2008年3月
沖縄の宿道を歩いてきました。

2月14日から18日まで4泊5日の日程で総勢19名が沖縄本島の宿道(すくみち)歩きに行ってきた。沖縄には本土で言うところの旧街道、古道といった名称は使われてこなかったようだ。とはいえ、交通機関が発達していなかった時代、島内全域に歩く道のネットワークが形成されていたのは言うまでもない。それが宿道という訳で、各地に断片的に残っている。
 今回は今帰仁村(なきじんそん)を中心に歩いた。宿泊した「なきじん海辺の自然学校」を拠点に高台に残っている宿道をたどり、運天まで約4kmのそぞろ歩きを楽しみ、帰りは砂浜ウォークをしながら宿に戻った。午後は本部半島のに脊梁に広がる森林地帯を抜けて世界遺産になっている今帰仁グスク(城)までを歩き通した。
  夜はお世話になった地元の人たちとの交流会をもった。これがまた楽しかった。北海道と同じように沖縄も歩く文化が未成熟にあって、そもそも歩いてグスクや史跡、自然を巡る発想はないに等しかったようだ。そんな状況ながらじっくり地元に触れてもらうには歩いてもらうに限るという考えが芽生えつつあったという。そこへ北海道から歩きにやってきたのだから、「我が意を得たり」とはこのことだろう。宿道を歩くにとどまらず、地元の食、産物なども盛り込んだ多彩なルート設定をすれば魅力ある宿道としてよみがえるにちがいないと意見は一致した。そんなルート歩きを楽しみに1年後再訪すると約束して帰ってきた。


備瀬フクギ並木通り

今帰仁・運天の展望台から見える古宇利大橋


エコ・ネットワーク代表 小川 巌


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