Tliltocatl vagans
メキシカン レッドランプ

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 かつてBrachypelma vagansとして知られていましたが、BrachypelmaはミトコンドリアDNAを見ると、2つの異なる分類群で分けられるということで、2020年に変更されました。ざっくり、smithiemilia等の赤脚系はBrachypelmaで、本種やkahlenbergi等の黒脚系がTliltocatl。ただしalbicepsは黒脚だけどBrachypelmaのままですよ。、メキシコに生息するタランチュラで、レッドランプ系の中では、最も人気の高い種といえるのではないでしょうか。腹部(Rump)に生える赤い毛から、レッドランプ(Red-Rump)と呼ばれております。赤と黒のコントラストが強烈で、見たものにインパクトを与える種でございます。

 体長は7cm程まで成長いたします。成長は比較的早いほうでございまして、順調に行きますれば、3年程度で、ほぼフルサイズまで育つかと思われます。それもアレですよ、途中エサ切れなど起さぬよう育て上げればの話でございますからね。

 飼育は容易でございますが、乾燥した環境にはあまり強くない印象でございますので、地面は常に軽く湿らせておき、常時水飲み場を設置するよう心がけましょう。

 性質ですが、多少神経質な感じを受けます。牙を剥いてくることはあまり無いのですが、バタバタ走り回り、盛んに刺激毛を飛ばしてきます。そうしますと、自慢のレッドランプが、あっと言う間に禿げ上がり、なんとも惨めなお姿に早変わりです。あまり刺激を与えること無く飼育することが、美しいレッドランプを長持ちさせる秘訣でございますよ。とはいえ、別に荒ぶる素振りは見せ無いので、問題なく扱えるかと思います。

 とにかく少しの刺激もハゲの進行を加速させるだけでございますゆえ、注意してください。写真はハゲ散らかす前のものをご用意させていただきました。でもまぁハゲたとしても、そこはクモでございます。脱皮すれば綺麗に生えそろうわけですよ。ただしメスであればの話。クモも男性ホルモンにだけは勝てないようで、いわゆる最終脱皮をしてしまうと、通常それ以上脱がない場合が多いので、一度ハゲ散らかすと、死ぬまでその状態が続きます。リーブもアデランスもありませんからね。諦めてハゲのイケメン映画俳優辺りを目指して精進していただくしかありません。オスは稀に、真の最終脱皮をする場合がありますが、生殖器部分の脱皮不全を生ずる場合がほとんどなので、下手すると命を落としてしまう場合もあります。オスは命がけですな。

 ちなみに刺激毛でございますが、これ地味に結構痒いので、侮らない方が良いです。

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