覚え書き イチャラパについて

■夢見が悪いとき、人に手伝ってもらって、イチャラパを二三人でやる。(遠山サキ氏)


■男のように生理がないのだから、フチもカムイノミをする。(遠山サキ氏)
■行った家のイチャラパでは、その家の先祖に祈るものである。シャクシャイン法要祭のように、特定の家のイチャルパではないので、誰に祈ればいいのか。自分の先祖に祈るように言われるが、それはおかしいと思うので、そこでは、自分の先祖のことを祈らないようにしている。だから、saksa-aynu kamuy, TOYAMA rehe ani,....とやっている。(遠山サキ氏)


■シャクシャイン法要祭では、静内に先祖がいる人は、自分の先祖に祈ることが出来ることになる。自分の祖父母の代に静内の人がいるので、自分は自分の先祖に祈ってきた。(浦川リウ氏)


■イチャラパでは、オンカミするとき、先祖には掌を下に向け、カムイには掌を上に向ける。使い分けが必要。イチャパヌサでは掌は下ということになる。(浦川リウ氏)
■夫が死んだときは、妻は着物を裏返しにして着る。(浦川リウ氏)
■イチャラパでノミするとき、「自分はどこから来た誰それです」とことわらなければならない。(遠山サキ氏)
■女はフチの先祖に、男はエカシの先祖に言葉を言う。
■遠い親戚に当たる人には、ノヤパスイをトゥキの上に橋渡しに置き、他のノヤパスイでトノトをヌサのイナウにあげる。toyma kotan.....と。そして、イヨチキキアンナ。ノヤパスイをイナウのそばにぽんと折って置く。そばに沢山のノヤパスイが用意して置いてある。(遠山サキ氏)
■単語

イクタサ(ikutasasa)「酒宴に招かれて行く」

ラパパ(rapapa)ヌサのイナウの前にお供えをあげること(浦川リウ氏)

イタク ハイタ(itak haytap)言葉足らず

チッカチッカ(cikkacikka) ポタンポタンと滴り落とすこと、こぼすこと(遠山サキ氏)