北海道の森林伐採

「日本の天然林を救う全国会議」の請願署名
日本の林野行政・環境行政機構の抜本的な組織改革を求める請願

                  
日本の林野行政・環境行政機構の抜本的な組織改革を求める請願
 
                  

 国有林に現在残されている手つかずの「天然林」の総面積は、もはやわずか278万ヘクタールしかありません。このなけなしの「天然林」は、決してこれ以上手をつけない「不伐の森」としなければなりません。桁外れの生物多様性」に富み、世界に冠たる日本列島の、私たちの大切な財産である天然林を、未来の世代にバトン・タッチすることは、現代に生きる私たちすべての大きな責務であります。私たちは、今、直ちに国民の共有財産である国有林に帰属する「天然林」を、すべて「環境省」に移管し、未来永劫に「保護林」として残す行政改革に、今直ちに着手するよう、日本政府に対し要望いたしたく思います。

速やかに、日本の林野行政・環境行政機構の抜本的な組織改革を求める請願書を、署名を添えて、皆さまと共に内閣総理大臣、衆議院議長、参議院議長に提出いたしましょう。私たちは日本の将来の為に、そして孫子の世代の為に、この大切な日本の「天然林」とそこに宿る数多くの日本固有の生き物たちを残し、伝えるための行政改革を速やかに進めることを、安倍内閣に強く要望したく思います。

国民一同の総意をここに結集し、素晴らしい日本列島の「森と自然」とを、未来永劫に次世代の担い手である子供達や孫達の為に残そうという、私たちの主旨にぜひご賛同いただき、ご協力いただきますよう、心からお願いいたしたく思います。

平成18年12月5日 
日本の天然林を救う全国連絡会議・代表 河野昭一 





内閣総理大臣 安倍 晋三 様
衆議院議長  河野 洋平 様
参議院議長  扇  千景 様

国有林内の天然林を環境省に移管して、保全する改革に関する請願書

一 請願の趣旨

林野庁は、平成10年の「抜本的改革」により、国有林野事業の管理経営の基本方針を「木材生産重視」から「公益的機能重視」へと転換すると宣言いたしました。3兆8千億円にのぼる厖大な累積債務を、国民の負担により処理するとともに、国民の期待に沿う国有林経営を行うことを宣言し、法律に明記したのです。

 しかしながら、林野庁による過去50年余にわたる全国各地おける天然林の伐採により、日本の国有天然林はすでに25%は失われてしまったのです。ブナやヒバ、木曽五木を初めとする多くの日本固有の樹木は壊滅的ともいえる破壊を被っています。伐採現場の自然環境は完全に破壊され、森林再生を極めて困難にしています。「択伐によって老齢過熟の木を伐り除き、森を若がえらせる」など、およそ非科学的な説明で国民を欺き、森林環境と日本列島に固有な生物相を破壊しつづけ、多くの希少種を絶滅に追い込んできたのです。

 林野庁は、平成10年の「抜本的改革」宣言をした後も、全く以前と変わらず、今もなお貴重な天然林を日本各地で乱伐し続けているのです。

 林野庁がこのまま天然林を扱うことは、日本に残存する貴重な森林生態系の消失を意味します。自然環境保全、生物多様性保全の観点からも極めて由々しき事態です。この際、国有林内の天然林は、すべて環境省に移管して保護・保全を図らねばなりません。このような趣旨に基づき下記事項について、署名及び資料を添えて請願いたします。

二 請願事項

1 林野庁が所管する国有林内の天然林をすべて環境省に移管していただくこと。

2 国民の共有財産、国有天然林のこれ以上の伐採を、直ちに中止していただくこと。

                                 以上                                     


請願および署名呼びかけ人



梅原 猛(哲学者)   吉良 竜夫(滋賀県顧問、琵琶湖研究所初代所長)

吉川 宗男(哲学者、ハワイ州立大学名誉教授)  加藤 幸子(芥川賞受賞作家)

池澤 夏樹(作家)  C. W.ニコル(作家)

野田 知祐(作家・カヌーイスト)  佐高 信(経済評論家)

根深 誠(登山家) 青木 淳一(横浜国立大学名誉教授)

五十嵐敬喜(法政大学教授) 石 弘之(北海道大学特任教授)

加藤 真(京都大学院人間環境学研究科教授) 安渓 遊地(山口県立大学国際文化学部教授)

安渓 貴子(山口大学講師) 清野 聡子(東京大学院大学院総合文化研究科)

岡村 健(フリー・ジャーナリスト) 石川 徹也(山を考えるジャーナリストの会代表)

金井塚 務(細見谷の自然を守る会代表)  杉島 洋(広島フィールド・ミュージアム)

原戸 祥次郎(森と水と土を考える会・代表) 市川 守弘(日本環境法律家連盟理事、弁護士)

市川 利美(ナキウサギふぁんくらぶ代表)    井口 博(弁護士)

松田 まゆみ(ナキウサギふぁんくらぶ、十勝自然保護協会)   瀬畑 雄三(釣り師) 

諸橋 潔(新潟県自然・環境保全連絡協議会代表)

奥畑 充幸(早池峰の自然を考える会) 梶谷 敏夫(丹沢ブナ党代表)

田村 義彦(大台ケ原・大峰の自然を守る会代表)

望月 達也(岩手県ブナ帯調査室クマゲラ研究班)

寺島 一男(大規模林道問題北海道ネットワーク代表)  星 一彰(福島県自然保護協会会長)

高橋 淳一(高山の原生林を守る会代表)

東瀬 紘一(博士山のブナ林を守る会代表)  加藤 彰紀(大規模林道全国ネットワーク

加賀谷いそみ(男鹿の自然を守る会) 事務局長)

「日本の天然林を救う全国連絡会議」代表世話人 河野 昭一(国際自然保護連合生態系管理

委員会・北東アジア担当副委員長、大規模林道全国ネットワーク代表、京都大学名誉教授)

<事務局>福島県南会津郡南会津町田島字後原甲3432 長沼 勲 渡部 康人 電話番号

 0241-62-2674、FAX 0241-62-2688

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