受け止めて読みました。
また、更紗様が挙げておられた作品もなかなか良く私も好きですが、私は別に「絵巻」、
「つわものの賦」、また王朝三部作(「王朝序曲」「この世をば」「望みしは何ぞ」)
等も気に入っています。更紗様はいかがですか?
ところで、今月中には「永井路子歴史小説全集」が手に入る予定ですが、
17巻もどこに収めようかと、注文してから気がつきました。本棚を片づけましょうかね。
じかん● Wed Nov 17 13:32:24 Japan 1999
おなまえ●遼太の父
メッセージ●
西尾幹二の『国民の歴史』を、ようやく638頁まで読み進んだ。西尾の情念が強烈なまでに織り込まれた労作である。歴史書と言うに十分のものであり、読書する価値のある一冊だと言える。司馬遼太郎批判の言説も確認した。予想していたとおりの批判であり、確かに論理形式としては言い得て妙とも思われた。
先に挙げた日本語論も面白く読んだし、ユ−ラシア大陸対日本という図式提示も魅力的だし、13世紀のモンゴル帝国によって世界史が成立し、そしてモンゴルの崩壊の後にユ−ラシア大陸の東西両端で近代への胎動が始まるという説も、最近の研究を踏まえたものでそれなりに得心できるものである。最新号のSAPIOで小林が漫画でよく要約してくれている。
しかし、やはりこの歴史書は問題がある。私は最終的に共感できない。そして多くの人の共感と支持を得られない歴史理論であろう。一部の日本人はこれを支持するだろうが、中国や韓国やそして沖縄の人々が読んだならば、間違いなく反感を覚えるだろうし、そしてまた現在の日本と日本人に対して絶望感を濃くすることだろう。
欧米の良心的な読者も、これを決して良質の問題提起とは捉えないだろう。西尾幹二の歴史認識は、日本人だけが自己満足して、日本人だけが自分を自己正当化する歴史認識である。周囲の国々から反発され、非難され、嫌悪される歴史認識である。
西尾幹二は、日本は孤独であったと書いている。近代日本は孤独な国家であったと書いている。私もそうであったと思う。西尾はそれを愛しむように書いているが、私は単なる愛おしさだけでそれを見てはいけないだろうと思う。
この西尾の歴史認識でこれからの日本人が動き出せば、再びまた日本は世界の中で孤独な国家として自滅の道を走ってゆくことだろう。
戦争に負けた日本人が考えたことは、やはり日本が生きのびるには世界の中で世界の人々と仲良くやっていくことだということであり、世界の人々から気に入られるように振る舞うということであり、嫌われないように態度と言動に注意するということだった。蒼龍窟掲示板で話題になった、例の忠恕論である。
自分を愛することは必要だ。自分に自信を持つことも必要だ。けれども人は一人だけで生きているのではないし、生きて行けるものでもない。資源のない日本が、この狭い列島で1億3千万の人間を食わせてゆくためには、世界の諸国と、とりわけ近隣諸国と仲良くして、共存共栄を図ってゆく以外にないのだ。
西尾幹二の自尊的歴史認識は排されねばならぬ。
じかん● Wed Nov 17 12:31:22 Japan 1999
おなまえ●しが
メッセージ● ぱすたさま
一つの固定概念だけを学ぶことは、たいへん危険なことだと私は考えております。ただ、何も知らないところから出発するには、ある程度の固定概念も必要だと感じております。ようは自分で、いかに学んだものを昇華することができるかと言う問題だと思います。父様が言われるように、珍説・奇説というのは考え方としては面白いかもしれませんが、充分な裏付けとその後の発展がなければただの思いつきになりかねません。
そういった点で、歴史小説はあくまでフィクションだと考えなくてはならないと思います。確かに丹念に下調べがしてあっても、そこには必ず作者の意図が加わってきます。「歴史」そのものは日夜変化を繰り返していきます。小説がそれに一石を投じるのは非常に面白いことですが、それを「歴史」だと考えてしまうのはちょっと問題があると思います。大事なのは、自分はどのように考えているかという確固たる信念と柔軟な対応にあると私は考えています。
じかん● Wed Nov 17 11:55:22 Japan 1999
おなまえ●しんぺい
メッセージ● こんにちわ
>Junさん
司馬先生の作品に「空海の風景」というものがあります。
中公文庫です。
僕には難しかったです(^^;
>更紗さん
僕も「北条政子」は読みましたよ。
面白かったですね。
じかん● Wed Nov 17 11:18:12 Japan 1999
おなまえ●遼太の父
メッセージ● ぱすた様
>伝えられている歴史を学ぶというのは大事なこと
>かもしれませんが 新しい解釈や発見がこれから
>もでてくる歴史にひとつの固定した考え方だけを
>教えるというのに抵抗があるのですが
アグリ−ですね。全くそのとおりです。
『国民の歴史』のなかで、西尾幹二が、歴史とは歴史を探索することであると言っていますが、私もこれには同感です。常に新しい歴史解釈を構成、再構成して、仮説を提起して検証してゆくのが本来の歴史研究のあり方ですね。歴史認識が永久に固定して動かないということはないし、ある歴史認識の理論の永久不滅を前提することは思想的に非常に危険であると言えるでしょう。
けれども同時に、そうした新しい歴史解釈や問題提起は、やはり常にわれわれの将来や周辺の人々に責任のあるものでなくてはならないのであって、珍説、奇説、冒険的解釈をポンポンと無責任に出しまくればいいというものではないのでしょう。ここのところは本当に重要だと思います。
それからまた、そうして歴史の様々な解釈や再構成をわれわれが求めるということは、一つはその時代の気分に適合した歴史認識を求めているのと同時に、やはり真実の本当の歴史とは何なんだという、究極の、永遠不滅の真実を求めているのだろうと思います。究極の永遠不滅の歴史認識というものはないのですが、ないけれどもやはり人はそれを求めてやまないのです。
現在の日本人の歴史認識の基調となっているのは、やはり司馬遼太郎が開発・提供した歴史認識であろうと私は考えています。そしてだからこそ、司馬史観とは何かという問題が鋭く問われるのであり、争われるのであって、そこにはほとんど極右とも言える藤岡信勝の立場から、左翼と言えるであろう井上ひさしまでの広がりが横たわっているわけですね。この問題は私たち日本人にとって決定的に重要な思想的問題です。
だから司馬遼太郎とは何か、その歴史観とはどのようなものか、彼が愛した日本とは何かということが議論されなくてはならず、論争されなくてはならないのです。論争はもっと必要です。それを今やらないと、結局のところずるずると、司馬遼太郎の歴史認識は藤岡信勝と同じである(司馬史観=自由主義史観)という方向に引っ張られてゆき、落ち着いてゆくことでしょう。司馬史観の私物化と政治利用(悪用)です。
じかん● Wed Nov 17 10:35:32 Japan 1999
おなまえ●あつこ
メッセージ● 秦太さま、
我らが蔵六と、(私の)未知なるヤンという方との
とっても興味深い共通点、楽しく読ませて頂きました!
長文失礼、だなんてとんでもない!よかったです。
私ももう一度、「花神」読みたくなりました〜
(まだ「国盗り」も終わってないというのに、、、)
「孤軍奮闘する智将」というのは、人気が高いですよね、
私も勿論好きですが、
以前も書いたと思いますが、私は、いわゆる参謀というのが好きで、
才能のある、精神論をうたわない、シビアな人、というのに憧れます。
ということは、私自身はその反対だということ、、、!?!?
豆腐好きの蔵六ですが、私の知人のバレリーナたちは、
体重を増やさずに、体力を衰えさせない為には、「豆腐」を食べろと
先生に言われて、毎日せっせと豆腐を食べています。
豆腐は、味も大変美味しいですが、実に合理的な食物なのですね。
じかん● Wed Nov 17 5:58:02 Japan 1999
おなまえ●秦太
メッセージ● ヤンと蔵六
この話題について、「また次回に書きます」と言ってから一週間たってしまいました。じつは色々考えているうちに、うっかり『花神』を全巻再読してしまいました。この調子では『銀河英雄伝説』全10巻プラス外伝4巻に手を出してしまいそうなので、不完全ながら書かせていただきます。
田中芳樹著『銀河英雄伝説』の一方の主人公ヤン=ウェンリーと、司馬遼太郎著『花神』の村田蔵六こと大村益次郎は、似ている部分が多いように思います。私が気付いた両者の共通点をざっと列挙してみます。ただし、ここで比較する蔵六は『花神』の主人公のことで、史実の大村益次郎とは多少異なるかもしれません。
1生涯不敗の名将 2もともと軍人志望でないのに、成り行きでなってしまう 3一兵卒としては極めて無能 4戦略と戦術を明確に区別し、本質的には戦略家 5特定の食品(蔵六=豆腐 ヤン=紅茶)を偏愛する 6酒乱ではないが、かなり酒好き 7精神論や形式主義が嫌い 8他人から誤解されやすい 9なぜか美人にモテる 10(蔵六=碁 ヤン=三次元チェス)が好きなくせにヘタクソ 11財産や地位に関心が薄い 12実子が無い 13大抜擢されて大功を立て、一躍有名になる 14政治への関与を極力避ける 15テロで脚を負傷し、生涯を終える
似ているからといって、ヤンのモデルが蔵六であると単純に断定は出来ないでしょう。それに二人の性格はだいぶ違っていて、勤勉であまりシャレの通じない蔵六と、基本的にナマケモノで冗談をよく言うヤンは対照的です。よく指摘されるように、ヤンの性格面での第一のモデルは、作者自身なんだろうと思います。それに、『銀英伝』の他の登場人物と同じくヤンのモデルは単一ではなく、たとえば『三国志演義』の諸葛亮や『太平記』の楠正成ら古今東西の「孤軍奮闘する智将」の影響を少しづつ受けているようです。
それでもやはり蔵六がヤンの主なモデルの一人だと私は考えています。田中芳樹氏は(作家だから当然だけれど)大変な読書家で、司馬作品については一度ならず書いたり語ったりしているので、『花神』を読んでいたことはまず間違いありません。上の項目のうち1や11や13は他にいくらでも例があるでしょうが、5、10、15などは蔵六が直接のモデルである可能性が高いでしょう。
なお、大村益次郎がヤンのモデルの一人という説は、『銀英伝』文庫版8巻の解説で、水野良氏(この人、私の高校の先輩らしいです)も短く指摘しています。
長文失礼いたしました。
じかん● Wed Nov 17 0:41:22 Japan 1999
おなまえ●ぱすた
メッセージ● はじめまして
歴史好きの掲示版ということで私も歴史が好きですが、
教科書で勉強するより、手あたりしだいに司馬遼太郎や松本清張
陳瞬臣などを読み耽ったほうですが、最近 巷では日本の歴史を
皇国史観で見直そうという動きがあるようです
私自身は教科書に神話など載ってなく、万世一系など習いませんでした
古代史は好きだったので古事記は読みましたが、同時に騎馬民族征服説や
邪馬台国論争の他の本も読みました
伝えられている歴史を学ぶというのは大事なことかもしれませんが
新しい解釈や発見がこれからもでてくる歴史にひとつの固定した考え方だけを教えるというのに抵抗があるのですが
皆さんはどう思いますか?
じかん● Tue Nov 16 21:56:35 Japan 1999
おなまえ●Jun
メッセージ● 空海の生涯を描いた小説をどなたかご存じでしたら
教えていただきたいのですが..。
じかん● Tue Nov 16 21:41:10 Japan 1999
おなまえ●更紗
メッセージ● はじめまして。
歴史小説、特に永井路子さんのファンです。
お気に入りは「炎環」「北条政子」等の鎌倉時代のもの(鎌倉は歩きまくりました)
「悪霊列伝」「王者の妻」です。(どれも好きですけど)
永井さんの作品は全部チェックしていたつもりなんですが、「葵を咲かせた女たち」は
気がつきませんでした。
あ・やさん、よろしければもっと感想を聞かせて下さい。
ここに書き込むのは初めてです。
時々お邪魔させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
じかん● Tue Nov 16 9:46:59 Japan 1999
おなまえ●遼太の父
メッセージ● 均質性・等質性の問題について
日本人は歴史的に均質・等質な民族性なのか、実際にはそうではないのかというのは、非常に面白い議論であり、特にこの20年間ほど学問世界で熱っぽく論議されている問題の一つでもあり
ます。結論から言うと、均質性を強調する議論と、非均質性を主張する議論の二つがあり、時代によってその二つの勢力の一方が優勢になったり、もう一方が優勢になったりしているように見えます。
大雑把に言ってですが、東京学派の方が均質史観で、京都学派の方が非均質史観の傾向があります。
80年代以降、日本史学界で大きくクローズアップされてきたのは、日本人・日本史の非均質性、異質エスニシティ同時共存性の史実と意義を指摘する問題提起でした。先史時代の縄文人と弥生人の問題、古代の蝦夷や熊襲の存在の問題、半島からの大量の渡来人とその影響の問題、古代史に焦点を当てれば、そこには多くの異質なエスニシティの同時共存の事象があり、ヘテロジニアスな歴史的表象が浮き彫りになってきます。
小熊英二という気鋭の若手の日本思想史研究者がいますが、彼の研究でサントリ−学芸賞をとった作品に『単一民族神話の起源』というのがあります。これなどを読むと、そのあたりの問題状況をよく描出しているように思います。日本人の歴史認識の主流は、戦前は多民族国家論であったが、それが戦後に単一民族国家論に転換したと、興味深い指摘をしていますね。
最近の日本史学会の傾向を見てみますと、例えば最も顕著な業績を上げたと高く評価されている網野善彦氏の研究と所論は、単一民族性否定論の側の視点からの歴史認識なのだろうと言えるでしょう。日本列島の地域に暮らしてきた人々の生産と生活の多様性にスポットをあてて、その非単一性を論証し、従来の単一的均質的日本史観に対する強烈なアンチテ−ゼになりました(中世百姓論など)。
一方、そういう歴史学会の主流の動きに対して、このところ均質論、等質論を大々的に主張しているのは、自由主義史観研究会とか西尾幹二などの右サイドの人たちですね。立場的に当然な
のでしょうけれど。日本の王権の独自性を言い、日本語成立の画期的意義を言い、古事記からの一貫した「国民の歴史」の神聖なる物語を主張しています。
私は日本列島の中の大いなる文化的多様性とその背景にある歴史的なヘテロジニアスの存在について、その意義は認める立場ですが、それも司馬遼太郎のレベルまでで、やはり日本や日本人や日本語というものの、有史以来の一体性と確立性について疑問の余地はないように思われます。
また一方で、その一体性を、どこまでも天皇制の永続性や古事記神話の始源性にのみ一元的に還元して、天皇家の歴史を日本の歴史として唱え上げる皇国史観のエスノセントリズムについてはこれを断固排除する立場にあります。司馬遼太郎も同じですね。
日本史は、日本史として内容豊かに連続的に物語的に存在するけれども、あくまでその歴史は世界史の中でペリフェラルなものであって、日本を中心にした世界史とか、自国や自民族を無条件
に礼賛するための歴史などを大っぴらに唱導する必要もないし意味もないと私は考えています。それを言い出すと再び戦前の皇国史観と八紘一宇に逆戻りしてしまうからです。
ただ、いずれにせよ、7世紀の古代国家建設以来の歴史の営みのなかで、日本列島に居住する人々の民族性が、比較相対的に、均質的で等質的に構成されてきたことは疑問の余地なく言えることでありましょう。ヨ−ロッパや中国のように、また中近東やインドや中央アジアのように、いわゆる異民族の侵入と支配という事態が、少なくとも2千年間はなかったということが決定的なのだろうと私は単純に思っています。
自分が歴史認識の座標軸の立場で悩むとき、私は司馬遼太郎に相談することにしています。
じかん● Tue Nov 16 9:07:00 Japan 1999
おなまえ●遼太の父
メッセージ● 二郎様、
>理屈のある「否定」はいいのですが、理屈や理論の伴わない
>感情的にも思える「否定」には誰もついてこないと思います。
批判は多いに結構で歓迎しますが、他人を批判するときは、その論拠や根拠をきちんと説明しないととまともな批判にはならないし、説得力を持ち得ないものですね。上のご指摘では、私が「理論の伴わない感情的な否定」をしているということになっていますが、それは一体私のどの議論を指して言っているのでしょうか。
その点について全く具体的な言及や指摘がないですね。こういう批判の仕方を、一般には「印象批判」とか「印象批評」と呼んで、議論する者として慎まなければならない軽薄な行為の一つとされています。印象批判とは、客観的な基準や根拠を言わないで、単に自分自身の主観的印象だけに基づいて批判するやり方のことですね。瞬間的・主観的な感情のままに、私の議論を「否定」されようとしているのは、一体どなたのことでしょう。
全く「客観性」のない不毛な批判で、当惑するばかりです。
じかん● Tue Nov 16 1:23:50 Japan 1999
おなまえ●二郎
メッセージ●
さっき見てみたら、とりあえず自分のが載っていたのでとてもうれしいです。HAPPY!
よけいなことなんだろうなとは思いますが、「遼太の父」様。
あなたのおっしゃていることにはかなり共感を覚えます。でも、断言的な物言いは周囲が疲れてしまうので、もう少しソフトにお願いいたします。理屈のある「否定」はいいのですが、理屈や理論の伴わない感情的にも思える「否定」には誰もついてこないと思います。日本人は「否定」が嫌いですから。基本的にあなたのようなすばらしい意見をお持ちの方は具体的に現実的な発想を押し出していただきたいというのが私の意見です。
とりあえず、客観的な意見として。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・長い。
じかん● Mon Nov 15 23:54:29 Japan 1999
おなまえ●二郎
メッセージ● はじめまして。
ここを見つけて1ヶ月ばかりの新参者ですが、諸先輩方の書き込みを楽しく拝見させていただいております。非常に参考になります。ただ、最近難しい話が多いので私のような「おばかな」者はなんだか近寄り難くなってきておりまして、このような書き込みをして良いのか迷っておりますが・・・・・つい勢いで送信してしまいました。(最近上京の機会が出来たものですから)
東北地方の片田舎の住人となって久しく、多忙な毎日に追われ心の余裕も無く大好きな読書も殆どおぼつかなかった日々を送っていたのですが、若干余裕ができたのでインターネットなぞ始めてみたら、このようなすばらしい掲示板を発見いたしまして、紹介にあった本をついつい買いあさり、睡眠時間を削りながら再び往年の如く読書に勤しみ始めた今日この頃です。
ところで、早速失礼を顧みず、お尋ねいたしたいのですが、一昔前(まだ私が東京在住の学生でいた?年ぐらい前)私の最大の愛読書入手先であった高田馬場のBIG−BOXの古本市はいまだに定期的に行われているのでしょうか?もしご存じの方がいらっしゃいましたら情報をお寄せいただけると私は非常に幸せです!!(というのも、時間制限のある上京では、神保町の古本巡りは、田舎者には大変疲れるので)
ちなみに、私がこの歴史豊かな世界へ引き釣り込まれる糸口となったのは(邪道ですが)西村寿行氏の”秋霖”です。この著作における尼子勝久や村上武吉等の登場人物の人間味あふれる立ち振る舞いや魅力的な言動が、フィクションとはいえ、実際に歴史を生きた主人公への「人間」的な生き方への憧れを夢見させてくれました。(現在の子供たちと同様、生きていく上での「手本」を見失った操り人形のような自分との対極なのかも?)
なお、この掲示板のしきたりには不精通なので、このような書き込みが「不都合」なのであれば、気持ちよく削除いただいて結構です。どうも失礼いたしました。
じかん● Mon Nov 15 10:16:32 Japan 1999
おなまえ●遼太の父
メッセージ● 補遺 − 「世界標準」主義の幻想
グローバル資本主義全盛の時代が一体いつまで続くのか、私にはわかりませんが、私くらいの年齢になると、いろいろな思想なり思想的潮流なりイデオロギ−なりについて、ある程度距離をとって見るようになったりしてきます。別に仏教を信仰しているわけではありませんが、何事も諸行無常なのであり、奢れるもの久しからずというのが歴史の一般法則なのだという、達観というか諦観のような醒めた見方で世の中を見るようになります。
私は、ここ五年十年ほど流行の、グロ−バル資本主義、世界標準主義の思想というのは、実のところ、歴史的に見てみれば、かつての日本の軍国主義が大陸や南洋諸島で派手にやっていた「八紘一宇」や「皇民化」と同じであり、その歴史的結末も愚かしさもきっと同じだろうと思ってみています。
その喩に痛痒さを感じるのであれば、もっと卑近な例で言えば、90年代以降のグロ−バル資本主義のム−ブメントとそれに対する日本人の受容の仕方というのは、50年代以降の国際共産主義運動の悲喜劇の歴史と全く同質のものと言えるのではないでしょうか。簡単に言えば、つまるところそれは普遍主義を外装にした帝国主義です。そしていまの一時的な勢いを得て信者を増やしているイデオロギ−に過ぎません。
われわれ日本人は、かつては日本の軍国主義と天皇制を「世界標準」だと粉飾してアジア諸国に押し付け、戦争に負けた途端に今度はソ連の共産主義を「世界標準」だと言って賛美し、いままた米国のグロ−バル資本主義を「世界標準」だと言って一生懸命拝んでいるわけです。滑稽な話ではありませんか。
じかん● Mon Nov 15 9:34:52 Japan 1999
おなまえ●遼太の父
メッセージ● 津本ファン様
お気持ちはそれなりに理解できる部分はありますが、あなたがおっしゃっているような、(疑似)理念的な「真の学歴社会」なり「真に自由競争のある社会主義」なりは、果たして本当に、このままグローバル資本主義の浸透に伴う自然生的な階級分解が進んでいくことによって、将来の日本で実現、達成されるとお考えですか?
私の考え方は全く逆で、小沢一郎的、竹中平蔵的な「世界標準」資本主義万能主義、自由競争万能主義、階級分解促進主義を政策的に遂行して行けば(現に自民党政府はそれを一気に遂行していますが)、逆に、日本社会は、表面の言葉とは裏腹に、どんどん官僚支配と世襲化と既得権益支配が牢固なものとして固定化されてゆくことになるでしょう。
あなたや蒼龍窟氏がおっしゃっているような、「一握りの人間が日本を動かす時代」が到来したときというのは、現実には、世襲官僚と世襲代議士と世襲マスコミが日本を完全支配している時代なのであって、選挙も、国家公務員試験も、大学受験も、戦後日本において実現されたすべての民主主義的な公平平等のシステムが有名無実化され、貧乏な世帯や地位のない人間の世帯の子供が(たとえ有能であっても)それらの富や権力へのアクセスを排除される社会なのです。
日本社会は社会主義的な悪平等の社会である、などといった間違った観念が、ここ数年、日本人のなかで流行、蔓延しているように見えます。経済環境が日米で逆転した90年代に主流の議論となりました。これはとんでもない錯覚でしょう。企業の中では、男と女では依然として賃金と人事で差別が続いています。大企業と中小企業の差別も厳然としてあります。住宅ロ−ンを借りに銀行の窓口へ行ってみればよくわかります。日本国憲法は、すべての人間は法の前に平等であって、身分や性別や門地において差別されないと宣言していますが、その理念と現実の間にはいまだに大きな距離があります。
坂本竜馬を大いなる革命の行動へと突き動かしたのは、身分差別のない平等な社会への憧れでした。人が武士や町人や百姓といった身分制に縛られて生きるのではなく、また幕藩制の不自由な割拠体制の下で主家や主人に忠誠を尽くして人生を終わるのではなく、一人の日本人として自由に平等に生きる社会をめざしたのです。そして近代の日本人は、様々な紆余曲折を経ながらも、この竜馬の理想の実現に向けて、一歩一歩と歩みを進めてここまで来たと言うことができるでしょう。竜馬が命を懸けた理想に逆行する「階級社会(賛美)論」など、まさに反動の思想と呼ばなければなりません。
日本社会均質論は、また別途詳しく展開しましょう。最近のアカデミ−の傾向で言えば、どちらかと言うと元左翼系の、ポストモダン主義の潮流が、日本社会非均質論を唱えていますね。日本の国としての過去からの一体性、連続性に対して疑問視し、そういう歴史認識をナショナリズムであると言って批判、糾弾する議論です。私の立場は(司馬遼太郎と同様に)均質論ですので、ポストモダン主義の議論には与しません。
じかん● Sat Nov 13 13:44:55 Japan 1999
おなまえ●あ・や
メッセージ● はじめまして。
「永井路子」で検索したら、ここがでてきました。
高校生の時、「歴史を騒がせたおんなたち」で永井路子さんのファンになって以来、
私の周りには永井路子さんを知っている人、本を読んだことのある人に会ったこと
がないので、とてもうれしくて初めて書き込みをしました。
とはいえ、今、この掲示板では、他の作家の方々や、なんか難しい(?)話題で
盛り上がっているのでしょうか?
流れをぶちきっているようでしたら、申し訳ありません。
この掲示板をざっと読んだ感想としましては、皆様本当に歴史がお好きで、
映画、TVドラマ、その他の歴史小説等々、よく観察(?)していらっしゃると
言うことです。
ところで、永井路子さんは2〜3前(もっと前?)「もう新しい小説は書かない」と
おっしゃっていたらしく、最近はとんと新書がでていなかったのですが、
昨日、本屋で「葵を咲かせた女たち」という作品を見つけて早速購入しました。
なかなかおもしろかったです。また、ほとんど文庫版等で永井路子さんの作品は
持っているのですが、今度「永井路子歴史小説全集」を購入しようと計画しております。
ここは時々覗きに来ますので、今後ともよろしくお願いいたします。
じかん● Sat Nov 13 11:03:52 Japan 1999
おなまえ●津本ファン
メッセージ●
ほう、右翼的な意見にとられましたか。私自身は少々左翼的だと思って
おりましたが。私の書いた「真の学歴社会」とは、残念ながら今の日本
にあるような偽物ではありません。高度な「学歴」を積んだ人間がそれ
にふさわしい成果を常に要求され、その成果に見合った報酬と特権を
享受できうる社会のことです。社会の底辺に気楽に棲みたいなら、それ
も結構。安価な労働力として使用できますから。ただし社会の認知しうる
能力を示し、なおかつ一定期間それを発揮しうる人間が社会の要所に
つき(再び)その成果に見合った報酬と特権を享受する。要するに自由競争
のことです。たぶん、それこそ真の競争力のある「社会主義」でしょう。
私は今、米国に住んでおりますが、ここの社会こそ正に徹底した「学歴社会」
です。日本社会の「均質性」とやらは、最早通用しない幻想でしょう。「在日」
の方々が怒りますよ。どこが「均質」ですか?南北朝・戦国期をみても、どこが
「均質」ですか?徳川期の「すりこみ」はもういい加減にやめましょう。待ち
うけているのは、「世界標準」のグローバルな「競争社会」です。
じかん● Fri Nov 12 11:43:14 Japan 1999
おなまえ●失礼、下は遼太の父です。
メッセージ● 改行処理する前に、オペミスで入ってしまいました。
じかん● Fri Nov 12 11:40:37 Japan 1999
おなまえ●ryoutarou
メッセージ●
津本作品についての評価はまた別途しましょう。『下天は夢か』
は、私は素晴らしい作品であると思いますね。信長論としては、
現在の時点での水準ではないかと思っています。
しかし、
この学歴社会論、階級格差拡大肯定論の思想は、私の持って
いる考え方とは真っ向から対立するイデオロギ−ですね。小沢
一郎と自由党、小林よりのりあたりを彷彿とさせる議論です。最
近の若い人の中では、こういう無遠慮な発言を堂々とする人が
本当に増えました。
私から見て、小沢一郎信奉者の若者たちには、共通して、思い上
がった過大な自己評価と過剰な自意識が、すなわち妙な幻想が
あるように思われます。例えば、あの小林よしのりのことを、まとも
な知性や教養を持った人間であると誰が評価するのでしょうか。あ
の男が漫画で(アレントなど)現代思想について何か知ったかぶり
を吠えたとしても、それは所詮聞きかじりの箔付けの知識でしかあ
りません。本当の知性と言えるものではない。
現在の無遠慮な右翼化の進行現象も、私のような年代から見れ
ば、驚愕すべき出来事であり、世の中を辛く憂鬱に感じる主た
る原因の一つですね。私から見れば、この若者の右翼化現象は、
実は大学生の学力低下や中高生の不勉強と全くパラレルな、
構造的に連関した社会現象なのであって、要するに頭の中の
知性が薄くなると、右翼思想に簡単に接近してゆくものなので
す。
あの蒼龍窟の数学の先生の場合も全く同じなのだけれど、日
本でそうした階級社会が完成したとき、あるいは「一握りの人
間が世の中を動かす」時代になったとき、自分がその「一握り
の」支配者の側に立てると思い込む根拠は一体どこにあるん
でしょうね。
戦前のことを見てもわかるように、観念的に先鋭化して、天皇
陛下と大日本帝国に忠誠を尽くすべく奮闘しようとした軍国青
少年たちは、ほとんど全部、大陸や南方に送られて白骨死体
になったわけです。
あとの6割が真面目に勉強していればまだ救われるのだけれ
ど、実際にはそうではなくて、全体の質がどんどん下がってい
るから大学生の学力低下が起きるわけです。世界標準どころ
か、どんどん堕ちて行く一方なんですよ。偏差値は相対評価
ですからね。
日本という国は、基本的に、歴史的に均質で等質な民族性の国
を作ってきたのであり、全体社会をフラットな形で経営しtないと
うまくパフォーマンスが出せない社会的性格を持っています。
アジアやヨーロッパや中南米から絶えず異質なエスニシティが
流入して競争し会い、競争の中でパフォーマンスを出す米国の
ような国とは根本的に違います。
そしてほんの10年前までは、右も左も、日本も米国も、全部の経済学
者が、社員全員が平等で均質な日本的会社経営の成功を絶賛し、
これこそ21世紀の世界のお手本だと誉めちぎっていましたね。
日米の景気が逆転した途端に、この階級格差万歳論、階級社会
世界標準論の乱痴気騒ぎです。NY株式市場が暴落して、米国
経済が再び落ち目になったとき、そのとき「世界標準」は一体何
になるのでしょう。そのとき竹中平蔵が何を言うか、私は楽しみに
しています。
じかん● Fri Nov 12 9:30:12 Japan 1999
おなまえ●津本ファン
メッセージ● >遼太の父様
私も十代の頃から司馬作品には親しんで参りました。しかし、二十代後半からは専ら
津本陽の作品に惹かれるようになり、現在に至っております。武士道というよりは、
「武者道」(下克上も含む)が存在していた時代に興味が有ります。その時代の
「緊張感」は津本陽の「下天は夢か」に良く描写されており、黒沢の映像にも通じるもの
が有ると思います。また、津本作品の場合、人間の暗黒面に重きを置いているあたり、
小林正樹の映像作品(「切腹」・「上意打ち」)にも通じるものがあると思います。
「中2の4割」に関しては、統計的にはあとの6割は受験をめざして勉強していると
いう事です、従来の「悪平等」が無くなり、真の学歴社会、支配するものとされるもの、
富裕階級と貧困・失業階級の貧富の格差の拡大がこの国でも始まれば、ようやく世界標準
になるという事であり、喜ばしいことではないですか?官僚社会主義はもう沢山でしょう。
じかん● Thu Nov 11 11:37:26 Japan 1999
おなまえ●失礼。下は遼太の父です。
メッセージ●
じかん● Thu Nov 11 11:31:37 Japan 1999
おなまえ●
メッセージ● 今朝の朝日新聞を読むと、
一面記事に、現在の中学2年生の4割が「家では勉強しない」という恐るべき調査結果が載っていた。
中2の4割が、家へ帰ってからは特に勉強せず、テレビなどを見て遊んで、深夜まで起きて過ごしているという。信じられない。ここまで堕ちてしまったのかという思いでいっぱいである。他の教科ならともかく、たとえば英語は予習せずに授業に臨むことができるのだろうか。数学は、授業で理解が不十分だったところを復習しておくということはしないのだろうか。授業や試験で恥をかくことを心配するという気持ちはないのだろうか。
中間試験や期末試験の2週間前になっても1週間前になっても「家では特に勉強しない」のだろうか。それで不安になるということはないのだろうか。後の結果を恐れるということはないんのだろうか。..中2の4割..。絶句である。人生の中でいちばん勉強しなければけいないときであり、いちばん勉強できるときであり、いちばん勉強が楽しいときであり、勉強することを社会が要請するときである。
親は何も言わないのだろうか。4割の親は子どもに家で勉強させないで放っておいているのだろうか。教師は生徒に家で勉強させないのだろうか。4割の生徒に、予習復習もなしで、宿題も
なしで、授業に臨ませているのだろうか。愕然とし、戦慄する思いを禁じ得ない。そういう世代が大人になる。
日本の若い世代に勉学に対する真摯な姿勢がなくなった。
信じられないことだけれど、勉学を尊ぶ意識を持たない日本人、勉強をしない日本人という存在が、この日本史上で初めて出現した。知性と教養に対して尊敬と憧憬の念を持たない日本人の
生き方というものがあらわれた。
勉強することは大事ではない。知識を身につけることは人生にとって重要ではない。学校で教えられる授業内容など意味のあるものではない。平然とそう言いきってしまう人間が若者の中で半数を占めるようになってしまった。
われわれのときは、そのようなことは絶対になかった。
進学校でも何でもない田舎の平凡な公立中学校だったけれど、試験の前でなくても、全員が家で2時間くらいは当たり前にやっていた。参考書も問題集も揃えていた。成績が良くなければ、運動部の主将に推薦されることもなかったし、生徒会の役員に立候補することもできなかった。勉強をしなければ周囲からの評価と尊敬は得られなかった。
40人の学級の中で、1−2人は家で勉強しない子どもがいたかも知れない。しかし、それは彼がテレビを見て遊んでいたからではない。親が子どもに家の農作業の手伝いをさせて、子どもの
勉強時間を奪っていたからである。その家庭事情を知った瞬間、担任教師はすぐにその子の家へ飛んで行って、親と談判し、親を説得し、その子に家庭での勉強時間を与えるように親を指導し
た。中学1年のときに本当にあった話だった。
反知性主義、反教養主義が大手を振ってまかりとおる時代になった。知性や教養を持っている人間に対して、それを持たない人間が、尊敬や謙譲の気持ちを持つという当然の態度がなくなっ
た。
教師が生徒の尊敬や謙譲の対象になるのは、教師が生徒よりも多く勉強をして、多くの知識と経験を持っているからであろう。教師は生徒よりも多く金を持っているわけではない。教師は生徒よりも強い腕力を持っているわけではない。教師は生徒よりも美しい容姿を持っているわけではない。人は自分より多くの経験と知識を持っている者の対して尊敬の念を払うというのが、この社会の一般原理であり社会的前提であった。
その原理と前提がほぼ崩壊した。
生徒が教師を尊敬しなくてもよくなったから、生徒は教師を、同じ友達のような人間として扱い、そして見下すようになった。
われわれは、いったいどこまで若い人間を甘やかし続けるのだろう。若い者を甘やかすということは、自分自身を甘やかすことと同じなのだ。子どもを甘やかすということは、自分自身を甘や
かしているのである。いったい日本人は、どこまで自分を甘やかせば気が済むのだろう。
じかん● Wed Nov 10 11:19:40 Japan 1999
おなまえ●遼太の父
メッセージ● あつこ様
『新史太閤記』、『関ヶ原』、『城塞』の順番で正しいと思います。
個人的な意見ですが、『新史太閤記』と『関ヶ原』の間に、インタ−ミッションとして『胡桃に酒』をおすすめしたいと思います。もうお読みになられているかもしれませんが、細川ガラシャの悲劇を描いた短編です。
前に、司馬遼太郎の短編について書いたことがありますが、この『胡桃に酒』も、『人斬り以蔵』に負けず劣らず文学的に秀逸な作品だと思います。司馬遼太郎の短編らしい、実に切れ味のいい作品です。
これも個人的な意見ですが、『国盗り物語』の後半の本当の主役は、織田信長ではなくて明智光秀なのではないでしょうか。そういう解釈をされる読者も少なからずいらっしゃるようです。『国盗り物語』のラストが、明智光秀の死で終わっているからということもあります。
司馬遼太郎のこの小説だけの功績ではないでしょうが、明智光秀に対する評価や解釈は、1970年代あたりからずいぶんと変化しました。その昔は、主人に反逆して失敗した狡知で小心な謀反人というだけの歴史的評価でしたが、現在では、戦国きっての敏腕行政家であり、高度な文化人であり、智将であったという評価に変わってきています。
私の場合は、小説を読む前に大河ドラマが放送されていたので、そこで初めて『国盗り物語』に接したわけですが、明智光秀役を演じた近藤正臣が素晴らしい演技を披露していました。上司である信長(高橋英樹)に、苛めて苛めて苛め抜かれて、遂に反逆に至るわけですが、そこまで心理的に追いつめられてゆくプロセスを、実にあざやかに見せていました。
視聴者は完全に近藤正臣の演技に引き込まれて、不憫な明智光秀に感情移入していたわけです。司馬遼太郎の筆先にも、少なからずそういう意図、すなわち、明智光秀の武将としての再評価と人間しての弁護の意図があるように思われます。
経企庁長官の堺屋太一に、『鬼と人と』という信長と光秀を描いた歴史作品があります。14年ほど前、雑誌「歴史街道」に連載されていたものですが、非常に面白い作品です。おすすめします。
じかん● Wed Nov 10 10:20:58 Japan 1999
おなまえ●遼太の父
メッセージ● 『影武者』と『梟の城』
黒澤明の『影武者』の製作と公開は、今からもう20年ほど昔のことになる。私にはついこの間のことのように思われるけれど、そんなにも時間が経ってしまった。月日が流れるのは疾い。
黒澤監督は、『影武者』を製作する数年前に、ソ連に招待されて、シベリアのタイガで生きる老漁師を描いた『デルス・ウザ−ラ』を撮影していた。その評価は賛否両論分かれていた。『影武者』は、監督が国内で久々にメガホンを取る作品で、しかも世界に向けての時代劇大作になるということで、撮影前から話題になり異常に盛り上がっていた。
最初に見たときから面白かったけれど、いま思い返しても、その映画作品としての完成度の高さや充実ぶりにあらためて感動させられる。日常慣れ親しんでいるテレビドラマの、べちゃっとした緊張感のない映像空間とは全く異質の、そういうものとは明確に断絶された、ハイレベルでハイクォリティで非日常的な、映画そのものの映像世界がそこに提供されていた。
仲代達也や山崎努が演技する躑躅ケ館の室内空間には戦国を生きる武士の緊張感がいっぱいに張り詰めていた。
月並みな言い方かも知れないが、黒澤明が作るようなものがきっと映画なのだと私は思う。簡単に気楽に作れるものではない。映像にこだわり、構図にこだわり、演技にこだわり、構成を練り上げて、綿密に準備して、丹念に丁寧に作り上げて、観衆の前に「どうだ」と言って見せるのが映画である。
若い人は知らない事実かもしれないので、参考までに書いておくのだけれど、
『影武者』の主役、武田信玄役の俳優は、はじめから仲代達也ではなかった。途中で替わったのである。当初、主役に予定されていたのは勝新太郎であった。撮影の途中で、勝が例によってわがままを言い出し、黒澤監督の指示に従わずに勝手をやったために、黒澤監督が激怒して主役
をチェンジした。
勝は馬鹿な男である。武田信玄の肖像画を見るがよい。黒澤監督は、どこまでもその映画に、史実に即したリアリティを持たせようとして、自分の個性や裁量とは対立するかもしれない未熟者の勝新太郎を、リスクをおかして敢えて信玄役に抜擢していたのである。自分のファミリーであ
る使いやすい仲代ではなくて、使いにくい外様の勝を抜擢したのは何故だったのか。信玄の肖像画を見るがよい。
武田信玄暗殺説というのを、私は自分の人生の中では、あの映画で初めて知った。と言うよりも、それは黒澤監督が映画製作のなかで創作・脚色したフィクションなのだろうと思っていた。しかしそうではなかった。そしてその後の戦国史研究のなかで、鉄砲狙撃による信玄暗殺説はますます真実味を増しつつある。南蛮風のマント服姿で騎乗する織田信長像も同様であった。
黒澤明は偉大である。
自分のプライドにかけて下手な映画は外国の観客に見せられなかったのであり、自分が下手な映画を作って外国の客に見せることは、それは日本が世界の中で恥をかくことだということを了解していたのである。だから『影武者』は一切の手抜きがなく、映像としての完成度にどこまでもこだわって作られていた。
人は黒澤を天皇と呼んで、その自我の大きさを安易に批判しようとする。しかし、黒澤明のプライドというのは、単なる個人的・個性的な偏屈さや傲慢さでは決してなかった。
当時は現在のCG技術などというものはない。
私が、篠田正浩の『梟の城』を見ながら、黒澤明の『影武者』との対比を思ったということは、だいたい以上のことであった。『梟の城』に即して具体的にどういうことかは、また次の機会に書いてみようと思う。
じかん● Wed Nov 10 9:30:23 Japan 1999
おなまえ●あつこ
メッセージ● 「国盗り物語」、いよいよ信長が美濃を盗りました。
しかし、道三編に比べて、信長編はちょっと辛いです、
すぐに光秀に話がいってしまうので。
光秀という人、私はどうしても好きになれません。
はなにつく。というのでしょうか、ああいう人って周りにいるんですよね。
さて、「国盗り」の次はやはり「新史太閤記」ですか?
そして、「関ヶ原」(私の原点です)、「城塞」「覇王の家」という
順番で読めばいいのでしょうか。
皆さんのご意見をお聞かせください。
じかん● Wed Nov 10 2:06:20 Japan 1999
おなまえ●おたか
メッセージ● ・父さま
ほ〜、ビョルン・アンドレセンというのですか。
すっごいうろ覚えで覚えてたんですね。
これは再インプットしなくては!有り難うございます。
じかん● Wed Nov 10 2:02:21 Japan 1999
おなまえ●秦太
メッセージ● 『梟の城』のこと
遼太の父さまの作ってくださったリンクをひととおり拝見しました。
ケチョンケチョンに言われていますね、ほんとに。しかも当を得た批判が多いように思います。
私はあら探しが好きなもんで、そういった問題点も含めて楽しめた映画でした。
ただし、割引により1000円で観たので、1800円払っていたら別の感想を持ったかもしれませんが。
(とかなんとか言いながら、別の掲示板では私も批判的な意見を書いてるんですよね、じつは)
おたか様
>別のHPで、秦太さんが蔵六とヤンの話をチラッとなさってましたよね。もっと話聞きたいな〜ぁ。
リクエストありがとうございます。私もこの件はどっかで語りたかったんです。
この掲示板には『花神』の読者の方がたくさんいらっしゃいますし、銀英伝も広義の歴史小説には
違いないでしょうから、勝手ながらこちらに書かせていただきましょう。
長くなりますんで、また次回に。
じかん● Tue Nov 9 10:56:41 Japan 1999
おなまえ●遼太の父
メッセージ● ビョルン・アンドルセンでしょう。
スウェ−デンのブロンドのきれいな超美男子で、当時の月刊誌の「明星」とか「平凡」で引っ張りだこでした。いろんなペ−ジで名前は出てくるけど、写真が載っているのはないみたい。当時ヨ−ロッパで、10代前半から半ばにかけての少年少女の幼い愛を描いた映画が大流行で、英国の「小さな恋のメロディ」、フランスの「フレンズ」などヒット作がいろいろあって、スウェ−デンもアンドルセンを主役にして製作公開していました。
ちょうどその世代の真っ只中だったもので、全部、見に行きましたね。全部。まだその頃の日本は今みたく10代の性が解放されていなかったものだから、それはそれは眩しい世界であったわけです。スウェ−デンはいい国だなあと当時70年代前半の日本の中高生の男の子はみんな思っていたんですね。子どもたちが純真でかわいい、日本社会も純情な、いい時代でしたよ。
じかん● Tue Nov 9 0:52:34 Japan 1999
おなまえ●おたか
メッセージ● ・財前 さま
>俳優が本業じゃない人で、実際はビートルズ好きのふつーの男の子だったそうです。
>うろ覚えですが。
「ベニスに死す」のタッジオ君は、この作品がほぼ唯一の作品です。私もうろ覚えですが、
確かこの前に1本だけ、ほんのちょい役で北欧映画に出てたのをヴィスコンティが一目惚れし、
かき口説いたんですね。ところがタッジオ君(本名:ヴィヨンド・アンドレ?だったかな〜?)、
財前さんのおっしゃるとおり役者志望でもなんでもなく、ヴィスコンティの熱烈なアタックを
とことん無視し、しかしヴィスコンティはタッジオ役=この少年しかあり得ない!と直感し、
徹底的に追いかけ回し、ようやく彼を口説き落とした・・・という経緯があったと記憶しております。
この映画、とても好きな映画なのです。
人間誰しも老います。その老いから脱しようと必死にもがく初老の主人公の姿が哀れで滑稽で・・・、
これ以上の突っ込んだ話は、改めて個人的にメールします。(財前さんにとってはいい迷惑か?つき合ってね)
添付、見ましたよ!好みです!冬、東京へ来られたし!それ以前に落とさないよう祈っております。
じかん● Mon Nov 8 13:34:33 Japan 1999
おなまえ●遼太の父
メッセージ● 『梟の城』リンク集
1.宣伝系
「梟の城」ホ−ムペ−ジ
いわゆる公式ホ−ムペ−ジのようです。情報満載で、パンフレットの30%くらいの情報はここですべてカバ−されている感じがします。
フジテレビ最新映画情報
フジテレビが作って公開しているペ−ジのようですが、詳しくかつ纏まって載っています。ここのスト−リ−を読むと、映画のあらすじが分かります。
完成披露試写会の様子
葉月里緒菜が「私の出番が少ない」と言ってムクれていたそうです。何となくその気持ちは分かります。
2.批評系
Yahoo掲示板・映画・「梟の城」
Yahoo掲示板のトピックです。映画を見た皆さんから非常に辛口のコメントが相次いでポストされています。「篠田監督の自己満足だ」とか「原作が滅茶苦茶になっている」とか。私、実は、ここのご意見はかなり当たっていると思ってます。
A HREF"http://www.hi-ho.ne.jp/hattori-k/99/99082701.html"映画瓦版HP
「梟の城」批評
「脚本が未整理で作りも安っぽい」「2時間18分の映画だが、物語の足腰が貧弱で最後まで持ちこたえられない」「僕は篠田監督に活劇のセンスを感じない」とK.Hattori氏によって酷評されています。しかし、この批評、手厳しいですが、確かに当たっています。
じかん● Mon Nov 8 11:50:54 Japan 1999
おなまえ●遼太の父、失礼、訂正です。
メッセージ● ・中井貴一
・上川隆也
でした。謹んで訂正します。他にも沢山ありそうですが、取り敢えず。
じかん● Mon Nov 8 9:47:06 Japan 1999
おなまえ●遼太の父
メッセージ● 映画『梟の城』
を週末に見ました。その感想を少し書いてみようと思います。作品はまずまずでした。見るべき価値は十二分にあります。感想は主に二つあって、一つは黒澤明の『影武者』との対比という問題、そしてもう一つは、鶴田真由が演じた小萩役についての雑感です。その雑感の方を先に書きます。
主たる登場人物4人(中井喜一、鶴田真由、葉月里緒菜、上川隆史)のうち作品の中で最も重要な意味を持つ人物は、鶴田真由の小萩ではなかったかと私は思います。いちばん存在が謎めいていて、重蔵(中井)ら伊賀忍者集団と家康・宗久の政治を繋ぐ要の位置にあり。すなわち物語の展開を先へ先へ仕立ててゆくナビゲ−タ−の役割を担っているからです。
小萩は、宗久と重蔵を繋ぐ伝令役であり、家康と半蔵が重蔵と伊賀者を監視するスパイですが、その小萩と重蔵が出逢いの冒頭で宿場で同衾して情事をします。ここから、二人の愛の行方という問題が、重蔵による秀吉暗殺の成否と絡んでこのドラマの中心軸に居座ることになります。この二人は最後にはどうなるのだろうということが観客の大きな関心事になるわけです。
映画では、二人は最後はハッピーエンドで終わるわけですが、大方の観客は、初めから、また途中も、小萩の運命に悲観的な予測を持ちます。言わば、その存在の危うさにハラハラしながら見守ることになります。重蔵の宿敵であり裏切者の五平(上川隆史)も重要な役どころですが、やはり物語全体の鍵を握っているのは小萩でしょう。小萩がメインで、木さる(葉月)はペリフェラルの存在です。
篠田正浩監督は、その重要な小萩役に鶴田真由を抜擢しました。監督直々に鶴田真由に会いに出向いて、出演を依頼したとパンフレットに書かれています。よほど鶴田真由が気に入ったのでしょう。一方の主役の中井喜一は完全に篠田一家の人間です。山田洋次と渥美清のような関係です。『写楽』に抜擢された葉月里緒菜も篠田ファミリーです。鶴田真由は今回が初めての篠田作品出演でした。
前置きが長くなってしまいましたが、私が思ったことは、鶴田真由が役不足だったとか演技力がなかったということではなくて、あの冒頭のラブシーンで、思い切って脱いでみるべきではなかったかということでした。あの冒頭の宿場でのラブシーンは物語全体の中できわめて重要な位置にあると思ったからです。
京へ出た重蔵(中井)が、小萩を疑って警戒する仲間の火野正平に向って、「もう通じ合ってしまったのだ」と笑いながら言う台詞があります。この台詞は重要です。通じ合ったのは、単に肉体だけではなくて、身も心もすべてを通わせてしまった、愛してしまった、もう後戻りできないという意味の告白です。そこがこの物語のキーであり、そのキーを担保するのが冒頭のラブシ−ンであるわけです。その意味で残念ながら、鶴田真由のラブシーンは、見ていてぎこちなく、幼稚で、不自然な感じでありました。
ラブシーンを演じるというのは俳優さんにとって難しいものだと思います。それを映画の中でうまく演じられる女優さんというのはそんなに数多くないと思います。男優も同じです。男優でそれがうまいと私から見て思われるのは、津川雅彦、三国連太郎、田村正和、このあたりでしょうか。中井喜一は(当然でしょうが)うまくありません。緒形拳も場慣れはしていますが、見ていて自然に入ってくる感じではありませんね。少し泥臭い感じがします。
女優さんで、それがうまいと思われるのは、松坂慶子、原田美枝子、大谷直子、最近では黒木瞳でしょうか。特に松坂慶子は、ラブシ−ンを自在に操って楽しみ、観客を楽しませる女優という印象を持っています。葉月里緒菜も、鶴田真由よりは見れましたが、上手なラブシーンと感じられるものではありませんでした。今回の『梟の城』はラブシーンで話題を取る映画でもないし、女優の見せ場を作って売ろうとする映画でもないので、その必要はなかったのかも知れませんが、そのあたりのところを篠田監督はどう考えたのだろうかと、私は少し気になりました。
生々しいラブシーンの場面を見せなくても、所作や表情や言葉を巧みに使ってうまく演技する力量が女優さんにあれば、その重要な場面をわざと見せずにストーリーを展開することができるかもしれません。それこそ真に完璧な演技力というものです。しかし鶴田真由の演技力ではそこまではなかなかできないわけです。であれば、あそこでもっと大胆に挑戦を試みるべきではなかったかなと思った次第でした。
じかん● Mon Nov 8 4:57:13 Japan 1999
おなまえ●財前吾郎
メッセージ● 伊能忠敬の舞台劇が、加藤剛主役であるそうですね。
かっこ良すぎるけど、誠実な商人風な雰囲気が合うなぁ。
舞台劇はなかなか見られないですが、今まで見たいと思った物の一つが
司馬先生の「菜の花の沖」でした。
脚本がジェームス三木なのが何だけど。
●おたか様
タッジオ君に似ているかもしれません。
彼もいかにも美少年という風情でしたね。(映画見てないですけど)
俳優が本業じゃない人で、実際はビートルズ好きのふつーの男の子だったそうです。
うろ覚えですが。
やはり美少年は小悪魔的でなければ、完全ではないような気もする。
何言ってるやら。
絵、添付しました。見てみてください。(笑)
じかん● Sun Nov 7 4:08:53 Japan 1999
おなまえ●おたか
メッセージ● ・秦太 さま
回答ありがとうございます。早速本屋で探してみます。面白そう。
この手の本、とうの昔に出てると思いきや、まだ出てなかったんですね。
「長征一万光年」の話は、モーゼとハイネセンがだぶるんですよ、私の場合。
別のHPで、秦太さんが蔵六とヤンの話をチラッとなさってましたよね。
もっと話聞きたいな〜ぁ。そちらのHPにでも気が向いたら載せてみて欲しいなり。
勿論、気が向いたらで構いませんよ。メールでも構いませんし。
アドレスはそちらのHPに以前、載せてたと思います。
・財前 さま
「人間・失格」というドラマ、すみません、見てませんでした。
個人的に美少年というとヴィスコンティ監督「ベニスに死す」のタッジオ君を
つい連想してしまって・・・。あの色白で儚げな姿が、思えば容保っぽいか?
(容保は北欧人じゃないぞ〜!それにタッジオほど小悪魔っぽくもない。by
おたか心の声)
添付の絵、楽しみにしてますね。わくわく
・マナブ さま
>今のところは、お正月の”野村”晋作、楽しみだ!(>おたかさん)
ありがとうございます!(何故に私が礼を言う?!)
そう言って頂けて、私もこのHPに情報載せた甲斐があったというものです。
(注・しつこいようですが、私は別にNHK関係者というわけではございません)
じかん● Fri Nov 5 14:36:16 Japan 1999
おなまえ●遼太の父
メッセージ● マナブ様
アングラード、
これですね。これまた不覚でした。ほぼ同世代ですね。ユル・ブリンナ−、ロバート・テイラ−となると、無論、承知していますが、もう鬼籍に入られているのではないでしょうか。ユル・ブリンナ−は、黒沢明の『七人の侍』を西部劇バ−ジョンにした『荒野の七人』で主役をやっていました。中学生の頃にリバイバル上映された『荒野の七人』を観まして、私、そこに出ていたジェームス・コバ−ンのファンでした。
当時のことですが、『荒野の七人』に出演していたもう一人のチャ−ルズ・ブロンソンが
− 今の言葉で言えば −
何故か日本で大ブレイクして、男性化粧品のCMに出たりしていました。それから6年か7年ほど経って、コバーンがすっかり垢抜けたイメ−ジで煙草のLARKのCMに出るようになって、懐かしさを覚えてしまった記憶があります。あ、思い出した。確か『電撃フリントGoGo』というような題の(007イミテーションの)米国映画に主演していました。
じかん● Fri Nov 5 10:07:58 Japan 1999
おなまえ●遼太の父
メッセージ● マナブ様
椎名桔平
これですね。全然知らなかったんですが、確かに顔のイメ−ジは武市瑞山という感じがしますね。何となく、どこかで一度見たような、デジャヴ−な感じがしますが、瑞山役でドラマに出ていたことがあるのでしょうか。
しかし、武市瑞山、惚れ惚れするいい男ですよね。生き方も、死に方も..。男として果てしなく切なく憧れます。羨望心を持ちます。龍馬もいいのですが、瑞山と慎太郎..。この二人のことを、ほんの少し思うだけで、何か心が締めつけられるような気分になりますね。龍馬と瑞山と慎太郎、何て素晴らしい三人。
三人とも、人生の中で、老いの自覚などなかったのです。こころざし半ばにたおれたと言っても、十分過ぎる働きを立派にして、偉大な業績を残し、歴史に名を輝かせて、人々の心の中で永遠に生き続けているのですね。
岡本健一
これまた(恥ずかしながら)よく知らなかったのですが、なかなかいい男じゃないですか。調べてみると、2年前にTBSの正月ドラマの『竜馬がゆく』に中岡慎太郎役で出ているんですね。
樋口可南子
いいですよね。大人の女優。ずっと前衛的で、しかもクセや嫌みの全く無い、感じのいい前衛女優さんで、いつも時代を先取りするパフォーマンスをわれわれの前に見せてくれました「ウォーターフルーツ」の挑戦も、樋口可南子だからこそあの「表現の自由」が見事に決まったのであって、思想と芸術のセンスの希薄な他の人がやったならば、世間の顰蹙と警視庁の取締の前にあえなく挫折していたことでしょう。糸井重里は好きではありませんが、樋口可南子はずっと支持して見守っています。
こういう演劇の思想を持った前衛的な女優、大正以来の日本の演劇文化の前衛的伝統をよく継承するような女優さんにもっと出て来てもらいたいのですが、なかなか出て来ないですね。ちょっと昔の大学の演劇部とかだと、こういう雰囲気の女の人がいっぱいいたはずなんですが。
じかん● Thu Nov 4 19:12:21 Japan 1999
おなまえ●秦太
メッセージ● 映画『梟の城』観ました。
原作を読んだ人には多少物足りないところもあったようですが、自分としては十分満足できる作品でした。
でもテレビCMとはずいぶん印象が違いましたね。あのBGM結局使われていなかったし。
キャストの中では、豊臣秀吉役のハリウッド俳優マコ・イワマツが秀逸でした。
大河の竹中直人も面白かったけれど、今にして思えば「秀吉を演ずる俳優竹中直人」が
良かったのであって、「竹中直人演ずるところの秀吉」はいまいちだったかもしれません。
その点イワマツさんの秀吉は、本当に晩年の秀吉はこんな感じだったんだろうなあ、
と思わせるだけのものがありました。つまりは「はまり役」であったのではないかと。
>おたか様
「最近出たある本」とは、『銀河英雄伝説研究序説』(三一書房)です。
書名から想像つくかと思いますが、いわゆる「謎本」のたぐいです。
古今東西の歴史物語のコラージュでもある銀英伝を、歴史と比較検証するという、
これまで有りそうで無かった解説書です。
例えば、「長征一万光年」なら、紅軍の「長征」、旧約聖書の「出エジプト」、ピルグリムファーザーズ、ボーア人の「グレートトレック」などとの類似性を指摘する、といったかんじです。
この例のように、地域時代に偏りなくいろんな歴史を紹介しているのには、
資料集め頑張ったなあ、と感心しました。
じかん● Thu Nov 4 18:47:41 Japan 1999
おなまえ●マナブ
メッセージ● 遼太の父上さん
私のすきな役者、それは、岡本健一。椎名桔平。小林薫。
ジャン・ユーグ・アングラード。ブラッド・ピット。
ロバート・テイラー。(一応、面食いの中年好きと評判です)
女優では、菅野美穂。麻生ゆみ。樋口可南子。
デボラ・カー。グレタ・ガルボ。ジョディ・フォスター。
マリリン・モンロー。(いずれも声がかっこいい)
竜馬の適役としては、今は思い浮かびません。
ただ、何故か武市瑞山には、椎名桔平がいいなあと思ったりして。(根拠なし)
岡本健一は、以前何かで岡田以蔵さんをやりましたよね。かっこよかった。
こういう、外見だけの配役っていうのは、頭の中でいくらでも考えられて
楽しいけど、実際にやってみると、、、、、期待通りには、なかなか難しいのでは?
今のところは、お正月の”野村”晋作、楽しみだ!(>おたかさん)
じかん● Thu Nov 4 18:20:54 Japan 1999
おなまえ●マナブ
メッセージ● 遼太の父上さん
私のお気に入りの役者は、、、
岡本健一。椎名桔平。小林薫。筧利夫。
海外では、
ブラッド・ピット。ジャン・ユーグ・アングラード。
ユル・ブリンナー。そして、そして、ロバート・テイラー。
自他共に認める面食いだけど、ちょっと例外もあるかな??
年の割にはおじん好きとも言われます、、、。
女優では、今一番気に入ってるのは菅野美穂。
憧れは、樋口可南子さん、麻生ゆみさん。両者共に声がイイ!です。
外国では、グレタ・ガルボ。デボラ・カー。マリリン・モンロー。
こうして並べると、ほとんど共通項なんてありませんねえ。
お気に入りなんて、得てしてこんなもの?
竜馬にしたい役者、、、今は全く思い浮かびません。
何故か武市瑞山には椎名桔平がぴったりくるような気がしてます。
以前、NHKでやったドラマで江守徹が黒田清隆をやってて
なかなか良かったりしました。
基本的に、私、テレビのくだらないドラマは見ません。
劇場での生の芝居が好きなので、映画もあまり観ません。
でも、来年新春の松蔭と晋作のドラマ(NHK)は楽しみです!
早くお正月が来ないかな〜待ち遠しいですよね。(>おたかさん)
じかん● Thu Nov 4 2:15:39 Japan 1999
おなまえ●財前吾郎
メッセージ● おたか様
この黒田くんは以前Kinki
kidsの二人が主演の「人間・失格」というドラマに
いじめられっ子の役で出てました。
少女にみまごうばかりの美少年と紹介にありましたが、もう大人になってしま
ったんで、今はそこまでではないでしょう。
絵がマシン上で描けるようになったので、いい(自分なりに)のが出来たら添付で送りますね。
イメージ(?)通りか、崩れるか、興味あります。(笑)
じかん● Wed Nov 3 23:42:07 Japan 1999
おなまえ●おたか
メッセージ● ・財前さま
<これはひんしゅくをかう発言かもしれないが、以前「黒田ゆうき(漢字がわからない)」という
<美少年でうってたタレントさんの顔が、一瞬容保候の写真に似ているように見えました。
黒田ゆうきの容保候。黒田ゆうき・・・、申し訳ありません。存じ上げません。
あぁぁ!ほんま疎いヤツです。どこかに写真載ってないかな?
こうなったら映像化でなくとも漫画化でもいいや。(←偉そう)
個人的には同人誌あがりの緋色美さんという漫画家の絵が結構容保っぽいかも。
有名どころでは高口里純(同人名・かちとみさする)あたりかな?
・秦太さま
最近出たある本ってなんなんでしょう?私も読んでみたいなぁ。
あの映像化は声優陣もすごかった。
富山敬はまさに役と共にお亡くなりになられましたね。合掌。
じかん● Wed Nov 3 21:26:33 Japan 1999
おなまえ●風太郎
メッセージ● >MASATOさん
ずいぶん久しぶりで来ました。自分のホームページのことを、人様の掲示板にわざわざ
言いに来る必要なんかないのですが、私もMASATOさんと同じように永井路子さん
の作品紹介のページをつくっていました。でも、もう止めることにしました。
理由を書くと長くなるので、よします。ま、こういうのは自分の勝手なんですけど。
そうすると、永井作品がまとまって紹介されたHPはここだけになるのでしょうか?
だからMASATOさん、がんばってくださいませ。なんて言っていいのかなあ。
松平春嶽のこと。
この人のことは良く知らないのですが、当時だれも認めていなかった歌人・橘曙覧
という人を認めて、そのあばら屋を訪ねていったみたいです。それに坂本龍馬みたいな
得体の知れない浪人に大金を貸したから、春嶽はすごい人だったのでしょうか。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~whotarou/index.htm
じかん● Tue Nov 2 21:00:50 Japan 1999
おなまえ●秦太
メッセージ● とどさま
>『韃靼疾風録』前から気になってたんですが、宗氏もからんでくるのですか。
これはますます読まねばなりません。実は明末清初にはけっこう関心があって、いくつかの小説も
読んだのですが、同時期の日本に負けず劣らず劇的な時代ですね。
おたか様
>ディレクTVですか。ケーブル自体はうちまで来てるんですがねぇ、お金無いからねぇ・・・。
小説の映像化としても傑作の誉れ高い作品。最近出たある本に、
「アメリカで放送したら、向こうのトレッキーなんかにはきっと絶賛される。そうしたら
日本でも逆輸入して再ブーム到来確実」という意味の事が書いてありました。同感です。
ここは同好の士が増えることを喜びましょう・・・指くわえて。
じかん● Tue Nov 2 19:34:47 Japan 1999
おなまえ●遼太の父
メッセージ● 役者というのは、
下手だった俳優が、年季を積むことで結構上手くなったりするものであります。若い時というのはそのことがなかなかよく分からなくて、上手い俳優と下手な俳優の二分論で片づけてしまいがちなのですが、年をとって来ると、だんだん「そうじゃないな」と思うようになってきます。役者個々の変化や成長を見るようになってくるわけです。以下詳しく述べましょう。
例えば、徳川綱吉を演っている萩原健一。
テンプターズ(そしてピッグ)のリ−ドヴォ−カルから俳優に転身しました。それなりに雰囲気はありましたが決して芝居が上手な俳優ではありませんでした。明らかにセリフが聞き取にくい妙にクセのある俳優でした。今の綱吉役はいいですよね。ユ−モラスな悪役ぶりがよく決まっていて、見ていて安心感があります。京マチ子とのやりとりなんて実に面白いですよね。
日本映画界を背負って立つエ−スと言われた松田優作。
『ブラックレイン』絶妙の演技でした。ハリウッドから出演のオファ−が何本も入っていたそうですね。本当に惜しかった。私の大好きな俳優でした。でも、デビュ−作の『太陽に吠えろ』のジーパン刑事役では、ただがむしゃらに走って、殴って、絶叫してというだけの体育会系オンリーでした。松田優作があんな大役者に化けるとは、誰も最初は思わなかった事でした。
すっかり大俳優におさまっている仲代達也。
目をひんむくだけの大根役者と言われていました。今でも「あれは下手糞だ」と思っている年輩の人はたくさんいます。しかしわれわれの世代からすれば新劇の大御所というイメ−ジですよね。マクベスも演ったしリア王も演ったし、宇野重吉も死に、滝沢修も死んでいますから、いま彼の上に来るグレ−ドの俳優なんてそういないでしょう。
カナダで賞を取ったポッポ屋の高倉健。
日本男優界の大御所ですが、過去を知るわれわれには、決して「上手い俳優」ではないですよね。健サンと言えば何と言っても東映の『網走番外地』シリ−ズです。今で言えば『極道の女たち』シリ−ズみたいなものですね。任侠活劇の様式美を出していましたが、決して芝居が上手いわけではなく、殺陣も特別に上手いというものでもありませんでした。役者としての転機は山田洋次監督の『幸福の黄色いハンカチ』でした。不朽の名作です。
東山紀之も当初はヤクザ映画の端役に出たりして、それなりに回り道をしていますね。今回の浅野内匠頭で、遂に役者としての大輪の花を咲かせることに成功しました。誉めてやりたいです。
話が前後しますが、戦後日本映画界を代表するス−パ−スタ−の石原裕次郎、それから三船敏郎。決して芝居の上手い俳優ではありませんでした。しかし年齢とともに経験を積んでそれなりに演技を安定させてゆき、堂々たる存在感を出してプレゼンスを上げて行ったわけです。勝新太郎もどちらかと言うとこの範疇ではないでしょうか。杉良太郎もそうです。去年の井伊直弼、よかったですよね。杉良太郎がこんなに芝居のうまい役者とは知りませんでした。
最初から芝居が上手い役者というのも勿論います。
萬屋錦之助。この人は最初から上手かったです。それから山崎努がいます。私はこの人の演技がいちばん好きですね。伊丹十三の作品でずっと主役をつとめていました。忘れてはいけない三国連太郎。文句無しに上手いですね。大地喜和子のボ−イフレンドであったとか、さすがです。
私は竹野内豊は伸びると直感しました。彼は28歳。これから一生役者として生きるか、それとも他のマルチ方面に転身してゆくか、岐路にあります。役者として立派に育てたい。それが私の願望です。上手い下手は重要なのですが、経験を積むことでそれなりにカバ−できます。けれども生まれながらの顔(マスク、ルックス)というのは、どうしても変えようのないものです。
二枚目の主役から悪役や敵役に転じるのは、役者として難しいことではありません。佐藤慶とか、宍戸錠がそうですよね。しかしその逆は簡単にはできないのです。やはり生まれながらの容姿が二枚目じゃないといけないんですね。だからモデルや歌手が登竜門になったりするのです。女優もまた同じなんです。
じかん● Tue Nov 2 17:10:14 Japan 1999
おなまえ●遼太の父
メッセージ● 新しい歴史教科書を..
お昼休みに書店でSAPIOを立ち読みしてきたのですが、「つくる会」が何だか凄い話になっていますね。極左と極右は紙一重とよく言いますが、あの形態は本当にそっくりだと思います。これから藤岡信勝と小林よしのりの二大巨頭が主導権争いをして内ゲバを起こしそうな雰囲気でした。平成14年に歴史教科書を出して全国の多くの学校で採用させるというのが彼らの目標だそうですから、あと3年。いろいろありそうですね。
じかん● Tue Nov 2 16:51:16 Japan 1999
おなまえ●遼太の父
メッセージ● マナブ様、
>竹野内豊がいいというご意見には驚き!
ははは、これはどうも。
ごもっともなご指摘です。トレンディドラマの場合、ほとんどが「演技以前」で製作放送しているのでしょうし、視聴者もキャストの演技力を期待して見てはいけないのだろうなと思っています。
私も何で急に竹野内豊がいいなんて思うようになったのか、自分でも不思議なんですが、正直なところ、とても気に入っているのですよね。即物的に言わせていただくと、顔・ルックスがいいんです。あの髪型にせよ、表情の形式にせよ、少し以前の私なら、間違いなく嫌悪感を感じる「絵」だったと思うのですが、なぜか感性が変わりました。今は「いいなあ、いい目をしてるなあ、羨ましいなあ」と思って見ています。つまり、あの若さを羨ましく見ているわけです。きっと老いの自覚なんでしょうね。本木雅弘も東山紀之も、少し前なら、軽薄のイメージが先に立って、明らかに歓迎できない範疇でした。
「ヰタ・マスクアリス」というわけではありませんが、ちょっと思い出して書いてみると、
私、その昔、中学生の頃はジョージハリソンの顔が好きで憧れていました。透明のビニールの下敷の中に音楽雑誌から切り抜いた白黒の写真を入れて眺めたりしていました。高校生になると今度はジョージの友達のエリッククラプトンの顔がすっかりお気に入りになって憧れていました。大学生になると憧れの顔というのはなくなってしまいました。顔がかっこいいなあと思ったタレントというか芸能人は、竹野内豊が久し振りの登場です。マナブ様はどういう男優がお好みですか。竜馬は誰がいいでしょう。
じかん● Tue Nov 2 15:19:15 Japan 1999
おなまえ●マナブ
メッセージ● はじめまして!
マナブといいますがれっきとした女の子です。
最近お気に入りになってよく読ませて頂いていましたが、
(あんまり知識がないから皆さんの話題についていけない、、、、)
ちょっと言いたいことがあって初めて書いてみようという気になりました。
遼太の父上様、竹野内豊がいいというご意見には驚き!
彼の場合、演技うんぬんという以前の問題では?
声もひどいもんだし、というか声の演技。
ドラマ「WITH LOVE」でのメールの朗読シーンなんか、
聞いてるのが辛かったほどひどかったですよ。
かつぜつも良くないし、いわゆるTVタレントの域でしかない、という印象。
稲垣吾郎も同じ様なもの。
モデル出身でも、なに出身でもいいけど、、、、
池波正太郎じゃないけど、台詞がちゃんと聞こえない役者なんて、問題外。
もっとしっかりした役者のいい演技で、竜馬をみたい〜。
ちょっと言い過ぎ?!
でも、今の若いコたちがみんな、ああいうくだらないドラマが好きだとは
思わないで欲しいので。
私のまわりにも、しっかりした「役者」のちゃんとしたドラマが見たいっていうコ達
いっぱいいますよ。
じかん● Tue Nov 2 12:21:20 Japan 1999
おなまえ●しが
メッセージ● 財前吾郎様
試験は、公務員試験です。専門職なので需要が少なく、コネ優先になってしまうのでこれがなかなか・・・。年齢制限にも引っかかりはじめたのでますます出口が見えません。まあ、人生なるようにしかならないか。
じかん● Tue Nov 2 11:52:14 Japan 1999
おなまえ●しんぺい
メッセージ● いいですね。
フォトショップ、欲しいなあ。
わしも会社、辞めたいなあ。
>京極タツコさん
そうなんですか?みたかったなあ。役所土方。スカパー入ってないけれど。
やっぱテレ東にリクエストだすしかないかな。
じかん● Tue Nov 2 9:51:39 Japan 1999
おなまえ●遼太の父
メッセージ●
『氷の世界』というフジデレビのドラマに主演している竹野内豊、が最近のお気に入りになりました。Nonnoのモデルから役者になった経歴のようですが、悪くないですね、マスクも演技も。何よりまなざしがいい。ドラマでは、その存在感で、松嶋菜々子を完全に食っている感じがしますし、仲村トオルの下手くそぶりが竹野内を引きたてる結果になっています。
本木雅弘、東山紀之と続いてきたジャニーズ事務所による本格男優輩出事業の黄金の系譜ですが、その嫡流は、いずれ稲垣吾郎に続いてゆくのだろうと思って見ていたわけですが、その前に、竹野内が化けますね。ジャニーズの系譜にストップをかけるのはこの男です。
私、この男に『竜馬がゆく』の主役をやらせてみたい。
武田鉄也以来長く続いた「三枚目竜馬」「コケティッシュ竜馬」の偽りのイメージをこの男で一気にひっくり返したい。純粋でナイーブな青年革命家のイメージをこの男でアピールしたい。そう思いますね。NHKに提案書(プロポーザル)書こうかな。
じかん● Tue Nov 2 9:15:15 Japan 1999
おなまえ●遼太の父
メッセージ● 西尾幹二の『国民の歴史』
を週末からずっと読んでいるんですが、正直に申し上げて面白いですね。非常に面白い。戦後の歴史学に対して蛇蝎の如く忌み嫌うイデオロギー攻撃の部分は閉口してしまいますが、読んでいて面白く感じる部分も少なからずあります。否、非常に面白い。本居宣長やトゥキディデスやタキトゥスなどが縦横に入り乱れて、なかなか読み応えがあります。たしかに歴史書ですね。
魏志倭人伝の邪馬台国と卑弥呼を日本史の原点とするのは止めろと言っていますね。魏志倭人伝の史料価値の低さを指摘して、信用できないと言っています。古事記の方がはるかに民族の歴史を語る上で正当な史料であるという主張です。卑弥呼は実はアマテラスであったという和辻哲郎
の説の方がむしろ歴史認識として正しいのではないかとという見方を出しています。面白い。
日本語論も非常に面白いです。司馬遼太郎とか梅原猛を精読されてきた読者ならば、その問題意識の続きで興味深く読み進むことができる感じがします。日本語による中国語(漢字漢文)の摂取包摂のプロセスの説明も非常に面白い。思わず「なるほど」と思いながら読んでしまいました。古代日本人は漢字漢文を即座に文明の栄光として受け取って摂取しようとしたのではなく、まず拒絶す、抵抗し、そして千年にわたる内面的な格闘の末にようやく日本化に成功したのだという主張です。
西夏文字、契丹文字など、8世紀には中華文明の周辺で民族による独自の表記文字の開発の試みがなされながら、いずれも歴史から消えて、唯一日本だけが漢字の訓読みと仮名文字の発明によって文化的独立を達成した、という件。徹底した日本主義(ナショナリズム)の歴史認識ではあるけれど、しかし面白い。
西尾幹二によれば、中国語(漢文)には、名詞、形容詞、動詞の区別がなく、助詞もなく、格変化もなく、したがって文法がないのだということですが、本当でしょうかね。だから文章で感情を表現することができず、文章の中に人間の創意工夫を編み込んでゆくことができず、ワンパターンの決まりきった表現しかできないと言っています。中国文学の関係者に聞いてみたいところです。
この本は、これから各方面(特にアカデミー)から批判噴出でしょうけれど、しかし「つくる会」もよく頑張るなあというのが正直な感想です。与えるインパクトは決して小さくないでしょう。中国社会科学院は、いま必死で、何人かで分担してこの本の翻訳をしているでしょう。米国でも国務省・ハーバード大のスタッフが翻訳しているでしょうね。無論、韓国もです。どうなるかな。
じかん● Tue Nov 2 1:31:11 Japan 1999
おなまえ●財前吾郎
メッセージ● おたか様
容保候は、実際育ちの良さそうな線の細い役者さんがいいですよね。
これはひんしゅくをかう発言かもしれないが、以前「黒田ゆうき(漢字がわからない)」という
美少年でうってたタレントさんの顔が、一瞬容保候の写真に似ているように見えました。
●しが様
どんな試験ですか?
大変でしょうが、がんばってください。
私も何か勉強しないと。
じかん● Tue Nov 2 0:03:13 Japan 1999
おなまえ●おたか
メッセージ●
あ〜ぁ、もう、容保の名を見て、小躍り状態のおたかです。
若林さん、解っていただけましたか?!う〜、同じ想いを抱いて頂けて、おたか感謝感激でございます。
容保を書いた小説も探せば結構あるんですけど、やはり「王城の護衛者」の容保は一押しだと思います。
可憐だ〜ぁ!慶喜と容保と孝明天皇、この三者の描写が妖しげだ〜ぁ!
現存する役者で、容保にぴったりの役者・・・、おたかには思いつかない。あまり役者知らないし。
鷹山で知った筒井くんは、ちょっと太いかも。(注・デブという意味ではありません)
容保のお墓は、会津のうんと山の中にひっそりたたずんでおりました。
私は会津のみならず、高須藩にも行きたくなりました。(S水さん、よろしく!)
・秦太さま
11/9〜、ディレクTVで銀英伝放送するそうです。見たい〜。でも見れない〜。
第一期・第二期・外伝・スペシャル映像と、来年1月いっぱいまで銀英伝漬けだそうな。
ちょっと歴史小説から外れてしまいました。申し訳ございません。
じかん● Mon Nov 1 23:29:19 Japan 1999
おなまえ●しが
メッセージ● 財前吾郎様
>今話題の(笑)失業者です。
私もそうだったりします(笑)。実際には、就職したことがないので失業者と呼ぶのかどうか?
今は、というよりずっとバイトをしながら試験をうけております。(バイト料は、本代に消えることが多いです)
じかん● Mon Nov 1 22:29:45 Japan 1999
おなまえ●財前吾郎
メッセージ● masatoさま
自宅です。会社辞めたので自分で買いました。今話題の(笑)失業者です。
G4は本体、モニターともグレーのかっこいい奴です。気に入りました♪
今までWINでアクセスしてました。違いに戸惑いますね。
液晶は角度によって見えないし、細かいところがはっきりしないし、
スタンドの光も反射しますからねー。(N、ごめん)
ここの壁紙が扇のモチーフだとやっと分かりました。
今日はフォトショップ5.5を購入しました。
いずれはホームページを目指してます。
じかん● Mon Nov 1 21:17:24 Japan 1999
おなまえ●若林
メッセージ● こんばんは
「王城の護衛者」を読みました。
恥ずかしながら会津藩主の名を知らず、松平容保って春嶽さんのことかしら?
とか思っていた若林です。
かっ、かわいそうです〜!!可憐です〜!
おっとりしたいかにもな貴族のぼんぼんのこの人が
なぜにあんなに悲惨な境涯に…。
慶喜さんを妖怪のように怖がっている描写が何ともいいです。
>おたかさんが容保にこだわるわけが解りました。うむうむ。
私のイメージでは筒井道隆くんなんですけど。
彼の上杉鷹山はいかにも真面目そうで誠実そうで良かったです。
でも線は細くないですね。…では…ジャニーズ?
じかん● Mon Nov 1 17:24:32 Japan 1999
おなまえ●masato
メッセージ●
財前吾郎さま、G4ですか。
職場? 自宅? いいですね〜。
このホームページの壁紙は確かにモニターによっては見にくいようですね。
MacとWindowsでも違いますし、ブラウン管と液晶でも違うようです。
Mac +
ブラウン管が一番のような気がします。地味という意見もあるかと思いますが、
わたしは結構気に入ってます。
先月からWindowsのノートを使ってますが、軽くて携帯しやすいのは大満足、でも、ス
ピードについてはやはりちょっとがっかりしてます。このノートでもうちの壁紙ははっ
きりとは見えないですよ。
じかん● Mon Nov 1 0:13:00 Japan 1999
おなまえ●京極タツコ
メッセージ●
スカパーで、役所広司主演の「燃えよ剣」をやったみたいですね!!
うちはスカパーはみれないんですけど、でもみたかったなぁ・・・