様似民族文化保存会 会員 本多 夏実(高校生)


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我等様似ウタリ協会一行は1月8日雪の北海道を後にした。飛行機は初めてではないも

のの、日本から出ることは滅多にないので少しでも異国の知識を高めようと云うのが目的

である。行く前と行った後では、一変して気持ちに大きな変化があった。みんなが出合っ

た村々は病院がないと云うのである、医者もいないのだろう、たとえお金持ちだって病院

が近くになければ病気になったとき大変である、間違って大きな重い病気にかかったらど

うすればいいのだろうか、薬はあるのだろうか、近付く死は気付かずに黙って待つしかな

いのだろうか。たくさんの疑問をもった。日本の国はどうだろう、同じ日本に住んでいて

もそんな人達に出逢っていないから、それだけで安心しているのではないか。様似は小さ

な町だけど病院だって何だってある。汽車だって走っているからどこえでも行ける。不便

はないはずだ、もしあるとしたら、日本人はお金持ちだから、みんな流行りに合わせてお

金を使う、台湾に行ったことで沢山の影響をうけた、そこに病院が無いことで沢山の将来

を考えた。もし沢山勉強していて凄く頭が良かったら迷い無く迷い無く医者を目指してい

たと思う。でもやっぱり頭が悪いからしょうがなく違った方法で村の人達を幸せにしてあ

げたい。今はデザイナーになりたい。服を作って洋服屋を開く、その服を持ってもう一度

台湾へ飛びたい。又もう一度いって今度は村のみんなを自分の作った洋服で喜ばせて上げ

たい。