ジミヘンvsニコ動の人

ニコニコ動画にジミヘンがあった。

もってない人のためにちょっと解説すると、ジミヘンのウッドストックでの演奏である。VooDoo Chileから入るやつだ。著作権まわりはどうなってんのかなと思うが、amazonへのリンクと解説が下にある。これ以上見たいなら買ってねということか。ふむふむと思いつつあれこれ見てみる。

ニコニコ動画の面白いところは視聴者がコメントを書き込めるところだ。演奏関係は結構面白いコメが入るもので、映像自体よりコメントの方が面白い事も少なくないのだけど、このジミヘンの奴は群を抜いて面白かった。

「なにこれ(本当にこの)ギター(が出してる音)なのか!?」「信じられねえ、なんだこの神、いやもう神ですらない@@;」「ギター見てない」「出したい音はなんでも出せるのか」「こんなのコピーできねえ、譜面なんかに落とせねえよ」「すごいとは聞いてたけど、なんだこりゃあ!」「これ69年、ビートルズの時代です」「Σ@@」「しかし客はみんな引いている」コメの量自体はバカ受け系より少ないのだけど、全然内容が違うのね。唖然としてたり、あっけにとられてたり、熱狂してたりするものが多い。いつも罵倒して楽しむタイプの人たちの書き込みすら罵倒になってない。

演奏自体は見慣れた映像のひとつだ。でもコメントを見ながら改めて見て聞くとその異様さがわかる。

「ギターがチン○に見える」というコメントがあった。とんでもなく下品だがまさに的確な描写だと思う。まるで自分のチン○のようにギターを自在にあやつり、もはや五線譜もへちまもないとんでもない音楽をトリップしたかのように垂れ流す。しかしその一音一音すべてが、独立部隊のように動き続ける両手によって確かに紡ぎ出されたものだ。

そう、神だ。まさにギターの神!@@; 英語でいや true god! 他にどういう形容ができる?これを神と呼ばずしてなんという!?

神様の演奏は確かに記録で見られる。でも同族と感動を共有できる事はあまり多くない。ライブで見る事のできない今となっては。

「もはや津軽三味線」「なんだこの音」「すっげえええ、かっこえええ!」「神々が絶賛する神の王」

ああ、やっぱり神は神だ。今の時代にもちゃんと(ソウル)は伝わるのだと思った。