空前の知床ブームにわいた高度成長期、釧網本線を走ったＳＬ最後の日々を、通勤通学で混雑する客車内や斜里駅のカニ族、さらに離農、衰退する林業、湿原開発など当時の沿線の情景を交えながら紹介する。写真はまだ珍しかったカラーで、資料としても貴重。
　釧網本線は沿線に多数の国立、国定、道立公園を擁する日本一の観光路線で、Ｃ58、Ｃ11など往年の名車両たちが、湿原やカルデラ、流氷区間で登場する。