ふうれんの取り柄

「伝えるべきことのないHPは『ゴミ』以下だ」と断言したページを見てしまった。掲示板がメインだといいながらも、やはり「ふうれん」を発信しなければと思いつめる(あくまでカルーク・・・・)。

そこで、わが町は道内どこにでもあるまちの1つながら、取り柄も沢山持つ。少しづつでもWEB上でその「取り柄」をアピールさせていただくことにした。そして、いずれは「輝かしい風中の歴史」にまでたどり着きたい。いや、行ったり来たりしながらといった感じになるかも。

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2000.10.29発 その2

お天気博士・上口清蔵さん

 当サイトのボードで、「昭和39年10月10日・東京オリンピック開会式」の日における、風連の天気が話題になった。結論を出すには町内在住の上口さんにお聞きするしか方法がない。お伺いしてその記録の連続性と緻密さに心を揺り動かされた。

 そこで、平成11年8月に風連町100年の記念事業として刊行された『風連町史第2巻』から、上口さんを取り上げているコラムを紹介したい。(以下は『同町史』からOCRソフトでテキスト化したものです〜こうした使用が許されるのか? 明日にも問い合わせます)


 本町の気象観測について語るとき、“風連町のお天気博士"として知られる上口清藏さんの存在を忘れることはできない。昭和7年以来、今日に至るまで一日も欠かさず気温、降霜、降雪などの観測を続け、克明に記録してきた。そうして蓄積された膨大なデータを分析して、その年の農作物の作況予測を行うなどして本町農業の発展に寄与したことが認められ、平成4年に風連町文化賞を受賞している。


 町史で本町の気象を取り上げるにあたって、上口さんの観測成果を参考にさせていただいたが、生のデータについては気象業務法の関係で記載することができなかった。大変残念に思ったが、町史という性格上、止むを得なかった。


 そこで、このコラム欄を借りて、本町の気象に関する上口さんの貴重な観測記録について、ごく一部ながら紹介させていただく。


 わが町の気象に関して一般的に最も関心が向くのは気温であろう。とりわけ最高・最低気温について知りたくなる。上口さんが自宅近くに設置した百葉箱で観測した最高気温極値(昭和28年以降)は51年7月26日の38.1℃で、最低気温極値は28年1月3日の一45.O℃。気象官署記録による道内最高気温は帯広の37.8℃(大正13年)、同最低気温は旭川の一41.O℃(明治35年)で、これが公式記録とされている。計測条件が違うので両者を比較することはできないことを考慮しても、本町の最高気温、最低気温ともに道内公式記録にかなり接近していることがわかる。


 年輩者は、一昔前の本町の冬の寒さがいかに厳しいものであったかを体験しているが、そのことを物語る記録がある。ひと冬(1〜3月)に一30℃以下の日が何日あったか、それを上口さんは昭和27年から集計している。それによると、30年代34日、40年代25日、50年代36日、平成の10年間が7日となっており、平成になってからは極端に少ないことがわかる。39年は2月だけで9回もあったが、ここ10年間は1度もなかった年が7回もある。これだけみても、近年の暖冬化が歴然としている。


 また、とりわけ興味深いのは、月別平均気温に関する記録である。自身を農業気象観測者と規定する上口さんは、7月と8月の平均気温と水稲収穫量の相関関係について分析を加える中で、7月と8月の平均気温が20℃を割り込むと凶作に結びつく確率が高いことを突き止めた。本町は過去50年にわたって「7月及び8月は皆、20度を超えており、北緯44度の風連での気温に対する水稲の農業経営は成り立つ事が分かる」と、昭和61年に自費出版した『農業気象と風連』の中で書いている。半世紀を超える気象観測の体験が上口さんをして言わしめた、重みのある言葉である。



といことで、その1

「フーレンのクマ」は南極で生き残ったタロ、ジロの父親でした。

出典は「風連町史第巻」のコラムからです。

風連町歴史民俗資料館の常設展示室には、「フーレンのクマ」コーナーがあります。クマは、中島陽一さん(南町)の父親の故静一さんが飼っていたカラフト犬で、昭和31年(1962)の南極第1次越冬隊に加わって活躍しました。

そのクマが、十数年前に空前の大ヒットとなった映画「南極物語」の中で「フーレンのクマ」としてスクリーンによみがえり、日本中の人々に鮮烈な印象を残したところです。のどに月の輪があるカラフト犬だったといいます。映画ではタロ、ジロに次ぐ第三のヒーローとして描かました。

そのクマがタロとジロの父親であったという事実は、カラフト犬研究の権威である犬飼哲夫・北大教授の著書「からふといぬ」(講談社刊『全集日本動物誌』第5巻)に明確な記述があります。息子のタロ、ジロと共に南極探検に活躍したフーレンのクマは、我が町にとって大いなる誇りです!

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