冬森学の現地スクーリングの様子

 冬の森に入ってどんな活動をするの?寒いだけじゃない?自分の体力で大丈夫?って思われる方もいらっしゃるでしょう.ここでは,現地スクーリングの様子を紹介します.
 山スキーは距離にして例年だいたい5−6キロくらいです.距離は長いですが,ものすごくキツイということはありません.スキー操作も,ゲレンデスキーをやったことのある方なら問題ないと思います.もちろん,スキーは初めて!という方も,平たん地や登りは全く問題なく快適に滑ることができます.ただし,下りはゲレンデスキーとちょっと異なります.山スキーはかかとが固定されませんので体重のかけ方が難しいですし,曲がるときにエッジを効かせることも難しいです.「こけたくない!」と思いすぎると,下りはうまく滑れないようです.スキーに体重をまんべんなくかけるように心がけ,斜面に任せて降りていくと,勝手に滑っていき,そして最後は止まります.“滑るため”に圧雪車で雪を固めているゲレンデと違い,森の中の柔らかな雪の上では下り斜面が終わると,スキーが軽く雪に埋まり,自然に止まるのです(だだし,他の人が滑った跡は結構すべりますが).長くなりましたが,一番いいのは,コケる覚悟を決めることです.

出発地点で山スキーをはきます.道具はすべて貸し出されます.山スキーは特注で製作してもらった“中川モデル”です.長すぎず,重すぎず,快適に冬の森に入っていけます;森学2003冬 だいぶ登ってきました.後ろに中川市街が小さく見えます.スキー板の裏面はモヘヤ製のシールが全面に貼られており,登り坂も滑ることなく楽々に登っていけます;森学2001冬

山腹をトラバースしている様子;森学2002冬 キツツキ類の食痕を発見し,解説を受けながら観察しています;森学2002冬

アカエゾマツの植林地にて.これから除伐作業です;森学2003冬 雪の上で切ると雪が融けると中途半端なところで切られた木になります.積雪は1mちょっとありますので.よって根本付近まで掘って切りました;森学2003冬

切った木は,全部枝を払います;森学2002冬 除伐した木を組んだ前で記念撮影;森学2003冬

雪に穴を掘り,雪の断面を出し,着色して見やすくして積雪の縞構造(氷紋)の観察を行います.降雪の履歴などを読み取ることができます.もっと大きなスケール,たとえば南極の氷河をボーリングして縞模様毎に解析・分析すると過去の環境変動を読み取ることができます;森学2002冬 穴を掘って雪の模様を観察するだけでなく,柱状に削りだして,氷紋を観察し,どのように雪崩がおきるかの解説を受けている様子.指さしたところ(グレーに見える部分)が“ザラメ”の状態で,この部分からずれて雪崩が起きることが多いようです.“ザラメ”の部分は何層もありました;森学2003冬

実際に横から力を加えてみると,“ザラメ”の部分から,スパッと切ったように崩れました;森学2003冬 氷紋観察で掘った穴に埋もれてみます;森学2001冬

呼吸できるスペースを確保し,軽く雪をかけられます.少ししか雪に埋まってないのに,雪の重みで身動きが取れません;森学2003冬 知駒岳のアカエゾマツの純林にて.木の太さ(胸高直径)をはかっている様子.このような巨木の下でも積雪は1mちょっとあるので,雪のちょっと上の部分をはかっています.

山の中の昼食はたき火を囲んで.みんなで立ち枯れした木などを探してたき火をします.もちろん誰でもできるわけではありません.許可が必要です;森学2002冬 火の回りでないと寒くて昼ご飯どころではありません.みんな火の回りに集まります.ウェアはたき火くさくなります;森学2005冬

こけた!ふかふかの雪の中で思いっきりこけてみるのも気持ちがいいものです.そのまま雪原に大の字になって・・・思いっきりコケたい人歓迎!;森学2005冬 森をバックに記念撮影;森学2005冬

スキーではいきづらい場所にはスノーシューでアプローチします;安川三自然公園 木が切られたところ?ではなく,高木の育たない森林限界付近の知駒岳のピークです.夏はササヤブでアプローチが難しいところでもスノーシューで楽々に直登!見晴らしのいいこの場所では,ほかの人と同じルートでピークを目指してはいけない!一人ひとりでラッセル!ラッセル!

森の学校2008トップページへ
写真集;冬森学の着眼点ー冬の森の動植物ー
写真集;冬森学のころの風景−冬の中川周辺の風景−
写真集;冬森学の現地スクーリングの様子(このページ)