WEB版 郷土資料館だよりNo.19

町内発行日:平成12年4月28日

WEB公開日:平成12年4月27日


中川にも雪どけの季節がやってきました

 4月も下旬を迎え,資料館の窓から差し込む日差ざしも春めいてきました.道路脇の雪もかなりとけ,本格的な春の訪ずれを感じる今日この頃です.さる7日に,ついに天塩川が開き,編集子も運良く初めてその様子を見ることができました.写真を撮りながら,濁流の中を流れる氷と氷のぶつかりあう様子に圧倒され,「うわあ,すごい」という表現しかできない自分に,はからずも語彙の貧困さを痛感してしまいました・・・.
 町史をひもとくと,天塩川のほとりにある中川町は,このような雪どけ水や大雨による洪水で幾度となく被害にあっています.その度に,家や橋が流されたり,畑や家畜が大きな打撃を受けてきました.天塩川とともに歩んできた先人たちは,治水計画や防災計画に尽力し,自分たちの生活を守るために大変な努力をしてきました.これらの過去の教訓を後世に伝えていくためにも,郷土資料館では“天塩川とひとびと”を一つのテーマとして,お年寄りの方々に聞き取り調査をしていく予定です.調査の結果は郷土資料館便りなどで随時報告していきますので,どうぞお楽しみに.

写真1 天塩川が開く様子

写真2 昭和36年4月5・6日の誉橋からみた融雪被害の様子



またいろいろな話を聞かせてください


 これまで郷土資料館では,地域の財産の収集ということで,地質・古生物分野での調査をメインに進めてきました.その一方で,左にも書きましたが,もう一つの柱として民俗分野での資料収集も推し進めていかなければならないところです.そこで,大正〜昭和初期の中川の様子を調査する目的で,昨年来,お年寄りの方々に聞き取り調査を行い,18名の方にご協力いただきました.しかし,町史などには公開されていない埋もれたままの貴重な財産がまだたくさんあることと思います.そこで,連休後をめどに聞き取り調査を再開していきたいと思います.目的は,またまた左に書きましたが,@天塩川とともに歩んできた中川町とひとびとの歴史の掘り起こし,A当時の写真や生活用具などの歴史的資料の収集,Bはっかやでんぷんなどの産業面での資料収集・・・などなどを掲げています.
 これらの調査は町民の皆さまのご協力によるところが大きなウエイトを占める分野でもありますので,なにとぞご協力のほどよろしくお願ねがいいたします.

 これまでに聞き取り調査にご協力いただいた方々
横山嘉藏さん 高橋キクヨさん 石井東一郎さん 加藤くみさん 笹森正雄さん 川口喜代さん 桑原アキヨさん 原タケ子さん 家山せつさん 古田タカヲさん 高橋幸太郎さん 若山サダエさん 高見傳治さん 新明サカエさん 佐々木はるさん 遠藤よねさん 三好三千枝さん 遠藤うめさん(順不同)

 以上の方々には,貴重なお話を聞かせていただいたり,昔の写真を提供していただきました.この場を借りて厚くお礼申し上げるとともに,また何かの機会にはぜひご協力いただきますようお願い申し上げます.

資料提供のお願い

町民の皆さまで「天塩川の様子」「生活の様子」「ハッカ工場やでんぷん工場の様子」などの写真をお持ちでしたらお借りできればと考えております.このような写真をお持ちの方は郷土資料館までご連絡くださいますようお願いいたします.



郷土資料館便りが堂々カラーでお目見え


 郷土資料館の様子を皆さまにお伝えする郷土資料館便りも,不定期連載ながらこれまでに19号をお届けしていますが,この度,特別版として「かわら版」が今月10日にお目見えしました.京都の西尾製作所で行われているクビナガリュウの復元作業の様子をお知らせする内容になっています.復元作業とはいっても,原理はレプリカ教室でやっていることと同じことです.ただ,アンモナイトや二枚貝とは違って部品の多いクビナガリュウの場合は(1体分の骨の数は何とおよそ600個!),1体分全ての骨が見つかっているわけではなく,見つかった骨も一部欠けているものもあります.そういったものを,よその博物館に展示されている標本などをお手本にして,完全な形をつくっていくのです.いずれは,郷土資料館の2階に展示しているもう1体のクビナガリュウのレプリカを町民の皆さまの手でつくっていただこうという目論見も疋田研究員の頭の中にあるようなないような・・・.
 何はともあれ,郷土資料館便りかわら版は役場・公民館・郵便局・学校など町内の公共機関に貼っていただいているので,まだご覧になっていない方は何かの折にどうぞご覧になってください.


本年度の郷土資料館の活動が本格的に始まります


 冬季休館中だった郷土資料館も,いよいよ4月25日に装いも新たにオープンいたしました.上でもお知らせしています通り,メインのクビナガリュウは外出中でお見せすることはできませんが,そのかわり,昨年度寄贈を受けたものを中心に展示を増ふやしました.中には,夕張市で見つかったとてもきれいなアンモナイトもありますので,ゴールデンウイークの予定に空きのある方はちょっとリニューアルした郷土資料館に足を運んでみてはいかがでしょうか.ふるさとの新たな発見があるかもしれませんよ.



資料館スタッフも装い新たに


 春は出会いと別れの季節ということで,資料館スタッフも大いに衣替えをしました.これまで役場の企画課付けだったのが,機構改革にともない教育委員会の管轄に変わりました.と同時に人事異動で山内課長補佐に変わり高橋主査が担当になりました.また,3月末で退職した石村調査員の後を引き継ぐ形で松田調査員が新スタッフとして加わることになりました.松田調査員は2年前,つまり石村調査員が来る前に1年間,調査員として勤務していましたので覚えていらっしゃる方もいるのではないでしょうか.石村調査員と同様,地層観察教室や体験教室などで大活躍してくれることと思いますので,これまで同様皆さんどうぞごひいきに.


郷土資料館が“じゃらんdeデート”に紹介されました


 昨年さくねん,じゃらん9月号に中川町が紹介されたのに続いて,“じゃらんdeデート”に郷土資料館が紹介されました.体験観光のコーナーに,化石掘り体験ができるということで紹介されています.中川町や郷土資料館がデートスポットとして紹介されてしまったことに戸惑いを隠せない面もありますが,このおかげで若いカップルが大勢遊びに来てくれるに違いないと変な(?)期待を持っている資料館スタッフ一同なのでした.こちらもまだご覧になっていない方は,ぜひお買い求めの上,ご覧になってください(あなたじゃらんのまわしもの?).


平成12年度郷土資料館普及教室のご案内

7月2日 野外体験教室(地層観察)
7月29日〜31日 夏休み教室
8月5日〜7日 第2回中川体験教室
8月13日 野外体験教室(地層観察)
11月〜12月 レプリカ教室・顕微鏡観察教室


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