ecoism

2015年9月
野生動物に対する「おもてなし」があってもよい

欧米の大都市に行くと、広い公園があってそこで多くの人がくつろいでいる。のみならず、たくさんの野鳥にとっても良好な生息地になっていることが分かる。そのことがはっきり見えるのは池であろう。広々とした池には十種類を超す水鳥がいるはずだ。都市の真ん中とはいえ、水鳥にとってすみやすいのだろう。
道内の都市にある池はどうだろうか?どこの池でも見られるのはマガモ位のもの。欧米と比べると比べるまでもなく種類数、個体数等もに明らかに貧弱だ。
この違いはどこからきているのだろうか?池の広さもさることながら、水鳥にとってすみやすい環境が作られているかどうかが重要なポイントという気がする。池の四周を人が囲んでるようでは、安住の環境には程遠い。全体の半分化、少なくとも4分の1程度の岸辺は、人間が寄り付けない空間にしたり、ヨシなどで覆うといった配慮が必要である。
最近、「おもてなし」という言葉をよく耳にする。これは人間同士に限ってのことだが、野生動物に対する「おもてなし」も忘れてはいけないだろう。


エコ・ネットワーク 小川 巌


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