ecoism

2016年2月
知事は済州島で何を見てきたのだろうか?

 北海道知事が年明け早々、韓国済州(チェジュ)島を訪問した。面積1850㎢というから、国後島より少し大きい程度の島に66万人が住んでいる。韓国では最大の島で、歴史や文化は半島とはかなり異なるものを持っていて、独立国だった時代もあるという。現在は済州特別自治道となっている。
 新聞によると、今回の訪問の主たる目的は、友好協力協定の締結にあったという。去年の5月に訪問するはずだったが、例のセウォル号事故のため延期したという経緯がある。あの時は確かカジノの視察が組まれていたように記憶しているが。
 この島は我々日本人が考えるよりはるかに進んでいる。道路は完璧だし、スケールの大きいリゾート地があちこちにある。もちろんその中にカジノもある。
 だが、島を一周するオルレと呼ばれるフットパスの存在を知事だけでなく取り巻きの人々も気づかなかったのだろうか。総延長485km、21コースからなる変化に富んだコースを歩く人が、年間200万人に達するというから驚きだ。
 3月には5回目になる済州島オルレ歩きに行ってくる。歩きながらの日韓交流も楽しみだ。


景観豊かなルートの中を歩く済州島オルレ


道標やコースサインがしっかりと完備されているので外国人でも気軽に歩ける


エコ・ネットワーク 小川 巌


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