ecoism

2008年8月
書籍販売は営業活動なのか?

エコ・ネットワークのスタッフはどうやって食べているのですか?とは今でも浴びせられる質問のひとつである。考えてみれば不躾な質問である。東芝の社員、新聞社の記者に向かって同様の質問をする人はいないだろう。設立当初ならともかく、16年もやっている団体に向かって吐くべき言葉ではない、などと腹を立てることはなくなった。
 事務所の経費、スタッフの賃金などに当てるためブックショップを併設している。といっても店頭売りは販売総額の1〜2割を占めるに過ぎない。残りはインターネット販売と出張販売だ。
 講演会や学術学会に出向いて展示販売をするのが出張販売である。自然や環境に関心のある人たちの集まりだけに当たると結構な売上になることがある。
 ところが主催者が販売を断ってくるケースが時々ある。大きな学術学会だとブース料として何万円も要求する場合もある。どうも書籍の販売を営業活動、つまり儲けるための活動としかみていない節がある。それは違うと思う。販売は参加者に対する普及活動の一環と私は言いたい。そのように理解する人々、団体が極めて少ないとは淋しい限りである。

エコ・ネットワーク代表 小川 巌


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