ecoism

2008年12月
私はいい加減マイ箸派

最近、エコバックを持ち歩く人が増えた。割箸を持参する人も確実に増えた。以前だったら変人と言われないまでも、かなり奇異な目で見られたものだ。とても自慢にはならないが、私は30年以上前からマイ箸を実践している。自前の箸を使っていると、「森林資源の保護のために実践しているんですか?」みたいなことをよく言われたものだ。今なら「地球温暖化防止のために偉いですね」とか何とかホメられてしまう。
 その度に腹の中で、「ちがう、ちがう。そんなのじゃないんだ」と反発することが多い。ただムダなことはしない、という程度の行いなのである。だから胸を張るまでもない。気軽にもったいないから実践しているに過ぎない。肩肘を張る訳ではないから長続きするのだ。資源にこだわる人は割箸を止めたところでどうなるものでないと言う。その通りである。私は資源の量など問題にしていない。生活のスタイルを意識してのことだ。マイ箸ごときごく些細な試みが永続すれば、次なるテーマに応用が利くようになる。つまり世の中のムダがはっきり見えてくるのだ。

 ところで私は、市販のマイ箸を持っていない。どこかで使った本物の割箸を捨てないで繰り返し再使用している。純粋のマイ箸派からすると堕落も甚だしいと非難されそうだが、店で忘れても苦にならないので精神的にも楽だ。当分いい加減マイ箸派を続けることになるだろう。

エコ・ネットワーク代表 小川 巌


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